ドロップを極めよう③

picklebouya

前回、前々回に続いて、特にテニス経験者がピックルボール転向でつまづきやすい、「サードショットドロップ」について取り上げます。

前回、前々回とテニスでの間違ったイメージを払拭し、実際に良くなったプレーヤーの動画レッスンを見てきました。

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次は、「18分間でサードショットドロップを2度とミスしなくなる」というタイトルの動画から学びましょう。

詳しくは動画を見てもらいたいのですが英語ですので、要点を日本語でピックアップしていきます。

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1.体の前でコンタクトする

ミスの原因の多くは体の近すぎる位置でボールをとらえたり、体のサイドのやや差し込まれた位置でインパクトしてしまうことです。

理想通り体の前でボールをとらえることができると、

  • ボールとパドルの両方が視界に入ります

これにより正確にコンタクトする確率が高まります。逆にサイドでとらえてしまうと、インパクトの時にはボールを見れていない、パドルのどこでとらえているか分からない、ということにつながります。

さらには

  • 前方への勢いが伝わりやすくなります

きちんとしたコントロールを生み出し、自身がネット方向に進むことの手助けになります。

2.きちんとしたフットワーク

ボールが向かってくるのを待つのではなく

  • ベストなポジションに体を運ぶ意識が必要です

テニスと違って跳ね上がってから調整する時間があるほどの大きなバウンドは起こりません。

バウンド地点を予測して、落ちたすぐ後方にまで足を運べるようにしましょう。

思ったより短い、思ったより回転がかかっていて体から遠ざかっていく、こうなると、より繊細な動きが必要になるサードショットドロップでは、ミスや精度の低下につながります。

3.パドル面をターゲットに向け続ける

動画では「一番、ミスを減らす方法はパドルフェイスをターゲット方向に向け続けることです、本当にそれだけです」と、力説しています。

  • フェイスを打ちたい方向に向ける

単純なことですが、精度を上げるためには非常に大事なことです。

「ピックルボールにはテニスラケットのようなストリングスが張られていないため、パドルの面が向いている方向がボールの進む方向になることは、ほぼ保証できます」とも語ります。

クローズ気味のフェイスをスイング軌道やストリングスで持ち上げていくのではなく、真っ先にオープンフェイスを作り、真後ろからまっすぐ上前方へ進めていくことがいかに大事かを、教えてくれています。

4.手首を固定しておく

まずは一貫性、ネットを越えること、という論理に重点を置くと

  • 手首をロックする方が得策です。

動かして、バラつきが出るとミスにつながります。

「スイングに複雑なことを加えるほど一貫性は損なわれる」。

上級者でも、これは誰もが分かる道理です。

わずかにゆっくり擦る動作を加えるだけで十分に回転はかかります。

5.相手の回転を読み解く

相手がスライス回転をかけてきたならトップスピン系で返す。

逆にトップスピン系ならスライス系で返す。

  • 相手からの回転を見極める

ミスの少ないサードショットドロップを選択をするための、ひとつの目安になります。

6.低い姿勢を保つ

サードショットドロップの最大の目的の1つは、自分がキッチン前まで攻め上がることです。

この目的を達成しようと、急げば急ぐほど、バランスを崩し、体が伸び上がってパドルをボールの下に入れることを難しくし、目線は動き、体の軸が動くという、ミスの要素が次々と生まれていきます。

  • 低い姿勢を保つ

ボールの真後ろにしっかりと入り、体が伸び上がってしまわないようにショットを打っていきましょう。

7.ピークの高さを自分のコート側にする

これもテニス経験者のイメージにありがちなことですが、何度も言うようテニスほどボールに回転はかかりません。

ピックルボールの場合、ネットを超えてから相手足元にボールが沈んでいくような軌道を理想のイメージとするのは間違いです。

  • 放物線の軌道のピークは自陣コート側にあります

落下していく軌道になった後、ネットを超えていいくイメージが正しいものです。

パートナーがキッチンラインに立っている場合、その頭上あたりを通過して落下していくのを目安としてもらえると、うまくいくと思います。

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8.クロスコートに打つ

下の図を見てください。

  • クロスコートに打つと、約50センチもの余裕が生まれます

物理的な安全性を覚えておく必要があります。

9.サイドを狙いすぎない

またサイドを狙いすぎるとアウトの可能性や、相手が上級者の場合はアーニーや角度を付けた攻撃をしやすくなります。

ネットもサイド側ほど高いのでショット自体が難しくなります。

  • サイドを狙うデメリットを知ることも大事です

これらのリスクを考えて方向を定める必要があります。

ダブルスの場合、ストレートを狙うよりは、お互いどちらが打つか迷う、センター付近を狙った方がグッとミスしない確率は上がります。

10.パドル側の肩越しにフィニッシュ

トップスピンを打ちたい場合、パドルを置いた側でフィニッシュを迎えることです。

  • 右利きの場合、右肩の上でスイングが終わります。

テニスと違ってボールの内側を潰すように打って強く打ち出すような必要はありません。

内側を打とうとすると自然な形でボールを打ち出すことが難しくなります。

ボールの外側を打つように、下から上へキレイに縦回転をかけると、自然と右側でフィニッシュを迎える動きになると思います。

11.バウンドの頂点後を打つ

相手のボールが自陣コートでバウンドした後、上向きに動き、頂点を超えると下向きの軌道に変わります。

  • 頂点か、やや超えて下向きになった時に打つと安定するショットになります

より繊細で制御したショットを打つため、ボールのスピードが落ち、パドルを下に入れやすく、ボールとの大きな衝突を避け、ショット自体が大きく暴れない位置がここだからです。

その分、ゆっくりとした一貫性のあるスイングが可能になります。

ただ低い位置で取ることは難しいため、しっかり足を動かし、低い姿勢を維持することが大事です。

12.ドロップを打つべき時を知る

ドロップを打つかドライブを打つか、明確な基準があると迷わずショットを打つことが出来ます。

  • 脚がコートの内側にある時はドロップ
  • コートの外に出ている時はドライブ

ベースライン付近に深いリターンを返され、長い距離を打つ場合はドライブを打ち、次のチャンスを待ちます。

逆に前進させられた時、テニスの感覚だと打ち込みたくなりますが、バウンドも低く、ネットは高いです。下から持ち上げるにしても、テニスほどスピンがかからないことを思い出しくてください。

相手コートに収めるための距離は短くなります。強いショットを打つよりも、選択としてはドロップを打ってキッチンラインに進み、次の攻撃に備えた方が賢明と言えるでしょう。

13.パドルの角度を知る

前回、前々回とお伝えしているように、基本的な打ち方の場合はパドルのヘッドは地面を指します。

ですがレベルが上ってくると、体の前方ではなく、サイド側でボールにコンタクトするショットを打つ場合もあります。

  • 体の横で打つ際はヘッドは水平になります

パドルヘッドは下向きではなく、自然とパドルの両サイドが地面と平行になる辺りにまでヘッドが上がってきます。

これが自然に構えた際のリストの適切な位置です。

14.計画性を持つ

相手がリターンを打つ前、自分がサーブを打つ時には、

  • サードショットをどこに打つか、あらかじめ想定しておきましょう

相手ペアのどちらに配球するのか。決めておくことは、サードショットの安定性を保つうえで非常に役立ちます。

15.インサイドアウトドロップ

もう1つレベルが上がると

  • インサイドアウトドロップを覚えることも大事になってきます

右利きの場合、通常左腰が打つ方向を向いていますが、その左腰の向きより逆クロス側に打ち出していくショットがインサイドアウトのスイングです。

あなたのフォームから相手は事前にどのコースに来るのか予想しますが、このコースチェンジができれば、相手は予想外のショットに戸惑うことになるでしょう。

まとめ:再チェック

以上の項目をすべて守れているか確認しやすいよう、スイング、コース、意識、レベルアップの4種類に分類分けしてみました。

あなたも、どれだけ守れているか、ぜひチェックしてみてください。

10以上守れていれば、確実にサードショットドロップは安定してくると思いますよ。

サードショットドロップ上達への15カ条チェックポイント
スイング系
1体の前で打つ
3テークバック不要 パドル面をターゲットへ
4手首を固定する
6低い姿勢を保つ
10パドル側の肩でフィニッシュ
コース系
7ピークの高さは自陣コート側にする
8クロスを狙う利点を知る
9サイドを狙うリスクを知る
意識系
2きちんと同じ打点に入るフットワーク
5相手の回転を読む
11バウンド頂点後にインパクトが理想
12ドロップとドライブ決定の基準ルール設定
14事前に打つコースを想定
レベルアップ系
13サイドで取る時はヘッドは水平に
15インサイドアウトドロップ習得
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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