ピックルボールのロブを考える

ピックルボールをプレーする4人
picklebouya

今回も元テニス経験者「あるある」です。

皆さん、ピックルボールでのロブを使っていますか? 私「ピックル坊や」はテニスから転向したのですが、当初ベースラインから相手の頭上を抜こうと何度かトライしたのですが、全く有効なショットにならず、すぐ諦めました。

どうもショットを試みる場所が間違っていたようです。また従来、ディフェンシブなものという固定観念にも問題があったようなのです。

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ベースラインからでは成功しづらい

もちろん、どうしようもなく追い込まれた状況で、ベースラインからロブを使うケースもあるのでしょうが、相手が相当スマッシュに難ありのケース以外、さらに劣勢になることを覚悟しなければなりません。

できれば使いたくないが、少しでも時間を作るための「最終手段」というやつですね。

テニスと違って相手は、常にキッチンライン後方にいる状況です。テニスのようにネットにベタ詰めするようなシチュエーションは、ネットイン以外、ほぼありません。

コートもテニスコートのサービスラインより30センチ広いだけ。しかも、ダブルスの場合はテニスのシングルスコートより2メートル以上狭いエリアに、2人が立っています。

想像しただけで、針の穴を通すぐらい難しいことがお分かりいただけるのではないでしょうか?

ディンクの中で攻撃的に

アメリカのピックルボールのロブ関連のものを調べてみると、「ロブは基本キッチンで行うもの」と明記してあるものもありました。

以下の動画でも、「どこから打つかによって結果が変わる、最も簡単で適切な場所はキッチンです」という言葉から始まります。

ディンク合戦で相手の気持ちを前に引き寄せ、短い距離ながら急激な角度を付けて相手の頭上を越え、相手コート内に落とす。

自らが優位に立つには、ほぼこの「一択」と言えそうです。

▶「Enhance Pickleball」動画より

通常、ディンク合戦では、スローテンポの打ち合いから、急激な「スピードアップ」を混ぜポイントを奪おうとします。そのもう一つのオプションとして、相手の背後を狙います。ボディー周辺へのショットを予想していた相手は反応が遅れます。

ロブしかない状況で、ロブを打っても仕方ありません。

相手が予測してない状況で打つ偽装のショット。いわば「攻撃的なショット」というわけです。

意図あるコースに

その分、コースも限定的です。ストレートでバックのハイボレーをさせる手段もないことはないでしょうが、上級者になれば、対応されてしまいます。それ以上にこちらがアウトするリスクの方が高いでしょう。

狙うのはクロスコートです。相手の頭上を越す急激な角度が必要になりますので、距離を長く取れる方がコート内に収めやすくなります。

そのクロスでも、相手ペアの間、どちらかのバックのハイボレーになる方向に打ち出します。右利きプレーヤーの場合、デュースサイドの順クロスなら右側に立つプレーヤーのバック。逆クロスなら、左側に立つプレーヤーのバック、ということになります。

相手に分からないフォームで

加えて、スローなディンク、スピードアップ、ロブと、すべて同じフォーム、同じテイクバックにしなければいけません。

上級者になると、ワンバウンドさせず、ロブボレーで打つのが、最も効果的です。

ワンバウンドで打つと予想していた相手の反応のタイミングを遅らすことができます。

もちろん、ここでも狭いコース、同じフォームを守る必要があります。かなり難しいテクニックになります。

偽装できなければ負け

ネットインなどで、相手がキッチンに足を踏みれてワンバウンドで打った場合など、相手の逆を突ければ、もう少し自由度の高いコースを狙えます。

ですが、通常は、シュチュエーション、コースなど、かなり限定的になることを覚えておく必要があるでしょう。

目安は1セット1度ぐらい何度も打つと相手にバレてしまいますからね。

後方から3度続けてロブを上げて結局相手に決められてしまい、解説者から「ピックルボールの基本を分かっていない」と酷評されている一般プレーヤーの動画を見たことがあります。

どうしようない状況でも、せめて3球のうちどこかで、相手キッチンに落とす「ドロップを狙え」ということなのでしょう。

「ロブですよ」を「さあ打ちますよ」と言わんばかりに、ロブの時だけ、テイクバックを長く後ろに引いてしまうとか、3連続でロブを続けるとか。

相手に悟られれば、ほぼ負け確定。テニスより、はるかにシビアなショットなのは間違いありません。

とにかく相手の虚を衝く「アグレッシブなロブ」を意識したいものです。

About Me
ピックル坊や
ピックル坊や
勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信
ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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