パドルのGen4って何だ?

パドルのGen4って何だ?

最近のパドルの進化は目覚ましく、最新鋭のテクノロジーを詰め込んだ「Gen4(第4世代)になりました!」なんて表現ありますよね? と言われても、Gen4って一体、今までと何が違うのと思いますよね。
今回はパドルのGen0からGen4までの世代ごとの違いを整理し、特に注目される最新世代 Gen4の特徴とメリット、さらに「Gen3とGen4をどう選び分けるか」についても解説していきます。
パドルの進化
パドルはどこが進化して行ったのか? 世代ごとの違いを詳しく見ていきましょう。
Gen0(木製パドルの時代)
初期は非常にシンプルで木材などで作られていました。非常に重く反発力も今より大きく劣り、手に伝わる衝撃も大きい次代でした。
- 素材:合板の木製
- 特徴:重く、反発力に乏しい。初心者向けの安価なモデルが中心。
- 評価:競技性は低く、レクリエーション用として普及。
Gen1(コンポジットパドルの登場)
次に複合素材(コンポジット)のパドルが登場します。この頃から、内部には六角形のハニカムコアと呼ばれる素材が使われていくようになります。ポリプロピレン(PP)製のハニカムコアとカーボンファイバー製のフェイスシートを室温で接着し、強力な接着剤と機械プレスを用いて高圧下でそれらを固定して作られていました。
- 素材:グラスファイバー+合成樹脂コア
- 特徴:木製より軽量で操作性が改善。ただし反発性能はまだ不安定。
- 評価:木製からの移行期を支えた世代。

Gen2(高圧加工パドルの普及)
続いてPPハニカムコアと樹脂を含浸させたカーボンファイバー表面シートを組み合わせて、高温高圧下で圧縮。そのその外側にはフォームと言われる、スポンジの壁のようなものが埋め込まれ、より優れた接着性と成形性が実現しました。
- 素材:ポリマー/ノメックス/アルミのハニカムコア
- 特徴:軽量性と強度を両立。スイートスポット大、スピンも打ちやすく
- 評価:競技レベルで広く普及。
Gen3(カーボンフェイスによる革命)
Gen2から進化してGen3ではパドルの両面と上端に内部にEVA(エチレン酢酸ビニル)フォームという反発力が高い素材が使用されていきます。これにより振動衝撃が抑えられ、トランポリンのような効果が発生し、非常にパワフルなボールが打ち出されるようになりました。フェイスにはザラザラした質感のカーボンファイバーが使用され、摩擦力も向上しスピン量も増大しました。
- 素材:カーボンファイバー+ポリマーコア
- 特徴:高いパワーとコントロール性能。表面摩擦が向上しスピン量が増大。
- 評価:プロ選手に選ばれる主力モデル。反発力の高さが魅力。

Gen4(フルフォームコア)
2025年以降になると、各ブランドごとに最新テクノロジーが導入され、「フルフォームコア」「4S構造」などの様々な方向性に枝分かれしていっています。
例えば、従来のハニカムコアをやめてEPP (発泡ポリプロピレン) フォームをコア材料としたもの。カーボンフェイスとフレームを熱と圧力で一体成型するサーモフォーム技術により、エッジまで一体構造としています。つなぎ目が少ない分、反発力も上がり、耐久性も格段に増しました。
また別のブランドでは、パドルのネック部分に強化素材を入れ、4素材を一体化させるなど、様々な工夫が見られます。
- 素材:カーボンファイバー+高密度ポリマー、サーモフォーム一体成型
- 特徴:耐久性と一貫性が飛躍的に向上
- 評価:パドル進化の集大成。トップ競技者向けの最新世代。
主なブランドGen3→Gen4の進化 | |
CRBN | いち早く100%フォームコア技術を全面採用 |
Selkirk | 高密度フォーム素材をコアに採用 |
DIADEM | EPP発泡フォーム主体のコア採用 |
Gamma | ハニカム+フォーム補強のハイブリッド構造 |
JOOLA | ハニカム+フォーム補強のハイブリッド構造 |
Paddletek | ハニカム+フォーム補強のハイブリッド構造 |
Gen4パドルの特長とメリット
Gen4パドルの特長とメリットをより詳しく見ていきましょう。
サーモフォーム製法による耐久性と安定性
フレームとフェイスを熱圧成型で一体化。剛性が高まり、打点がずれても安定したショットが可能となりました。
スイートスポットの拡大とパワー向上
芯を外してもパワーロスが少なく、攻撃的なプレーの手助けします。特にスピード感あるラリーで威力を発揮します。
振動吸収で快適な打球感
コア材の改良により、手首や肘への負担を軽減。長時間のプレーでも疲労を抑えやすいです。
カーボン表面によるスピン性能の進化
テクスチャー加工により、ボールがしっかりフェイスに噛みつき、トップスピンやスライスなどの回転を、より扱いやすくなりました。
結局Gen4 Gen3どっち?
Gen4パドルの方がすべてにおいて優れているようにも感じますが、発展途上の分もあって、まだまだGen3パドルの良さを押す声もあります。
一方で各ブランドの最新モデルはGen4.5と謳い始めてもおり、ますます選択肢は複雑化していっています。
最後にあなたはGen3かGen4かどちらを選ぶべきか、参考になりそうな点をまとめておきます。
Gen4に向いてるプレイヤー
- 競技志向の上級者:ショットの安定性とパワーを最大限活用できる。
- スピンを武器にしたいプレイヤー:表面摩擦が高く、戦術の幅が広がる。
- 手首や肘に負担をかけたくない人:振動吸収性が高く、快適な打球感を実現。
Gen3に向いているプレイヤー
- 瞬発力ある攻撃を重視する人
→ Gen3は弾きが強く、スピードショットや高速ドライブに向いている。 - フラットショットを多用する人
→ 表面摩擦が抑えめな分、直線的で速い打球が生きる。 - シャープな打ち味を求める人
→ Gen4の安定性より、鋭いレスポンスを好むならGen3が最適。 - コストパフォーマンスを重視する人
→ Gen4よりやや価格が抑えられ、導入しやすい。
各ブランドの開発が進めば、これらはまた変わっていくのでしょうが、まだまだGen3の反発力に魅力を感じているプレーヤーが多いにも事実です。
Gen3とGen4の比較 | ||
特徴 | Gen3 (カーボンフェイス) | Gen4 (サーモフォーム) |
反発力 | 高い | ややマイルド |
スピン性能 | 良い | 非常に高い |
安定性 | 良い | さらに高い |
振動吸収 | 標準 | 手首 肘に優しい |
スイートスポット | 中程度 | 広い |
耐久性 | やや難あり | 寿命が長い |
プレースタイル | スピード重視 | オールラウンダー |
価格帯 | 中~高価格 | 高価格 |
価格は高くなりますが、耐久性がある分、コスパの高いGen4を選ぶか、多少破損はあっても今なら値段も抑えられ、反発力とパワーは間違いないGen3を選ぶか。
みなさんはどうお考えになりますか?



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