スピードアップ必勝Vパターン

picklebouya

これまでも「ファストハンド」を手に入れるため、プロや上級者はあらかじめ飛んでくるコースを予想しているという話をしてきました。

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また相手からのクロスカウンターは、三角形を描くように戻って来やすい。このことを「トライアングル効果」と称されているという話もしました。

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今回は、それらのまとめの意味で、私が最も効果的と考える

スピードアップの「最強パターン」を、お届けしたいと思います。

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クロスボディーの後決める

次の動画を見て下さい。

男子トッププロのコナー・ガーネット選手が、スピードアップのパターンを実演します。

まず左サイドから、バックハンドのクロスを打って次のフォアボレーで仕留めます。

次は右サイド、フォアのクロスで相手のフォアを読み切ってバックボレーで決めます。

これこそ、スピードアップの「必勝ワン・ツー・パンチ」です。

Vの字を描く

次の動画でトッププロのジャック・マンロー選手が、余す所なく、この戦術を解説してくれています。

非常にわかりやすいので、ぜひご視聴下さい。

マンロー選手は、自身がクロス気味に相手ボディーを攻めると、なぜ打ったショットの逆サイドに戻ってくるのか、例の「トライアングル効果」を使って、こう説明します。

スピードアップする時、例えば右腰、クロス気味のボディー、センターなど角度を生んだ場合は、V字型、三角形を描いて戻ってきます。

私は打った後、フォロースルーからすぐバックに構え、

V字のパターンを完成させようとします。

スピードアップしている時、相手はそれに反応する時間がほとんどありません。通常カウンターは、どこにボールを配球しようかというより、ただボールを返球しようとするパンチになってしまいます。

したがって意図的に引っ張ってくることを想定しなくて良いのです。

そして動画の5分50秒あたりから始まる実演では、図ったかのようにセンターにボールが返ってきます。

「相手は時間が足りず70~80%の確率でミドルに集まる」という言葉通りの結果になります。

フォアの後バックで決める

マンロー選手が見せた攻撃を、図解すると以下のようになります。

マンロー選手は右サイドに立つ右利きのAとしましょう。

正面に立つCに向かって、フォアでスピードアップします。

クロスに引っ張り

①相手の右腰

②腰より上、もしくは下のクロス気味のボディー

③Dが介入せずCがギリギリ手を出す少し遠いクロス

そのいずれかに配球します。

すると返球はかなりの確率でセンターに戻ってきます。

これをAがバックで仕留めます。

③a、③bどちらのコースを選んでも2次攻撃でフィニッシュできます。

ですがクロスに角度を付けた方がより確実でしょう。

連続攻撃でCの時間を完全に奪うことができるからです。

③bを選んだ場合は、万が一ですがDがカバーしてくる可能性があります。

AのパートナーのBは、スピードアップ後はセンターに返ってくる「法則」を読み切り、グッと中央に寄せるポジションを取るということになります。

バックの後フォアで決める

左サイドの場合で考えてみましょう。

Bはクロスに引っ張り、正面に立つDを攻撃します。

バックでDのバックを狙い、センターに返ってきたボールをフォアでフィニッシュという形になります。

この際もBのパートナーのAは、センターに寄せるポジショニングが必要です。

スムーズな動きで時間を奪う

次の動画でも、モンロー選手が同じ攻撃方法について語っています。

なぜフォアからバックへと流れるように打つ攻撃(その逆のバックからフォアも)が、優れているかについて解説します。

フォアハンドのスピードアップのフォロースルーによって(体の動きが)自然にバックハンド側に進むからです。

そのためフォアハンドスピードアップからフォアハンドカウンターを上から打つ場合に発生する時間差(フォロースルーから戻す時間のこと)が軽減されます。

フォアのフォロースルーからの力を、そのままスムーズにバックで利用できます。

先手を取った攻撃側にとっては、最も自然な動きになり、

ただでさえ遅れを取った相手側は、最も不自然な動きを強いられます。

時間差が明らかな分、この2次攻撃が、圧倒的に決まりやすいのです。

その他の成功ポイント

他にも成功しやすい要因があります。

目の前に対峙する相手を狙うことで、他のパートナーを巻き込まず、

自分1人で予想した通りにフィニッシュまで持っていける点です。

スピードアップするボール自体は、それほど速くなくても、2次攻撃を想定していれば、十分効果的です。

またマンロー選手はフルスピードのショットではなく

若干ペースを落としたボールで、相手に低い位置にスピードアップするという、オプションも勧めています。

カウンターを事前に予測できるような上手い選手ほど、このわずかなタイミングの差に手を焼くのだそうです。

シンプルに小さくクロスに引っ張って、V字の返球を待って、小さいクロスに決める。

これこそ、まさにスピードアップでほぼ確実に勝利する「V方程式」だとは思いませんか。

この「ズル」を覚えれば、あなたもイッキに次のレベルへと向上できるかもしれませんよ。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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