サードショットの狙い方

picklebouya

ディンクに並んで、サードショットも、テニス転向組にとって悩みのタネではないでしょうか? そもそもどこを狙って打つべきなのか、そのヒントとなる、科学的な情報をお届けできればと思います。

次の動画の数字を参考にさせていただいています。

▶「Enhance Pickleball」動画より

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キッチンラインのどこが成功?

まず、そもそもサードショットの成功とは、何を持って成功とするのでしょうか? ボールを下から上へ打ち上げる角度でしか、相手パドルが自分のボールに接触できないところに打つこと。すなわち、攻撃されにくくする、ということですね。

動画ではキッチンラインから内側60センチ内に収めることができれば、成功としています。

60センチとは、パドルの長さが約40センチですから、

1つのパドル全体の長さに、約15センチのグリップ部分をもう1つ足したぐらいでしょうか。

ノンボレーゾーン(キッチンゾーン)はネットから2.1メートルの位置にラインが引かれていますから、その3分の1よりも狭いエリアです。

逆にそれより内側だとネットしてしまうということです。

ですが、長身の選手の場合は、腕を伸ばせば、空中の上の方でボールに触れますので、それより手前を狙わなければならなくなります。

この場合、キッチンラインより10センチ内側の40~50センチ、パドル1本分に落とすしかなくなります。

なかなかシビアな調整が必要なこと、サードショットがいかに難しいかが、分かりますね。

どこを通すか?

では、どこを狙えば、その成功ゾーンに落ちやすくなるのでしょうか。動画では次のターゲットを挙げてくれています。

ネット上部から20~40センチ(8インチから1.5フィート)を通す軌道を描くと良い、としています。

ネットの高さは最も高いポール際で約91センチ、最も低い中央部分で約86センチ。コートの地面から考えれば1.1メートルから1.38メートルといった高さになります。

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パドル全体の長さが約40センチですから、ネット上部から見て、それより狭くなるように狙うというのが、最も分かりやすい目安となると思います。

ここまではすぐ理解できましたが、私が大きな「気付き」を得ることができたのは、ボール軌道の頂点がどこになるのか、ということです。幾度もの検証を繰り返した結果、

最も成功ゾーンに落ちやすかった場所は、キッチンラインのほぼ真上が頂点だった時だそうです。

そしてその高さは1.67~1.87メートル(5.5~6フィート)。

これも少し背の高い女性から男性の間とイメージすれば分かりやすいですね。

サーブ時には、パートナーもベースライン付近に下がっているでしょうから「そこに立っておいて」とは言えませんが、

練習の時などに、横のコートにいる人の背丈を見ながら、高さ調整すれば、いいイメージトレーニングになるのではないでしょうか。

テニス転向組の私「ピックル坊や」は、テニスの際には、強烈なトップスピンで相手足元に沈めていたイメージが強く残っています。今まではキッチンラインとネットの半分ぐらいの位置に、ボール軌道の頂点を持ってくるつもりで打っていました。

しかし、テニスと違って相手はかなり前にいますし、スピンをかけてもテニスボールほどは急激に落下しないということは、物理的に証明されていることは、以前、ご紹介した通りです。

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あくまで私のケースですが、イメージよりもっと手前、軌道の頂点をキッチンライン付近に持ってこなければならない、ということを知ることは、大きな発見になりました。

またこの頂点までの軌道が高すぎると、仮にサードショットの成功ゾーンに落ちたとしても、ボールは高く跳ね上がってしまい、相手に簡単に決められてしまいます。

普段意識することは少ないですが、

この頂点の高さをどこに、どれぐらいに持ってくるかは、かなり大切だということがご理解いただけるのではないでしょうか。

球のスピードは?

最後に、もう1つ、落下の場所を決める大事な要素は、そのサードショットのボールスピードです。

理想の場所に落ちやすいスピードは時速30~32キロ(19~20マイル)。

クロスの場合は、もう少し距離が長くても収まりますから、時速35~37キロに上がっても理想の位置に落ちるそうです。

ピックルボールのフルショットはプロで80~120キロと言わていますから、

自分のマックスの

およそ3分の1のスピードで打つイメージで良いのではないでしょうか。

またパドルのスイートスポットを外すと、球速は5キロも落ちてしまうそうです。

芯を外せば、ボールは当然、ネットを越えなくなるでしょうから、これは、かなり気をつけないといけませんね。

あなたのターゲットはどこに?

おさらいです。

①普段の3分の1ぐらいのスピードで

②ボール軌道はキッチンラインで頂点=身長の高さ

③ネットの上通過時=パドル1つ分

④相手キッチンでの落下=手前パドル1本+グリップ分(長身の場合はパドル1本分)

この4要素のどれが欠けても、ネットミスか相手に攻撃されることになります。

かなり繊細なショットということは改めてハッキリしました。

ただスピンをかけてのスピード調整、距離の長いクロスに打ったりと、工夫をすれば、多少難しさは軽減できるでしょう。

ボウリングでもテニスでも、コントロールショットは、なるべく手前にターゲットを置くことが有効とされています。プロも我々でも落下する場所を意識するプレーヤーの方が多いでしょうが、1度練習でネットのどこを通すかや、ボール軌道の頂点の場所を、意識してみるのも良いのではないでしょうか。

すべてに集中するのは複雑過ぎますから、その中から1つ、上手くいきそうなものを探してください。

苦手意識を少しでもなくせるよう、頭で理解することができたら、次は練習、練習です!

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大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信
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