テニスとの違い

ピックルボールとテニスの違い①

picklebouya

皆さんはピックルボールの穴開きボールの回転に慣れていますか? 私「ピックル坊や」はテニス経験者なのですが、その違いに悩んでいます。

大阪のピックルスクールに、週3で通っていますが、コーチの打つ強力なトップスピンサーブが、思いのほか、跳ねないで、伸びてくるように感じるのです。

有名テニスコーチ、ジョー・ディノファー氏による、「ボールの科学」の謎が解明できる動画を見つけたのでシェアさせてください。

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テニスの半分の回転数

1分間あたりの回転数はRPMSという単位で表現されます。

テニスのボールのトッププロのトップスピンの回転数は4000RPMS。一般プレーヤーでも2000~3000RPMSほど、でます。

これに対してピックルボールのボールの回転数はトッププレーヤーでも1400~1500RPMS。テニスの半分以下だそうです。

またボールに穴が空いているため、マグナス効果(上部と下部の空気抵抗の差)によってボールが急激に降下する影響も、テニスほどは出にくいそうです。

いくら回転をかけようとしたところで、限界があり、さほど落ちない理由がわかります。

▶「OnCourt OffCourt」動画より

落ちた後は全球種トップスピン

では、落ちた後、ボールは、どう回転するのでしょうか? 1475RPMのトップスピンの回転は、バウンドした後、1875RPMと、21%ほど、わずかに回転量を増やします。

無回転0RPMのフラットは950RPMに。

825RPMのスライス回転は、バウンドした後は、逆に前向きに進むトップスピンとなり、その回転は325RPMになるそうです。

落ちてからは、どの球種であれ、すべてトップスピン(縦回転)になるということは意外に思えませんか?

▶「OnCourt OffCourt」動画より

トップスピンは伸びる

さらに、バウンドしてから、2バウンド目までの距離はどうなるのでしょう。

1バウンド目が同じ位置に落下したと仮定して、トップスピンだと22フィート、約6.7メートル飛ぶそうです。

フラットだと11フィート、約3.35メートルと約半分になります。

スライスだと8フィート、2.44メートルしか飛ばないそうです。

半面コートの長さが22フィートですから、強力なトップスピンだと、落ちた位置から、ちょうどその倍、移動するということです。結構な距離ですよね。

テニスだと、トップスピンは上に跳ね上がる印象が強いですが、ピックルボールの場合、私が「滑っている」「伸びている」と感じていた感覚は、意外と間違っていなかったのかもしれません。

フラットは「失速」し、スライスは「止まる」という感覚が正しいのかもしれませんね。

空気中ではスピン効果はほぼない

テニス経験者が誤解しやすい、ピックルボールとテニスの回転の違いを、おさらいします。

回転は思ったほどかからない(テニスの半分以下)

空気中での影響はほぼない(落下しない)

コアボールのテニスだと、ボレーの際、相手にトップスピンで沈められると、急激にボールが落下して、想定より、かなり下の位置でボールを取らされるような感覚があります。ですが、穴開きボールのピックルボールでは、あまり恐れる必要はないと思います。

攻撃の際にはテニスだと、強力なトップスピンで相手の足元に突き刺してやろうというイメージがあります。ですが、自分からオーバースイング気味に過度にスピンをかけても、物理学上、その効果は薄いということを知らなければなりません。

回転量だけではネット際に沈まない。あわせて軌道が大事なのです。

ベースラインに打ち込んだボールも、思ったほど落ちずに、アウトしてしまう。

逆に言えば「肩口のボールは見逃せ!」との教えもあります。

そうした失敗や格言も、スピンの特性の違いを知れば、分かるような気がしてきますね。

落ちてからトップスピンは上には跳ねない

テニスと違って、エッグボール(高い軌道のトップスピン)を肩口で取らされるようなことはないのは、プレーされている皆さんなら、ご存知でしょう。しかしながら、今回分かったのは、トップスピンだと1バウンドした後、フラットより2倍長く飛ぶという事実です。

テニスをしていた方にとっては、テニスよりも低く伸びる、と感じると言い切っていいのではないでしょうか?

まるでテニスの「滑るスライス」のようですね。

いずれにしろ、本当のミスの原因は、ただ私が下手なだけかもしれません(笑)

さあ理屈が分かったら、あとはコートの上で実践、実戦ですね!

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大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信
ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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