ピックルボール3つの角度を考える

picklebouya

「ピックルボールには常に3つの角度が存在する」という言葉を聞いたことはありますか? 

今回は、それを意識するだけでコートカバーの察知能力が、イッキに向上しますよ、という話をしたいと思います。

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3つの角度とは?

「3つの角度」とは、何を示しているのでしょうか?

ピックルボール愛好家として長年情報を発信しているトニー・ロイグ氏は、次の動画でこのように定義しています。

  • ストレート(ダウンザライン)
  • センター(ミドル)
  • クロス

「ピックルボールはこのコートアングルをカバーするだけでなく、あなたが与えているオープンアングルを攻撃することがすべてです」

と、その重要性を訴えています。

図に表すと次のようになります。

あなたが攻撃的なボールを打つ側として①②③のどこを打つか?

打つ前にしっかりと、どこを狙うかを意識できているか、今1度、想像してみてください。

2人で3角度を守る

ではこの3つの角度を、逆にディフェンスの時に当てはめて考えてみましょう。

コート上どこでも常に存在する3つの角度を、ダブルスのペア2人で守ることになる訳です。

当然、どこか1つカバーしきれないアングルが生まれます。

これを明確に理解することが非常に大事です。

どこを捨てるか?

ここで一番の問題は「どの角度をオープンにしておくか」です。

すなわち、

プライオリティ(優先順位)をハッキリと決め、

最悪の場合は、どこを捨てるかをしっかりと判断することです。

先ほどのトニー・ロイグ氏による答えは

「相手が最も攻撃を成功させにくい角度」を空けておく、となります。

次の図で考えてみましょう。

ディンク勝負で赤チームが甘いボールを送り、青チームが右サイドのボールのある位置から攻撃してきます。

あなたは赤チームです。

オープンにしていいコースはどこでしょう? そうクロスですね。

優先順位はセンターが1番目、ストレートが2番目となります。

どんな時もセンターは死守

なぜクロスを捨てるべきなのか、もう少し突き詰めて考えてみましょう。

逆に言えば、どんな時も絶対に守らなければならない角度はセンターです。

その理由を攻撃側の立場になって考えてみましょう。

  • サイドアウトの危険性がなく最も安全
  • ある程度クロス方向で距離が長くバックアウトの危険性が低くスピードを出しやすい
  • 赤ペア同士が譲り合ったり、重なったりする可能性がある
  • アウトボールでも赤のどちらかが手を出してくれる可能性がある

これほどの条件が揃ったセンターは、やはり最も広く狙いやすい場所です。

次の動画でも、センターは

距離も長くネットも低いので最も攻撃しやすい箇所として紹介されています。

ストレートに8.8メートルの距離があるのに対して、クロスは4.5~6メートルの距離に収めなければならないと解説しています。

クロスは少しでも強く打ちすぎるとアウトの可能性が高い、攻撃する側には最もリスクが高い角度という訳ですね。

「最悪捨てる」と表現していますが、距離を短くするため、回転を多くかけてスローペースにしたクロスなら

ワンテンポ遅れて追いかけても十分に拾える可能性があります。

速度を兼ね備えながら狭い角度を通して短く入れ込んだ見事なショットの場合は、追いつけなかったとしても、ただ相手を称えるだけです。

わずかな意識の差で結果は変わる

先ほどの図に戻ります。

あなたが「A」だとしましょう。

きっと①のセンターに来るだろうと予想しながら

もし違ったとしても、必ず②のストレートだけは止めてやる!

そう考えて攻撃側のフォームやパドルフェイスの角度を、ギリギリまでよく観察してみて下さい。

推測通り①ならカウンターを狙います。

②だったら、なんとかリセットを狙います。

私はこれで迷いなくボールに反応できるようになりました。

あなたが「B」だったとしたら、

きっと①のセンターに来るだろうと予想しながら、攻撃側の動きを観察します。

クロスはないと踏んだら、センター側にグッとポジションを寄せます。

隣の「A」はストレートとセンターの両方をケアしなければならない。

多少「A」寄りのボールでも、センターは自分が飛び込んでブロックしよう!

そうわずかに意識するだけで、結果は時として大きく変わるものです。

攻撃側が打つよりも、ワンテンポ先にセンターに大きく寄せ、相手にあえてクロスに打たせて、ミスを誘い出すこともあります。

逆にセンターを空けているフリをしながら、胸中ではセンター1本にヤマ張りしてワンテンポ遅れて飛び出すなど、フェイントをかけることもできますね。

リターンでセンターを狙う理由

この3つの角度の考え方は相手がベースライン上にいても同じです。

リターンの際、あなたが角度を付けてクロスに打つと、攻撃的な深いボールなら問題ないでしょうが、甘かった場合を想定すると、どうでしょう。

キッチンラインに進んだ時には、ストレート、センター、クロスの3方向を2人で守らなければなりません。

ですが、センターに落ちていた場合は、どうでしょうか?

相手から角度を付けることは難しくなり、ほぼセンター1本を2人で守ることができます。

これがリターンでよくセンター返球、センターセオリーが推奨される大きな理由です。

メリハリの効いたプレーを

安易に角度を付けることは、相手を攻撃しているつもりでいて

逆に相手に角度を与えていることにもなる、ということを理解せねばなりません。

パートナーとの連係がどうも今ひとつと思ったら、センター中心に配球し、ラリーを続けることで呼吸のリズムをつかむ、というのも1つの手です。

角度を付けた際も、先ほどの、どこの角度を潰し、どこの角度を捨てるか、を明確に意識して、相手のショットをビシッと止めれば、相手は迷い始め、思わぬミスをしだすかも知れません。

一番もったいないのは中途半端な読み、動きで、ボールが自分の横をすり抜けていくケースです。

「3つの角度」を意識してメリハリをの効いたプレーをしてみましょう。

すると、あなたのアングル予測の「確度」もグッと精度が上がるはずです!

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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