次のショットを予測する方法②

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次のショットを予測する方法の第2回です。第1回がまだの方はぜひ下記を先に、ご覧いただければと思います。

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次のショットを予測する方法①
次のショットを予測する方法①
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パドル面の違い分かりますか?

次の動画では、あなたの顔にめがけてボールが飛んできます。

パドルの角度のわずかな違いで方向が決まります。

くれぐれも驚いてスマホを落としたりしないよう、気を付けて見てみてください。

再生ボタンを押したらすぐ始まります。レベル1~3(初心者から上級者)までありますよ。

▶「Selkirk TV」動画より

実際かなり難しい

どうだったでしょう? 初心者レベルはなんとか大丈夫でしたが、中級以上になって回転をかけたり、フェイントを入れられたりすると、私には分かりません。

こうなってくると読みや感性のレベルになる、と言えると思います。戦ったことのある相手なら、逆を突いてくるが好きとか、自分の弱点を知られているとか、そんな感覚的な部分で判断するしかないですね。

キッチンラインでのディンク合戦から相手がスピードアップした時を想像してください。反射神経で、なんとか対応するシーンもありますが、レベルが上がれば上がるほどボールを見て反応する時間が足りなくなり「それ以上のことが必要」になります。

ボールがスピードアップされるタイミングを予測したり、飛んできた場合、フォアかバックどちらになるのか、高いのか低いのか、など。

事前に察知した情報から、どこが一番確率が高いのか、あらかじめ、といっても瞬時ですが、予測して分からない場合は最後の最後、ヤマを張るという決断が必要になってくるということです。

プロでもボディーショット後は難しい

「難しい」と言い切って良いものか、若干不安でしたが、次の動画では、ゼイン・ナブラティル(Zane Navratil)選手(29歳)は、難しくなる状況があると断言しています。

▶「Zane Navratil Pickleball」動画より

それは相手のボディー正面にスピードアップのボールを送ったケースです。

互いのペアがキッチン前に並んだ状況です。相手はギリギリの反応時間でパドルを出してきます。

わずかに速く当たればクロス側。わずかに遅ければ逆クロス側と、方向は変わってしまいます。

確実に時間を奪う

ではどうするのか?

狙いを確実に相手の右腰やチキンウイングとなる右肩に絞り、相手から力強いカウンターが返ってこない状況を作ります。そしてフォアとバック、両方に備えられるよう、ニュートラルな状態で次のボールを待ち構えます。

相手がフォアで打った場合は自分のフォア側、バックで打った場合はセンター側。ボディー狙いによって縮こまった腕は、前に出しづらい状況ですから、どちらも基本クロス側に引っ張って来るでしょう。

ただこちらの狙いが少しでもズレて、普通のバックで、体の前側で処理されてしまえばパドル面のわずかな角度の違いで、どちらの方向にも返ってきます。

返ってくるショットを読むというより、あなたが、相手からのボールに反応できる、スピード、威力に抑えられるようにすることが先決。

確実に相手の反応時間を削り、確実に嫌な所で打たせることの方が重要と言えます。

ヤマを張るには傾向を知る

ですが、ボディー以外なら、次のボールはここに返って来やすいという傾向はあります。シチュエーションはたくさんありますが、動画の中にある、その一部を紹介します。

左サイドからあなたストレートにスピードアップしようとしています。

ストレートに来たボールを、相手がバックでストレートに打ち返すのは、よほどタイミング良く合わせることと、狭いコースを通すテクニックが必要です。そんなリスクを犯すよりも、圧倒的にセンターを突いてくることの方が多いです。

狙い通り、相手のバックを突けたら、次は自分のバックに来ると予測して待つ。これ大事です。

この基本を理解したうえで、さらに高度なテクニックを使う女子プロの様子も動画で紹介されています。

至近距離から高速で打つと見せかけておいて、スピードを若干落とした回転量をあげた中速のスピンで沈めます。

相手は想像より少しだけボールが遅く来るわけですから、こうなると、タイミングを合わせてストレート方向に打つのはますます難しくなります。

ボールはかなりの確率でクロス方向、センター付近に来ます。そして次のミドルバックボレーで確実に決めるのです。

次に左サイドからフォアで、両ペアのセンターを抜きにかかった場合です。距離の短い正面にいる選手がフォアで触った場合は逆クロス。これも自軍のミドル、自分のバックかパートナーのフォアに来ます。

同じシチュエーションで右側の選手がバックで処理したら、やや振り遅れ気味に逆クロス。これも自分のバックかパートナーのフォアに来ます。

左サイドからクロスの場合です。自分から向かって左側に立つ相手にいいボールが行った場合。反応時間があまりない状況なら振り遅れて逆クロス。自分のバックかパートナーのフォアに返ってきます。

同じ状況で甘いと、時間的余裕のある相手はストレート側に引っ張るように打つでしょう。あなたのパートナーの足元を攻撃してきます。

経験則を頼りに確率を上げる

と、このように、動画では、まだまだ具体例が続いてきます。興味のある方は見てみてください。

何がお伝えしたいかと言うと、レベルの高い経験豊富なプレーヤーは「次のショットを予測する方法①」でお伝えした相手の動きやパドル面を見るより以前に、事前の想定コースを過去の実戦からインプットしているということです。

ここにこういうボールを打てば、かなりの確率でこちらに返ってくるだろう、という、いわば「経験則」ですね。

この要素に、実際の相手のパドル面の動き、試合前練習で見せていた傾向、クセ、性格などを折り込んで、ショットの予測確率を上げている、ということです。

これらすべてがマッチしてヤマ張りが当たる、という訳です。

ボールが来たら素早く動く、ではないのです。

相手はすでに打った「先」を考えています。

ピックルボールでは、反応時間が足りなくなる分「予測以上のことをする」という言葉の意味がご理解いただけたでしょうか。

コートに立つ前に、またやることが増えてしまいましたね(笑)。

でもこれこそが、ピックルボールが「奥深い」と言われる理由の1つだと思うのです。

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About Me
ピックル坊や
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大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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