18歳女王からの金言集

picklebouya

今回は、何度もご紹介しているアメリカの18歳絶対女王、アンナ・リー・ウォーターズから勝手にアドバイスをいただこうと思います(笑)

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▶「The National Desk」動画より

先日お伝えしたアンドレ・アガシとの全米オープン・ピックルボール選手権で1勝した際の動画です。

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メンタルゲーム克服3箇条

このように大舞台でも強い、アンナは、若いながら、タフなメンタルゲームを制することでも知られています。その秘訣が分かり、われわれ一般プレーヤーにも役立つ、素晴らしい金言をくれる動画を見つけたので、ご紹介させてください。

ますは3箇条を明かす動画です。

▶「PS Fit」動画より

①メンタルコーチを雇う②呼吸法に集中する③自分に肯定的であることを確認すること

18歳以前から①②への意識があるのは、さすがトッププロと思いますが、

さらに興味深いのは③です。

私の経験ではショットを打って、あれはなんて愚かなショットだったんだろうと思うと、大抵、次のポイントもうまくいきません。

でも自分自身に「大丈夫、あれは正しい考えだった」と言い聞かせれば、次のポイントでは通常、強く立ち直ることが出来ます、と語っています。

若干18歳とは思えない、妙な説得力がありますね。

より具体的なアドバイス

次の動画は46分間ありますが、すべて素晴らしいアドバイスで埋め尽くされています。

英語ですが、ぜひYouTubeの自動翻訳機能を使って、見て欲しい内容です。

絶対にあなたの役に立つこと間違いなしです。

▶「ThatPickleballGuy」動画より

本当は全部書き出したいのですが、私が特に気に入ったところだけ、抜粋させてもらいます。アナと登場する、もう一人の女性はお母さんで、何度もペアでダブルス金メダルを獲得しています。分かりやすいよう、お母さんの言葉も混ぜでいますのでご了承ください。

サーブの時だけ、ぎこちなく打つ人をよく見かけます。せっかくいいフォアハンドを持っているのに、サーブの時だけ「さあ打ちますよ」とばかり、どこかで止まってパワーを失っているのです。私も以前はそうでしたが、今は出来るだけナチュラルに打ちます。

サーブを打つのではなく、サーブとしてフォアハンドを打つだけという考え方が、私には役立っています。

審判がいる場合は、必ずスコアは審判に言ってもらって、それが終わったら流れるように打つことを推奨しています。それだけ呼吸や自然な流れを大事にしているということのようです。どこかで止まることが、それだけギクシャクする大きな要因になるということですね。

コートを縦に3分割して、すごく浅ければドロップ、すごく深ければドライブ、その真ん中なら自分の得意のショットを打てばいいでしょう。

ドロップよりも、50%のパワーで打つドライブの方がはるかに簡単です。

その後、5ショットにつなげる考えでもいいと思います。

アグレッシブなプレーヤーで知られるアンナですが、プロでもドロップがそんなに簡単なものではないと考えていることが分かって、私はだいぶ気が楽になりました。ピックルボールのサードショットとはこういうものだという考えに縛られて、わざわざ難しいドロップを選択する必要はないということですね。

まずは自分の得意ショットを重視するのがいいでしょう。次に考えるべきは自分の戦略。次が相手の弱点の順番です。

自分のベストショットで、相手の弱点を突ければ必ず勝てます。戦略はそれほど必要ない場合もあるかもしれません。しかし、自分の強みが相手の強みにつながった場合はうまくいかないかもしれません。

ですから自分のベストショットから始めて、それがうまくいかなかったら、プランBへという風に移ります。相手の弱点をもっと突くにはどうしたらよいかと考えなければなりません。

自分はフォアの強打が得意だとして、相手がカウンターボレーが得意だったとします。このケースは、自分の強みが相手の強みにつながった場合ですね。

相手のカウンターにフォアバックの得意苦手がないかを探ったり、パートナーとのコンビネーションに問題がないかを探ったり、戦略を駆使します。それでも難しければ、相手の弱点、例えばバックのリターンが苦手だった場合は、そこを突くというようなことですね。

自分のところにボールが来なくて、突然自分のところに来たら「緊張しちゃう、どうしたらいいのかわからない」という方への対処法です。

まずはすべてのボールが自分のところに来るように願うことです。

ボールが来なかったとしても、そのボールをどうするか考えるべきです。すると集中力が生まれます。

常にボールより一歩先を行きましょう。

これもあるあるですね。逆に自分が集中的に狙われてる場合も、同じようにボールは来ないでくれと思ってしまいますね。ダブルスでは常に、自分がボールを打つつもりでいなければならないという教えです。

現在のパドルでは、正しく打てば、すべてのボールで攻撃できます。

スピードアップしすぎるとカウンターを食らってヤケドする思っている人がいますが、

1度失敗しても挑戦し続けるべきです。

もし何度もやられ続けるなら、狙う場所を変えるべきです。

常に攻撃されるという容赦ないプレッシャーが突然、ミスを生み始める転換期みたいなものもあるんです。もしあなたが攻撃してきて、幸運にも2度と攻撃してこなかったら「私は攻撃されなくて良かった」と思います。

逆に気をつけているのは、試合開始直後に最初に相手の攻撃を封じることです。準備万端で攻撃を封じないと、試合自体をコントロールされてしまうことがよくあるからです。アグレッシブさは、今のピックルボールにおいては大事な要素です。

このボールは攻撃するべきではなかった、とよく後悔してしまいますよね。そして次は攻撃できるボールをわざわざ見過ごしてしまったり。

あくまでプロのレベルとはいえ、「どんなボールで攻撃できる」という言葉は驚きの発見がありました。アグレッシブさを思い出させてくれるワードですね。

ドリルの練習は素晴らしいけれど、同時に試合で起こることを正確に再現するわけではありません。今は全体の60~70%ドリルをして、30~40%は試合練習をしています。

ドリルでのディンクやスピードアップの練習と、試合は違います。試合ではカバーしなければならないコートはもっと広いですし、もう一方がクロスコートからスピードアップしてくるとか、次はストレートからとか、いろいろな変数があります。

事前に予測できる練習での反応と、試合での反応は全然違うと思います。

必ずしもディンク練習から始める必要はありません。出来るだけ色々な練習を混ぜています。

相手にとって最も恐ろしいのは攻撃です。あなたの微妙なディンクではありません。

来たばかりのテニス出身者がハードヒットすると、みな嫌がります。ですが、1度ピックルボールとは、こういうものだと覚えると、大量な時間を、苦手なディンクに費やす人がいます。するとイッキに下手になってしまいます。攻撃をやめてしまうのです。

多くの創造性やアグレッシブさを失っているのです。

ディンクを学ぶことに固執してアグレッシブさを無視してはいけないのです。

ボレーが上手なのにディンクが苦手な人は、膨大な時間をディンクに費やそうとする。サーブが得意な人はリターンの練習をとなります。リターンを練習すべきなのは確かですが、得意なショットを伸ばす練習もしないといけないと思います。

テニス出身者の「あるある」のくだり、本当に私そのものです。常に弱点のディンクとバックボレーのことばかり考えています。

このアンナの金言を受けてから、試合での積極性がイッキに戻ってきました。

メンタル

最後にメンタルついて。

4ー10など点差を広げられても一番大事なのは、ここから立ち直れるという信念です。とにかく逆転できると信じているだけです。

脳の力は驚くべきものです。脳ができないと思った瞬間、体は文字通り「できない」となってしまいます。

声に出すなり頭の中で考えるなり、たとえ負けていても「私は勝てる」と言い聞かせています。常に前向きに考え「私はダメだ」「負けてしまう」などと思わないことです。

それは、たった2ポイント連続で負けただけなのに、パドルを投げてしまうようなものです。

つまり感情を抑えて前向きなことを考えれば、良いことが起こるということです。

コントロールされたアグレシッブさは大事なのです。

この言葉を聞いてふと思ったことがあります。

アンナは2023年、連勝がストップした試合で、負けた瞬間、両手を突き上げガッツポーズのような仕草を見せたことがあります。「なぞの奇行」、「相手に対して不謹慎」とも言われたのですが、わざと「勝ったぞ!」と脳に錯覚させようとしていたのかもしれませんね。もし本当にそうだとすれば、末恐ろしい18歳です(当時は16歳ですが)。

数々の金言、これは、ますます守るべきだと感じたのではないでしょうか?

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大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信
ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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