テニスとの違い

ピックルボールとテニスの違い②

picklebouya

前回、ボールの回転について私の疑問を解いてくれた、有名テニスコーチ、ジョー・ディノファー氏の動画から、再び取り上げさせてください。ボールやラケットとパドルの違いなど、プレーをしている方なら誰でも分かる要素以外の、テニスとの似て非なる部分を、明確に言語化してくれていました。まとめると次の図のようになります。

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テニスと違う5要素

①反応時間は半分

テニスコートの縦の長さは23.77メートル、それに対してピックルボールコートはバドミントンコートと同じで13.4メートル。約半分の距離になります。

当然、反応時間も半分です。同じ時速64キロのボールでラリーした場合、テニスでは2秒かけられるところを、ピックルボールでは1秒で判断しなければなりません。

これは私も以前、ご説明した通りです。

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フォアなのか、バックなのか、はたまた浅いのか、深いのか。相手のポジションは? どこへ打つべきなのか。考えている時間は、非常に少ないのです。

「この点ではテニスより明らかに難しい」と、同氏も明言しています。

▶「OnCourt OffCourt」動画より ボールスピードと反応時間

②平均ショット数は9ショット

テニスではプロでも一般レベルでも平均3ショットしかないそうです。それに対してピックルボールの平均は8~9ショットだそうです。

確かにテニスではサービスエースが20本近く出ることもあれば、リターンエースや、ダブルフォルトで終わってしまうことも多々あります。ピックルボールでは、なかなか1本で決まるということはない、ということです。

▶「OnCourt OffCourt」動画より ポイントの長さとプレー時間

1時間あたり実際にラケットを振ってプレーしている時間は、テニスではたったの11~12分しかありません。

しかしピックルボールは倍以上の26~28分。1時間プレーすれば、ほぼ半分の時間、パドルを持って動いているそうです。動く距離は短いですが、コートが狭い分、ボールを拾う時間も短くなります。

それだけ激しい運動を強いられ、有酸素運動も多くなるそうです。その一方、軽いボールとパドルで、肉体の外的な負担は、少ないですから「健康スポーツ」としては言う事なしです。

一般的に、試合時間はピックルボールの方が短いですが、同じ時間換算だとピックルボールの方が「倍動く」とは、実に面白い視点ですよね。

男女のボールスピード差はほとんどない

▶「OnCourt OffCourt」動画より 男対女のボールスピード

またボールのスピード差は男女でほとんど変わらないそうです。肩の強さは体の構造上、どうしても男子に有利にできているそうですが、ピックルボールでは、ルール上、オーバーハンドでサーブは打てません。その分、男女の優位差は相殺されています。

男女がほぼ互角なスピードであるということは、ピックルボールの楽しさを理解するうえでも、実際にプレーするうえでも、大事な着目点ですね。

驚き40~45%がタッチショット

▶「OnCourt OffCourt」動画より 試合の40~45%がタッチショット!

最後に一番の驚きの数字です。

ピックルボールの全ショットのうち、なんと40~45%がタッチショットだというのです。

ディンクで打ち合うシーンも多いですから、テニスと違うことは分かってはいたものの、約半分とは、衝撃的ですね。

ドロップショットやドロップボレーが1セットに数回しかない、テニスと比べて圧倒的に多い。

このことがより男女差や体格差やパワー差の要素を減らし、マッチメークにおける戦術的部分の占める割合を押し上げていると言えるでしょう。

数字の話はときに堅苦しくなりがちですが、同氏の指摘は、ピックルボールの魅力を理解するうえで非常に、ためになるものでした。

あなたの周りに「テニスよりずっと簡単で、ただコートを小さくしたものでしょう?」と軽く言い放つような方がいたら、ぜひこの数字を使って反論してみてください。

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大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信
ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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