パドル選び

パドルは軽ければいい?

picklebouya

ピックルボールを始めたばかりの人にとっては「軽いパドル=扱いやすい」というイメージはとても強いですよね。

慣れないパドルを力いっぱい振り回して「腕が痛い」と言っている方もいらっしゃいますが、実は軽ければ軽いほど良いとは限りません。


今回は「初心者によくあるパドルの誤解7選」と題して、本当に「軽ければいい」のか? 正しい理解とパドルの選び方のヒントをお伝えします。

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誤解①:軽いパドルは誰にでも合う

誤解の1つ目は「軽いパドルは誰にでも合う」というものです。

軽いパドルは確かに振り抜きやすく、腕の疲労も少なく感じますが、

その分、ボールへのパワー伝達が弱くなりがちです。

そのため、パワーを生み出そうとかえって腕に力が入ってしまう傾向があります。

ある程度の筋力があるプレーヤーなら、むしろ普通(約8.0オンス=227g)か、やや重めのパドル(8.4オンス=240g)の方が安定したショットを打つことができます。

ほとんどのパドルは230g程度で、通常はその普通の重量のパドルを購入すれば問題ありません。

どうしても非力で重量が気になる方のみ、軽めのパドルを購入。慣れるとともにおもりで調整する方法を取るのが良いでしょう。

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誤解②:重いパドルは腕に負担がかかるだけ

重いパドルは腕に負担がかかるだけと考えている方も多いようです。

しかし、腕だけに頼らず、肩を中心に、下半身とうまく使ってスイングできれば、

重めのパドルはインパクト時のブレが少なく安定して力強いショットが打てます。

ある程度の腕力があれば、スピードショットに対応する操作性も十分に確保されます。

特にしっかりとパドルを振れるフォームが身についており、ドライブやパワーショットを中心にプレーしたい方には、重たいパドルの方がオススメです。

誤解③:パドルの重さだけを見ればいい

「パドルの重さだけを見ればいい」と考えるのも誤りです。

同じ重さでも、重心位置(バランス)によって、感覚は大きく変わります。

「おもりでパドル調整 完全版」の中でもお伝えしましたが、

先におもりがあるように感じるトップヘビーほど、スイング時の加速が出やすいです。グリップ寄りにおもりがあるように感じるトップライトは逆に操作性が高くなります。

単に「はかり」乗せた重さの数字ではなく

「実際の重量」✕「振って感じる重心」のセットで考えるのが正解です。

誤解④:薄いパドルの方がコントロールしやすい

薄型は確かにパドルの素材が薄い分、軽くなり、操作性が高いと感じます。

ですが、一般的にはスイートスポットが狭くなりがちです。

薄いほど、オフセンター、いわゆるスイートスポットを外した時の

ミスの許容度が小さくなる傾向があります。

厚めの16mm前後のパドルはコントロール系パドルと呼ばれ、安定感が増すように設計されています。

経験が浅いプレーヤーは、まず厚めから試すことをオススメします。

誤解⑤:プロモデルなら間違いない

有名プロが使用しているモデルは魅力的ですが、プレースタイルや体格が違えば、思い通りのプレーができない可能性があります。

憧れは大事にしたいところですが、「誰が使っているか」よりも

「自分の打ち方、目指すスタイルに合っているか」を優先してパドルを選びましょう。

誤解⑥:高いパドル=高性能

「高いパドルは必ずや高性能」これもありがちな考えです。

確かに同じブランドなら上位モデルは素材が良く製造精度も高いとも考えられますが、性能を引き出せるかどうかは、使用プレヤーのテクニック次第です。

あまり安価なものは避けていただきたいですが、

まずは中程度の価格帯(2~3万円ほど)を選んで、自分に合ったパドルを見つけることから始めましょう。

それと同じブランドの上位パドル、他のブランドでも同価格帯の同じプレースタイル向けのパドルと派生していくのが良い選び方ではないでしょうか。

「新発売=高性能」も、合う合わないがありますので、都度検討が必要です。

誤解⑦:カーボンパドルは全部同じ

「カーボン」とひとことで言っても、

パドルフェイス表面の素材(T700など)や構造(ハニカムかフォーム)か、などによって打感は大きく異なります。

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パドルの中身などが知れるレビューを見たり、ブランドごとの「設計思想」を理解すると、好みを選びやすくなります。

高価でも長期間安心して使えるもの、反発力を重視しているが、1年ほどで劣化していくものなど、ブランドによって様々です。

まとめ

自分に合ったパドルを選ぶのは確かに大変ですが、1本気に入ったものが見つかれば、そこからはブランド重視、プレースタイル重視で選ぶなど、ある程度、自分なりの指針が見つかるはずです。

あまり心配しなくても、購入した後、知識を身につければ、おもりやエッジガードなどでカスタマイズもできます。

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一方で、破損しなくとも、性能的には1年を過ぎれば劣化していくパドルも多く、いずれは買い替えなければならない時が来ます。

「軽さ」「素材」「厚み」「重心」などたくさんの要素がありますが、まずは勘違いを正して、最初の1本を購入して見てください!

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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