スマッシュはテニスと同じ?

スマッシュはテニスと同じ?

この間、テニスのボレーとピックルボールのボレーは「違う」という話をしました。

「結構違う」と思う派
さすがにスマッシュは「同じ」と思われるテニス経験者も多いと思いますが、どうですか?
私は実は「結構違う」と思っている派です。
正確に言えば、スイングのテクニック自体はほぼ変わりませんが、意識する点や、フィニッシュに至るまでの考え方が少し違うといったところでしょうか?
先日、習っているコーチに話を聞いたところ、私と同じ意見をくれました。そう思う理由をご紹介したいと思います。
キッチンラインへの意識が必要
何度もお伝えしていますが、ピックルボールにはノンボレーゾーン(キッチン)と呼ばれる、ボレーやスマッシュなど、ノーバウンドで打ってはいけないゾーンがあります。

ノンボレーゾーンに一旦片足を踏み入れてしまうと、次にダイレクトで打つ際には、必ず1度、キッチンライン外で両足を着く必要があり、それを守らないとフォルトになってしまうルールをご紹介しました。
またフィニッシュ後、バランスを崩してキッチンラインをまたいでしまっても、同様にフォルトとなるルールもあります。
詳しくは下記のリンク先で再度ご確認ください。

ご法度3ポイント
以上のルールから、次の点に注意しなければなりません。
体を横に向ける際、必ず軸足から(右利きの場合は右足)後方に動かさなければならない。

テニスを習っておられた方は、基本的には右足を下げてからサイドステップか、深い場合はクロスステップの意識が身についておられるとは思います。

ですが、相手のロブが浅かったり、時間的に余裕がある場合、軸足と反対側の足(右利きの場合は左足)を前に踏み出してから、スマッシュに入るクセのあるプレーヤーも、おられるかもしれません。
この場合は左足でキッチンラインを踏んでしまう可能性があるので注意しなければなりません。
1度踏んでしまうと、キッチンラインまで下がって両足を着く時間が必要になります。
もはや、よほど高いロブ以外は間に合わなくなるでしょう。
これは足の動かし方を「一歩」間違えると、大チャンスが致命的なミスにつながります。
ネットインなどで片足を踏み入れたあと、ロブをあげられた場合、シザースキック(片足跳び、片足着地)でのジャンピングスマッシュはできない。

さきほどと同じ理由です。
右利きの場合、左足の前足から右足の軸足にイッキに体重を乗せ変えて、格好良くジャンピングスマッシュを決められるテクニックをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
逆を突かれたときによく使う、シザースキックというヤツですね。
私「ピックル坊や」も、余裕のある時なんて、コースも相手に読まれにくいですし、角度もつけやすいですから、わざわざやってしまうタイプですが、キッチンラインを意識せずにやると、見た目はキレイに決まったあと「フォルト」という非常に残念な結果になります。
もちろん。キッチンラインを出た状態からスタートする分には、サンプラス「ダンク」もOKなので、思う存分、決めちゃってください(笑)。
キッチンラインを少し越える浅い球をスマッシュする場合、フィニッシュ後にラインを踏むところまで、バランスを崩しては打ち込めない。

これも浅いチャンスボール、「絶対決めてやる」と力めば力むほど、陥りやすいミスです。
以外にボールが飛んでこなくてキッチンラインを踏みそうになり、腰を引いてネットミス。
あるいはキレイに決まったと思ったら、勢い余って後ろ足の右足が1歩前に出たり。
ほぼ後ろ体重にならない「どチャンスボール」。テニスではネットタッチ以外、全く意識する必要がなかった「前進」にこそ「落とし穴」が待っています。
スマッシュするつもりが思ったよりボールが飛んでこなかったら、どうでしょう? テニスなら基本前進して、そのままスマッシュですが、ピックルボールならドライブボレーに切り替えないと、キッチンラインを踏んでしまいます。この判断も難しいです。
同じシチュエーションで、このままだとネットすると思ったとき、テニスなら1度バウンドさせても決めきることもできますが、ピックルボールでは、ネット際の低いボールとなり、一転決めきるのが難しいボールになります。できることなら、このチャンスは逃したくないところです。
キッチン以外にも
キッチンラインへの注意点以外にも、気をつけなければならないことはあります。
パドルが短く落下速度が遅いのでエッジショットが多くなる
テニスボールよりどうしても落下速度は遅くなります。またパドルの短さになれていないと、この2つの要素が重なってパドルの先端、エッジ部分で打ってしまうこともありがちです。バトミントンをやられた方も難しいかもしれませんね。
相手の頭上を越すことは絶対できない
テニスでは、ダンク気味にたたきつけられる浅さなら、ボールを観客席に入れてしまえば、相手に取られることはありません。ですが、ピックルボールにこの「究極技」は使えません。
叩きつけると、ホント意外なほど簡単に取られてしまいます。
オーバーミスも大いにある
叩きつけても決まらないとなると、ベースライン深くに打ちたくなりますが、これも意外に取られます。バウンドしてからボールは、大いに減速しますからね。
オーバーヘッドとはいえ、パドルはラケットより30cm短いですから、当然ヒッティングポイントは低くなります。同じ感じでフルスイングすると、わずかなタイミングエラーが、テニス以上に大きなミスに変わります。「大ホームラン」も「あるある」です。スライス系やスピン系など多少の回転をかけるのも、ひとつの手かもしれませんね。
どこを狙うか?
スマッシュのイメージトレーニングも兼ねて、ぜひ動画をご覧ください。
▶「Pickleball Channel」動画より 46ショットすべてスマッシュ
意外にスイングがコンパクトなこと、意外に相手から返球されていること、が分かると思います。
ではどこを狙うべきか? 一つは相手の手の届かないところ。もう一つは相手が下がりきれておらず「ノーマンズランド」にいる場合は、相手の体や足元でしょう。(あからさまに狙うのは、「ほどほどに」ですが)
そして、最後に、これはテニスとも共通しますが、角度を付けることです。相手をサイドライン遥か遠くを越えても追いつけないところにまで追いやれば、返球は不可能になります。
そこに至るまでの心持ちとして、一番大事なのは「絶対に、この1球で決めてやる!」と焦らないことです。
コートサイズはテニスの3分の1です。
一旦、こちらがスマッシュを打ち始めれば、頭上を越えられる心配は、ほぼありません。ダブルスの場合、すぐ真横にはパートナーがポーチのチャンスをうかがってくれています。
2球、3球、使ってもいいという、ドーンと構えた気持ちでいることです。
「キッチン」から、ゆっくりと「料理」してやりましょう。
見ている人たちを盛り上げるだけ盛り上げて、最後キッチリ決めるところは決める。
これこそがエンターテイメント性の高いピックルボールの「オシャレな」理想のスマッシュだと、「ピックル坊や」は思うのです。
![]() | CAWKAY ピックルボール 卓球 単独練習 部屋用 ポスターマット ウォールステッカー 壁紙 仮想対人 ソロトレーニング ディンクパッド 新品価格 |

![]() | [Dickly] 12x ピックルボール キーホルダー メタル キーリング ピックルボール オーナメント バッグ ペンダント 財布用, 混合ランダムカラー 新品価格 |
