セルカーク パドルレビュー

セルカークパドルレビュー

先日、アメリカの「Selkirk LABS」からパドルを購入しました。
「セルカークLABSプロジェクト007」というパドル名で形状は「Invikta」厚さは「14mm」のものです。
2週間ほど打ち、新しい感触にも慣れてきました。
私、大阪から情報発信中の「ピックル坊や」の経験パドルはまだ4本で、レビューを偉そうに語れるほど詳しくないのですが、
5万円を超える高価なモデルに、それに見合うだけの価値はあるのか?
そのあたりをご参考にしてもらえればと思い、感想を残そうと思います。

「Selkirk LABS」の 概略
まずは「Selkirk LABS」を簡単に説明しなくてはなりません。
もちろん、よく知られた「Selkirk Sport」ブランドなのですが、一般に広く売られる公式ページとは一線を画しています。
公式ページの言葉を借りれば、「最新技術を試し、早期アクセスを受け、パドル体験に関する貴重なフィードバックを提供することでピックルボールの未来を形作ることに情熱を抱く、選ばれた少数の人々のためのプログラム」だそうです。
ただし、言うまでもなく、私は特別でも何でもありません。ただログインして会員になって購入しただけです(笑)。
ようは「この最新型のパドルどう思います?」と問いかけるラボ(研究所)の方々に、我々の感想意見を直接届けることで、新しいパドルを一緒に形作っていきましょう、というコンセプトのようです。
そこで2025年7月現在「007」ー「008」の大きく分けて2種類が購入できるという訳です。
Selkirk LABS Project 007 14mm性能
「007 」も他のセルカークのパドルと同様、
Invikta(インビクタ=負けざるもの)Epic(エピック=素晴らしい)の2種類が選べます。
Inviktaは長いハンドルと細長いパドル形状=テニス経験者など長いパドルを好む人用
Epicは横幅に広いパドル面で伝統的な形状=スイートスポットの広さを求める人
と覚えてもらえばいいかと。
「007」の厚さは10mmと14mmの2種類から選べます。
10mmはアグレッシブなハードヒッター向け
14mmはパワーとコントロールを両立させるオールラウンド向け
と研究開発者は説明しています。
▶「Selkirk Sport」動画より パドルの中の様子が分かります
Selkirk LABS Project 007 Invikta 14mmスペック | |
スキルレベル | 中級からプロ向き |
平均ウェイト | 7.9 – 8.4オンス |
グリップの長さ | 5.25インチ |
グリップタイプ | 八角形 |
グリップ円周 | 4.25インチ |
パドルの長さ | 15.9インチ |
パドル幅 | 7.85インチ |
コアの厚さ | 14mm |
コアの表面 | カーボンファイバー |
コアの素材 | 特許出願中のチタンメッシュ層システムを備えたポリプロピレンハニカム |
スイートスポットサイズ | 8(=10段階) |
価格 | 333ドル |
スピンがいい!
様々新技術が盛り込まれた「finiGrit」表面は従来モデルの3倍の耐久性を誇るそうです。
かつ、毎分最大2000回転というスピン量を実現し、スピンがかかりやすいというのがうたい文句です。
また、コアとパドルの外側のシートの間に特許出願中のチタンメッシュ層を組み込んでいるそうで、このメッシュはパドルの剛性を高め、高速でのハンドバトルで優れた安定性と反応性を実現するとのことです。
と、言われてもよく分かりませんよね。
数字や難しい言葉は抜きにして、
私の感想はズバリ「スピンがいい!」です。
以前はジャック・ソックモデルの「Selkirk LUXX Control Air Invikta」を使っていましたが、それよりもスピン量が増えた気がします。
パドル表面の粒子は非常に細かく、手で触れると、紙やすりを触っている感覚になります。
ザラザラ感のある「LUXX」とは比べ物になりません。
勢いよく飛び出したドライブにスピンがかかり安心してコートに収まります。
下からのスライスサーブもよく曲がります。
素人意見はどうでもいいという方のため
女子ダブルス世界2位のキャサリン・パレントー(30歳=Catherine Parenteau)選手は「パワーがすごく出るし、スピンも効くので、本当に満足しています」と語っています。
14mmってどう?
次に14mmという薄さについてです。
私の前作「LUXX」は16mmを使っていました。今回の14mmは見るからに薄いです。
最初間違ってSelkirk史上最薄という10mmが届いたのかと思ったほどでした。
ですが、持つのはグリップですから、コートに入ってしまえば、薄さは全く気になりません。
ちなみにテニス経験者の私は、厚ラケは一切使えないボックスタイプでした。
今回のパドルは、ドライブでは、ヘッド側に重心があるように感じ、非常にスイングスピードが上がる気がします。
反発もよくボールがパドルに食いついるような錯覚を感じます。
打感は従来、柔らかい方が好きですが、テニスに比べ、ピックルボールではインパクト時にスイートスポットで捉えたという感覚が薄く、不安に感じていました。
今回の14mmは確実にヒットしたという感触が残ります。
テニス経験者としては、テニスに似た安心感があります。
スイートスポットはスペック通りやや小さいのかもしれませんが、私は全く気になりません。
むしろ外した時に、外したという感覚がしっかりあり、短いボレーやドロップショットなど繊細なタッチが要求されるショットも、やりやすくなったと感じます。
こちらもテニスラケットに似ている気がします。

ただインパクトした時に、強めの音が出て、しっかりした感触は残ります。
ピックルボール特有の衝撃の柔らかさに慣れている人には、少し考慮材料になるかもしれません。
10mmだと結構な音がします。ボールにパワーやスピードなんかより、スィートスポットが広ければ広いほどいい、という方には、向かないかもしれません。
高いパドルってどう?
さて「007」最大の問題点は333ドル。日本円にして約5万円もすることです。
アメリカから購入する場合、プラス郵送代28.26ドルでした。
日本の小売販売店では5万4900~5万円で売られています。
気軽にお試しに買う値段ではないですよね。
私は、かなりの勇気と決断が必要でした。
まあ従来パドルと何も変わらなくても、笑い話のタネになるだろう、ぐらいのつもりで購入したのですが、素直な感想は「えっこんなに変わるの?」でした。
テニスでは用具にあまりこだわるタイプではなく、むしろガットだけは気にして高級ナチュラルを張っています。
テニス経験者の方なら、ガットは張り替えるとさすがに目を瞑って打っても、その違い分かりますよね。ポリエステルがナチュラルになった、そんな感じです。
まあいずれにしろ、最終的に大事なのは技術なのでしょうが
「用具でも結構変わるんだ」と感じた次第です。


ちなみに「Selkirk LABS」から購入すると、2年間の保証、交換用グリップ、20mmブラックエッジガードテープが付属してきます。さらに、フィードバックアンケートに答えると「LABS」ストア(セルカークスポーツでは使えないのでご注意を)で使える33ドルギフトカードがもらえます。
何より映画「007」を彷彿とさせる豪華なパドルアタッシュケースには驚きました。何に使うか分かりませんが、赤い袋に入った証明カードみたいなものもオシャレです。
なお、海外サイトになりますが、「Selkirk Labs coupon」と検索すると、結構使えるものがでてきます。少しでもお安く購入したいという方は自己責任ですが、検討してみてください。
最新パドルって進化しているの? お高いパドルって、それだけの価値があるの? 海外サイトから購入って大丈夫なの? とお悩みの方の参考になれば幸いです。
▶「Pickleball Warehouse」動画より ヒッティングの様子が見られます
今回ご紹介した種類のパドルではありませんが、同じ「Selkirk」で私も試打経験のあるものです。確実に安心できるサイトで、となると数に限りがあります。値段などのご参考に。探せばディスカウントしているサイトもあるようですから、ご自身で判断してくださいね。
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