攻めるフォースショット

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ピックルボールを始めると、サードショットの重要性は、最初に教わることが多いでしょう。しかし、「フォースショット」の重要性は、あまり語られません。

サードショットのドライブはパドルの進化でより強烈になり、ドロップショットもアグレッシブになっています。

今回は、より攻撃的な「フォースショット」で、簡単に相手をノンボレーゾーン(以下キッチン)に進ませない方法を考えます。

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4番目のショットとは?

「フォースショット」とは何かを、改めて分解して考えてみましょう。

サーブを打った側は「2バウンドルール」によりダイレクトでボレーすることはできません。

よって返ってきたリターンを打つ際は、ワンバウンドさせてから、ドライブ、もしくはドロップでキッチン手前に落とすか、「ドリップショット」と呼ばれるその中間のボールを打ちます。これがサードショットです。

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それをさらに打ち返す、リターン側の2度目のショットが「フォースショット」です。

相手のサードショットがドライブの場合は迷いなくボレーをすればいいのですが、相手がドロップの場合は、そう単純ではありません。

主な選択としてはボレー(相手がロブの場合はスマッシュ)、ハーフボレー。

そしてもう1つ、ワンバウンドさせて打つ方法があります。

それが別名「ステップバック」です。

4番目のショットの選択肢

次に、どのように「フォースショット」の選択を決めればいいかを考えます。

ボレー、ハーフボレー、そしてワンバウンドさせて打つという3つの選択肢があるため、判断を間違わず、適切な選択をすることが、難しくなります。

キッチンラインに着いたあなたが、空中でボールを取れる場合、この選択肢が第1になります。

ダイレクトで取る分、相手の時間を奪えるというのが最大のメリットです。

基本は、相手の前進を遅らせるように、相手の足元を狙って深く返します。

だだし、キッチンライン上に頭を置けないところまで、前傾姿勢にならされて打つとミスショットや、バランスを崩す原因になります。その場合は2、3番目の選択肢も頭に入れます。

相手がネットより低い位置にボールを売ってきた場合、ロールやフリックと呼ばれる、軽いトップスピンをかけたボレーを打つテクニックが必要になります。

小さくワンバウンドさせてハーフボレーで打つ選択もあります。ですが、こうすると攻撃的なボールはなかなか打てず、サーブ側の相手のポーチに捕まる可能性も高まります。

そうはならなくても、かなりの高確率でサーブ側にキッチンに前進されるでしょう。

レシーブ側が先に前を取っている優位性を手放すことになります。

しかし、この選択が正しい場合もあります。

それは、あなたもしくはパートナーのリターンが浅い場合です。

相手側は、浅い分、すでに前進を始めています。さらに低い弾道で沈めやすくなります。

この状況でボールを落として時間を相手に与えると、すでにキッチンラインに完全に到達して、次の準備に入っているでしょう。相手のボールの弾道が低いので、攻撃しやすい高いバウンドになることも、期待できません。

この場合は無理せず、ハーフボレーでディンク勝負を選択するのが、正しいと言えるでしょう。

ではワンバウンドさせて「ステップバック」を選ぶ選択が正しい場合は、どのようなシチュエーションなのでしょう。

相手がベースライン付近の深い位置からサードショットをドロップ、しかもダイレクトボレーで打つには低い腰より下付近に来たボールです。

この場合、相手はある程度の高さの軌道を描かないと、ネットを越えてボールを沈めることはできません。

ダイレクトで打てる高さよりも

バウンドさせることによって、高い位置でインパクトできると判断した場合、

ボールを落とすことも選択肢に入ってきます。

バウンドした直後ではなく、最高到達点を狙います。

右利きのフォアなら右足を素早く後ろに一歩後退させ体の前にスペースを作ります。小さなスイングでトップスピンを打ち、すぐに次のボレーに備えてください。

次の動画でデモンストレーションが見られます。パドルの先端を地面に向けた状態からボールを擦り上げ、胸付近のフォロースルーで終わらせるコンパクトなスイングを心がけるとアドバイスしています。

▶「John Cincola Pickleball」動画より

ステップバックのメリット

ステップバックを使うと、相手に時間を与えてしまいます。

ですが、その代わり、自分にも相手側を観察するだけの十分な時間ができます。

相手は後方に留まったままでしょうか? ならば深いボールを送ればいいですね。相手が予測してないと見れば、逆に浅い球を送ることもできます。

前進してきているならば、相手の足元や苦手なバックや右腰付近など、ピンポイントで狙いを定めることが出来ます。

ボールを持っていないパートナーの位置、サーブを打ったプレーヤーの位置に応じて、センターを狙うこともできれば、サイドを突くこともできます。

スピンをかけたり、フラットで打ったりと、

相手の前進を食い止める、様々なショットバリエーションを増やすことが出来ます。

せっかく先に前にいるのですから、仮にキッチンに進まれるにしても、少しでも相手が不利になる状況を作り出したいですものね。

次の動画では、「フォースショット」の選択をシンプルにするため、腰より上ならボレー、膝より下ならディンク合戦、腰と膝との間なら、ワンバウンドも考えていいと一定の基準を設定する方法を教えてくれます。

▶「Catherine Parenteau」動画より

ネットギリギリを通す

最後に上級者編となりますが、ピックルボール界の最高峰、ベン・ジョンズ選手のアドバイスです。

肘が上がって、パドルフェースが閉じられたテイクバックからスイングしていくのが非常に特徴的です。

こうするとパドルヘッドが下げやすくなるそうです。

リストは極力使わず、ボールの外側を打つイメージです。

ポイントをわずかに前、後ろにすることでコースを容易に変えられる、としています。

▶「Josh J Pickleball」動画より

難しいこともたくさん言っていますが、

1️⃣ボールを引き付けて相手にコースを読ませない、

2️⃣力任せにトップスピンをかけようとせず、

3️⃣ネットの一番上に当たるぐらい、ギリギリ低くを強く通す

という考えは、中級者でも十分取り入れられるのではないでしょうか。

「フォースショット」はリターン側にしか起こらないショットで、ミスすれば、すなわち即失点となります。仮にミスしたとしても後悔のない選択をキッチリしていきたいですね。

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About Me
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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