パドルの交換時期を知る方法

パドルの交換時期を知る方法

ピックルボールのパドルの交換時期って、みなさんお分かりになりますか?
半年? 1年? いや2年ぐらい使える? そんな疑問ありますよね。
今回はパドルの寿命を判断する具体的なチェックポイントと、劣化がプレーに与える影響、そして買い替えの最適タイミングについて詳しく解説します。

一般的な寿命は?
パドルの素材や使用頻度、使用する環境やボール、プレーヤーのスキルレベルによっても変わってきますが、一般的に言われる目安としては、次のようなものがあります。
- 週3、4回のプレー=約6カ月~12カ月
- 週1回ほどのプレー=約1年
- ハードヒッター=約6カ月持たないケースも
特に、プロや上級者ほど「パドルの性能低下」に敏感なため、早めに交換する傾向にあります。
寿命を知るチェックリスト
ピックルボールのパドルは、見た目がまだキレイでも内部劣化して本来の性能が発揮できていない、というケースは珍しくありません。
またエッジガードの破損などにより、試合での使用が禁止されるケースもあります。
寿命と判断できる兆候を以下に書き出していきます。
次の「Selkirk Sport」の動画も参考にさせていただきました。
①コアからの反発がキチンとあるか?
パドル内部のポリマーコアは、長く使用され、圧縮される頻度がある程度の限界を迎えると、反発力が低下していきます。
サーブやドライブなど、強く飛ばしたい場合に大きな影響が出てきます。
反発力低下のサインとしては、以下を確認して下さい。
| 内部劣化がないかの確認項目 | ||
| ① | ドライブが従来通りキチンと飛ぶ感覚があるか | ✔ |
| ② | 従来のクリアな音が鈍い音に変わっていないか | ✔ |
| ③ | スイートスポットに当てた際の感触が良いか | ✔ |
②パドル表面のざらつきはあるか?
パドルのパフォーマンスに影響を与える可能性があるのは、パドル表面の摩耗です。
カーボン表面にはボールにスピンがかかりやすいよう、細かな凸凹が設けられています。ですが、激しく使えば使うほど、どうしても、そのザラザラの質感部分は削られていってしまいます。
スピンがどうもうまくかからない、以前と違うと感じ、パドル表面がツルツルしていると感じるようになったら、新たなパドルに交換した方が良いかもしれません。
| パドル表面の劣化がないかの確認項目 | ||
| ① | 表面のザラザラがツルツルしてきた | ✔ |
| ② | スピンがうまくかからないと感じる | ✔ |
| ③ | ボールが持ち上がりにくいと感じる | ✔ |
先の「Selkirk Sport」の動画内では、激しくスピンをかけるプレーヤーは「2カ月でパフォーマンスが下がる場合もある」とする一方、「6~8カ月間、使えるプレーヤーもいる」と語られています。
非常に個人差が多い部分ですが、私の場合は週3回、6カ月ほど使っているパドル表面に劣化は今のところ感じていません。
よくボールと接触する真ん中付近と、ほとんど接触することのない端の部分のざらつきを指で触って比べてみてください。
表面にあるメーカーのマークが消えてきたり、光をかざしてみて、ツルツルと光る部分が増えていた場合も、摩耗が進んでいることを示しています。
③エッジガードの劣化がないか?
パドルの落下やラリーの衝撃により、どうしても、パドルの外周を支えているフレーム部分に負荷が蓄積していきます。
エッジガードがあるパドルの場合は、ここから破損が始まることが多い傾向があります。
エッジガードの緩みは、エッジガードテープで補強することや、メーカー保証期間であれば、修繕可能です。
しかしながらフレームにヒビが入ったり、割れたりしている場合は性能に影響が出てきます。
またエッジガードがない一体型の場合、基本的には長持ちしますが、コートに接触するなどして大きく欠けてしまい、ボールの接触面にまで及んできた場合は、買い替えの必要が出てくるかもしれません。
| エッジの劣化がないかの確認項目 | ||
| ① | エッジガードが剥がれている箇所はないか | ✔ |
| ② | エッジガードが反れて浮いていないか | ✔ |
| ③ | エッジ自体が大きく欠けていないか | ✔ |
④グリップ部分への振動が増えていないか?
新品時より、手に響く振動が増えたら内部のコアに異常が起きている可能性があります。
手首や肘の負担、故障のリスクを考えると、こちらも買い替えの目安にした方が良いでしょう。
| 振動の異常がないかの確認項目 | ||
| ① | 打感が硬くなった悪くなったと感じる | ✔ |
| ② | 以前より手に衝撃が伝わるようになったと感じる | ✔ |
| ③ | コントロール性が悪くなったと感じる | ✔ |
⑤ボールを打った時の音が変わっていないか?
最後に最も気をつけていただきたいのが、パドルから異音を感じる場合です。
これは接着剤の劣化によるフェイス内にある複数層の剥離や、コアの破壊などが考えられます。
複数層の剥離とは、大枠部分のエッジガードが緩みだし、内部がほどけていくような状態と、先の「Selkirk Sport」の動画内で説明されています。
この場合は、早急に交換を検討して下さい。
またコアが完全にクラッシュしてしまっている場合、パドルを強く押すと、カリカリ、ミシミシといった、ひび割れたような音がし、表面に少し凹む部分が見つけられることもあるそうです。
こちらも完全に寿命ということになります。
| 音の異常がないかの確認項目 | ||
| ① | 打った時の音が低く鈍くなった | ✔ |
| ② | 表面を押すとミシミシと異音がする | ✔ |
| ③ | 接着剤が剥がれてきていると感じる | ✔ |
劣化に気づかずプレーするデメリット
劣化が進んでいるパドルに、いつまでも気づかずプレーし続けると、
スピンがかかりにくくなり相手から攻撃されやすくなる。
コントロールが不安定になり、エラーが増える。
ドライブやハンドバトルで威力が出ず不利になる、
など、様々なデメリットが発生します。
用具のせいで、せっかくの上達機会を逃すことになってしまうのはもったいないですよね。
見た目では、ハッキリと分からなくても、以下の3つの指標がすべて当てはまる、と感じたら、交換時期が来ていると考えて下さい。
- パドルの音が変わった
- 反発やスピン性能が落ちた
- フレームや表面の劣化が顕著
パドルは、見た目がキレイでも使えば使うだけ、徐々に性能は落ちていきます。
どうも「打感が鈍い」と感じ始めたら、それはあなたのプレーのせいではなく、買い替えのサインかもしれませんよ。

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