シングルス戦略 ダブルスとの違い

picklebouya

ピックルボールのシングルスとダブルスは、まったく別のスポーツと言われるほど戦術が異なります。


一般プレーヤーにとってはダブルスやミックスの試合機会が多く、どうしてもシングルスは触れる機会が限られがちです。

今回はその中でも、ダブルスとの「戦術的な違い」 に焦点を当てながら、シングルスで勝つための戦略、考え方をまとめます。

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シングルス「7:3」の法則

シングルスのポイントの取り方には、よく使われる戦術比率があります。

「7割はオープンコート、3割は逆を突く」

プレーヤーや解説者がしばしば口にする「黄金比」で
まずオープンスペースを作る → 相手を走らせる → 最後に逆を突いて仕留める
という流れを示しています。

2人で比較的狭いスペースをカバーするダブルスは、センターへの攻撃が主となります。

ですが、ダブルスはこのオープンスペースを突く点が大きく違います。

この点をまずご認識いただいたうえで、ダブルスと主に異なるポイント5つを整理します。

①サーブリターンの重要度が高い

まずオープンスペースを作る最初の起点となるのがサーブです。

シングルスでは、その分、重要度が高くなります。

  • 深いサーブ → 相手は簡単にキッチンラインまで前に出られない
  • 甘いサーブ → すぐにパッシングショットの餌食になる

この差は大きいです。

特にシングルはコートカバーの範囲が広いため、悪いサーブは即失点に直結します。

プロの考え方としても

ダブルスでは1マッチ中にサーブミスは、ほぼゼロを徹底するが、

シングルスでは1ゲームに1、2本ミスしても良い

という考え方があるほど、攻撃的なサーブが重視されます。

次の動画で王者ベン・ジョンズも「強くサーブを打つことを恐れないで」と語っています。

当然、リターン側も正確に打たなければなりません。

ジョンズは「逆にリターンではミスしないで。リターンミスは試合に負ける最も簡単な方法です」と、センターへの深いリターンを心掛けるようにアドバイスしています。

サーブ、リターンの価値はダブルスとは比較にならないほど高いのです。

②攻撃的なサードショット

シングルスのサードショットは、ダブルスに比べて圧倒的にドライブが多いのが特徴です。

サードショットのシングルスダブルスの割合差(一般的傾向)
ドライブドロップ
ダブルス20~40%60~80%
シングルス70~90%10~30%

プロでも

  • ダブルスは6割以上ドロップ
  • シングルスは7割以上ドライブ
    と言われています。

理由は明確で

強いサーブ → 甘いリターン → ドライブでアプローチ → 前に入ってボレーで決める

という、テニスや卓球の「3球目攻撃」と同じ得点パターンが、何より最短でオープンスペースを突くのに効果的だからです。

③回り込みフォアの多用

シングルスで勝つ上で欠かせない武器が

「回り込みフォア(インサイドアウト/インサイドイン)」 です。

ダブルスのようにすぐネットに詰める展開は少なく
ベースライン上でのラリーの質が勝負を分けます。

特に有効なのが

  • 回り込みフォアで相手バック側へ角度を付ける
  • 相手をサイドライン外へ追い出す
  • 次のボレーでオープンコートへ仕留める

というパターンです。

相手の弱点がバックの場合は、特に効果があります。

さらに回り込みが可能なフォームからダウンザラインも混ぜることで

相手はどちらに走ればいいのか分からなくなるという、強力なパターンが生まれます。

④ショートアングルの活用

カバー範囲が広いシングルスでは、ただ相手のサイドを強打のパッシングショットで抜くだけではなく

「角度のついたショット」で崩すことも重要です。

  • フォアのクロスで浅いショートアングル
  • バックのクロスで角度を付ける
  • トップスピンドロップで相手を左右に走らせる

これらプレーにより、相手は強く打てず、甘いボレーを出すことが増えます。

パッシング1本ではどうしてもミスが増えてしまいますが、角度のコンビネーションショットを混ぜることで、より確実にオープンスペースが作れ、相手を抜く確率が増すというわけです。

次の動画ではロブの上下の揺さぶりだけでなく、激しい角度の奪い合いが見られます。

ベースラインにいるプレーヤーに最初から角度のあるショットで抜かれないように、ネットに出る側は

あえてアプローチで角度の付けにくいセンターを狙う戦術もあります。

⑤相手の予想の逆を突く

ここまで紹介したように、シングルスはオープンコートを取り合う戦いです。

しかし最後の一撃で効いてくるのが、

あえて狭い方を突く「逆方向のショット」です。

相手は当然、広い方(オープン)を防ごうと動き出します。そこを見て逆を突くと、ミスを誘いやすくなります。

この逆方向ショットの存在が、次のオープンコート攻撃の成功率をさらに高めるため

シングルス特有の高度な駆け引きが生まれます。

相手をいかに動かすか

ダブルスは「センターの攻防」が非常に多いですが、シングルスはその逆で、どれだけ相手を走らせるかが、ポイントの決まり方を大きく左右します。

俊敏さ、バランス、走力、そして展開づくりの巧さ——

すべてが問われるため、よく

「シングルスはランニングマッチ」と言われます。

体力と頭脳を総動員したゲーム性は独特。

自信のある方にはぜひ挑戦してほしいカテゴリーです。

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About Me
ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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