センターボールを迷わない方法②

picklebouya

ピックルボールのよく起こる悩ましいシチュエーション。

センターに来たボールを、パートナーと自分、どちらが打つべきなのか。

その基本的な考えをまとめて来ました。

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センターボールを迷わない方法①
センターボールを迷わない方法①

フォア側で打てる方を優先する。ネットに近い遠いの、前後がある場合は、前を優先する。最後は声掛けで決める。

こう考えるのが、最も正しいような気がしますが、実は違う説があるのです。

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「X」を尊重する考え方

次の動画を見てみてください。

「In2Pickle」というアメリカ発の人気チャンネルで13万回も再生されている

「『X』を尊重しよう」という、実に有意義な提言です。

クロスからの返球をクロスにいるプレーヤーが打つという原則をホワイトボードに描くと、大きな「X」の文字になります。それを尊重しようというのです。

従来の無条件での「フォア優先説」に異議を唱えるものとなっています。

本当にフォアが打つべきなのか?

動画は問いかけからスタートします。

次のような場合、どちらが打つべきでしょうか? 

4人全員が右利きです。レベルの差やフォアバックなどの不得意の差はないと仮定します。

あなたはサーバーサイド。

Cがリターンしたボールは図のようなセンターよりやや右より、深い位置に来ました。

AかBどちらがサードショットを打つべきだと思いますか?

フォア優先のデメリット

これまでの「フォア優先の原則」通りならBでしょう。

ですが、動画内では、この選択をした場合、以下の3点のデメリットをあげています。

左サイドに立っていたBが右サイドに侵入して打つことで、

コートの左に大きなオープンコートができてしまいます。

Bのサードショットが甘く、Dのポーチにつかまった場合、簡単に空いたスペースに決められてしまいそうです。

私もよく経験がありますが、Aに任せるかどうか微妙なボールだった場合、ボールの真後ろにまで入り込むのを躊躇してしまいます。

Aが打たないと分かって、やや慌てながら打ちに行くと、どうなるでしょう?

腕が伸び切った体勢の崩れた状態で打つことになり、非常にミスショットの危険性が増します。

仮に入ったとしても従来の精度は望めないでしょう。

そもそもクロス方向から来ているボールに対して、走り込みながらキチンと後ろまで回り込んで打つのは難しいものです。

パートナーがそこにいる状態で、早めに声掛けして、普段通り正しいフォームで打つというのは、なかなかハードルが高いプレーと言えます。

さらに動画では、あまり知られていないこととして、次のマイナス面を強調しています。

「ピン留めされる」という表現で、次の点を指摘します。

フォア優先でBが打つことで、ボールを打たないはずのAの進路はどうなりますか?

Bが打ち終わるのを待ってから前に進むと、キッチンラインにたどり着くのが遅くなります。

このことで、相手から足元を攻撃される可能性が大きく高まりますね。

迷わず「お願い」と声掛けして、Bに任せて、前に進めれば良いのでしょう。

ですが、相手のリターンのスピードが速かったり、深かったりすると、どちらが打つべきかの判断自体が難しい場合がよくあります。

「フォア」を優先すべき時

動画の主は何も「フォア優先」を全否定している訳ではありません。

4人がキッチンラインに到達した状態でのディンク合戦。センターに来たボールをAがバックで返球するよりは、Bがフォアで打つ方が精度の良いショットになるでしょう。

多少、センターラインを割り込んでもBがフォアで処理するべきです。

「X」を破るべき時①

他にも動画では、

フォア重視、すなわち「X尊重」を破るべき時の具体例を示してくれています。

一番最初の、あなたがサーバーサイドでサードショットを打つシチュエーションに戻りましょう。

相手Cからのリターンが、前回の例のように深くなく、浅かった場合はどうでしょう?

Bは、Aがサーブの打つ状況を見守りつつ、Cの返球をしっかり観察できています。

好機を見逃すことなく、

Bのはすかさず前に進み、高い打点でフォアを打ち込んでいけるはずです。

Aの進路も妨害されることなく、そのまま前に進むことができます。

この場合は、やはりBのフォアの威力、相手の時間を奪える点を優先すべきと言えるでしょう。

「X」を破るべき時②

次は4人でのクロスディンクの状況です。

DからB側への返球が浮いたセンター付近のボールだった場合はどうでしょう。

確かにBはフォアで打てますが、

立ち位置、ボールの軌道方向を考えるとAの方が先にボールに触れることができます。

この場合は、より高い位置でボールを取れ、相手の時間を奪うことができるAが優先されるべきだと論じています。

それがたとえバックだとしてもです。

仮にBがポジションを崩されたり、CDからの攻撃に備えて半歩下がるなど、

AとBの位置取りに前後関係が生まれていた場合は、なおさらAが優先されるべきです。

確かに威力のフォアか、反応時間の短いバックか。

パートナーによっては、迷うところでしょうが、

テクニック、力量が同等なら、やはりAのポーチが妥当と思います。

BはそのままCDからの万が一の返球に備えるべきでしょう。

きっちりと話し合いを

どうだったでしょう? 

フォア優先、X優先。ボールの位置、自らのポジションなど、細かい状況によって変わってくることがご理解いただけたでしょうか。

固定のパートナーがいる場合は、お互いが話し合うキッカケになれば幸いです。

その場で急きょパートナーとなった場合は、「あなたとコートに入るとやりやすい」と言ってもらえると、互いに「わかった動き」をできている証拠で、なんだか、うれしくなってしまいますよね。

逆に言えば、相手の連係がうまくいっていない場合、この「フォア優先」か「X優先」か微妙に迷う場所が狙い目になるということです。

パートナーか、あなたか。なんらかの法則を見出して最後の最後は声を出す!

どんな時も、くれぐれも大事なセンターを、譲り合わないようにしましょう。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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