パドル選び

パドルの厚みの違いとスイートスポット

ネットと浮くパドル
picklebouya

以前、初心者向けのパドルの選び方をご紹介しました。いろいろな選択肢があることはご説明できたと思うのですが、厚みに関しては悩まれる方も多いと思いますので、今回はそこに重点を絞って考えてみたいと思います。

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中にクッションがある

パドルメーカーのSelkirk(セルカーク)の動画です。0分25秒あたりで、パドルの内部を見せてくれます。

軽量のウッドフォームやポリマーなどでできた、蜂の巣状のいわば「クッション」があり、それが多くあるか、ないかが、パドル自体の厚みの違いにつながってくるということがよく理解できます。

私の場合、厚みが厚い薄いというより、クッションが多いか少ないかと考えた方が、どちらを選ぶか、スッキリ考えることができました。

▶「Selkirk Sport」動画より

そして「パドルが同じ仕様でつくられていても、パドルの厚さの違いがあると、プレーに劇的に違う影響を及ぼす可能性があります」と説明しています。

では、パドルの厚さの違いはプレースタイルにどう関わってくるのでしょうか?

パワーかコントロールか

一般的に薄いと言われる14ミリと厚いと言われる16ミリで分類します。簡単にまとめると以下のような図になります。

14ミリの方から考えてみます。薄いと当然、重さ自体も軽くなり、スイングスピードが上がり、ボールスピードも上がるということですね。これがパワー重視と言われる理由です。

ただクッションが薄く、パドル面のへの押し込みが少ない分、打感は硬い印象となります。打球音も甲高い大きな音となります。一方で、その分、スイートスポットできちんと打てたときは、より感触が分かりやすい利点もあります。

次に16ミリ。重さは若干重くなり、操作性も少し犠牲になりますが、クッションがある分、打感も柔らかくなり、面への押し込みが大きい分、スイートスポットも広がって感じられます。

ディンクやドロップショットなど、オールラウンドのプレーにパドルの恩恵を受けたいプレーヤー向けと言えるでしょう。またソフトな打球感で故障の防止にもつながるとされています。

大事なのはプレースタイルより好み

ここで一番勘違いしがちなことは、あなた自身のプレースタイルそのままで、パドルの厚みを選ぶ必要はなないということです。

仮にあなたがテニス上がりでパワーあふれるドライブに自信がある初心者プレーヤーだとしましょう。ここでパワー重視の薄いパドルを選ばずとも、厚めのパドルを選ぶのも全然「あり」です。

ラケットより短いパドルに慣れるため、テニスのガッドで打ったときに近い、ソフトな打球感を得ることができます。

逆にパワーに自信はないけれど、ボールコントロールにも慣れてきた今、もう少しボールに勢いがほしい、と感じるプレーヤーが、厚めから薄めに変えるのも、全然OKです。

自分の強みのプレースタイルをより引き出すだけでなく、足りない部分をパドル性能で補完してもらうという考え方も「あり」です。ようは自分の好みにあった厚さを探すことが大事ということですね。

薄いのは「上級者向き」という解説もよくあります。

確かにクッションが薄く、スイートスポットが小さく感じるというのであれば、そうかもしれませんが、しっかり当たったとき、しっかり飛ぶ感じが好きという初、中級者の方もおられるのではないでしょうか?

スイートスポットはどこにある?

私、大阪からピックルボール情報を発信中の「ピックル坊や」は16ミリのパドルを使っています。ここまで調べて疑問に思ったことがあります。

薄いより厚い方が、スイートスポットが広く感じる、とはありますが、「広い」とは、どのブランドメーカーも、うたってはいないということです。厚いクッションがある分、パドル面の歪みを若干抑えられるような気もしないことはないですが、実際はあまり変わらないというのが本当のところではでないでしょうか?

スイートスポットとは、心地よい打感でしっかりパドル性能を引き出せる部分とするならば、あなたはどこで打ちますか? 

やや上部のみどりの部分か、中央の青の部分、どちらでしょう?

私はテニスでは長年、ラケットの中央より若干先端部分に当ててプレーしてきました。その方がスピンもかかりやすく、ボールも伸びると自身の感覚で実感してきたからです。ガットが切れるのも真ん中より上。ですので、ピックルボールでも同じみどりの部分で打とうとしてきたのですが、これがどうも間違いなようなのです。

多くのブランドがパドル面の中央としていて、あるメーカーに至っては「中央から下部(グリップ側)」と表現しているところもありました。

これってテニスをしていた人にとっては、結構、衝撃的じゃありませんか?

良い打音のする場所

スイートスポットに当てる練習として、パドルの上でボールを突いて、コンコンと気持ちいい音のする部分を探してください、とありました。これはテニスでも同じですね。

確かに中央部分の方が振動も少なく、心地よい音がなります。

私のパドルでは、テニスのときのように上部で打つと、中央を外しサイド側で打ったときと同じような感触があります。

ソフトなクッションの恩恵で、スイートスポットが広く感じても、パドル面のどこで打っていいわけではなく、やはり正確に同じ部分で打つことは大事です。それも先端ではなく中央で。

次回から意識して練習したいと思います。

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大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信
ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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