テニスから転向 初日に読むガイド

picklebouya

私の周りでもテニス経験者で「ピックルボール楽しそうだな」と初めて体験に来られる方は、多いです。

テニスと似てるようだけど、何が違うんだろう? 何が難しいんだろう?

最初に抱く、そんな疑問を解決できるように、テニス経験者だからこそ分かる、ピックルボール転向初日に必要な知識をギュッと7つにまとめました。

細かいことには触れません。まずはこれを読んで、ピックルボールを体験。

「これは楽しい」、「本格的に始めよう!」と思われた方は、当方の「テニスとの違い」の項目を読み進めていっていただければ、幸いです。

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①ノンボレーゾーンを知る

まず避けては通れないピックルボール独特のルールがノンボレーゾーンです。キッチンと呼ばれる方が一般的です。

ネットを挟んで2m強のライン内に入ってボレーすることはできません。

ラインをわずかでも踏んだり、打った後バランスを崩して入ってしまった場合はフォルトとなり、ボレーが決まっていても失点となってしまいます。

その際は「入っちゃいました」「踏みました」と自己申告してください。

よくある勘違いが、このゾーンに一切立ち入ってはいけないと考えることです。

ワンバウンドしたボールなら、ノンボレーゾーンに踏み込んで取りに行くことに、何の問題もありません。

ノンボレーゾーンの名前通り、ダメなのはボレーだけです。

ノンボレーゾーンを避けてサイドライン外に跳ぶ「アーニー」という技があったり、キッチンにパドル先端が触れてもいけないなど、細かいルールもあるのですが、

まずは「ラインを踏まずにボレーする!」これを覚えるだけで十分です。

②ボレーはステップインしない

ここで問題になってくるのが、テニスのボレーのクセです。

ほとんどの方はフォアボレーの場合、右足に体重を乗せた後、左足を踏み込んでボレー。バックボレーは左足に体重を乗せた後、右足を踏み込んでボレー。このようなフットワークが体に染み込んでいるのではないでしょうか?

いわゆる「ステップイン」と呼ばれるフットワークです。

しかし、ラインギリギリに立ってボレーするピックルボールの場合、

これを行うとキッチンラインを踏んでしまいます。

さらには向かい合った相手との距離がテニスよりはるかに短くなるため、次のボールへの反応時間が足りなくなります。

「踏み込むのをやめてオープンでボレーする!」

慣れるまで大変ですが、まずはこの基本を身につけましょう。

次の動画は、あなたの同じテニス経験者が初めてピックルボールに挑戦している様子です。ボレーのステップインに苦しんでいる様子が分かります。

オープンスタンスであまり動かずにボレーするようアドバイスを受けています。

③ボレーはトップスピン

次に課題となるのはボレーの回転です。テニスでは主にアンダースピンをかけてボールを深く運び滑らすように練習してきたと思います。

特に腰から膝下にかけて飛んできた低いボールは、オープンフェイスで下から上に持ち上げるようにスライスをかけていたと思います。

しかし、ピックルボールの場合は、アンダースピンではなく

トップスピン、前に進む縦回転をかけるのが通常のボレーになります。

理由としては

①この方がボールが高く跳ね上がらず、相手からのドライブ攻撃を防ぐことができるからです。

②下から上へ打ち上げると、ボレー対ボレーを至近距離で打ち合うピックルボールの場合は、すぐに上から足元に攻撃されてしまうからです。

「ロール」や「フリック」というテクニックなのですが、あまり深く考えなくて構いません。

フラット気味、できればやや縦スピンがかかるように、わずかにパドルフェイスをクローズドにして動かしてみてください。

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テニスのドライブボレーのように振るのではなく、

ボールを前に「転がす」ように打つ感覚です。

こうした方が飛距離が出てネットミスも減り、相手が打つのに苦戦するのがすぐ分かるはずです。

④ガットほど反発しない

ピックルボールでは穴開きボールを使用していて空気抵抗を多く受けるため、あまり飛距離が出ません。

テニスのラケットにあたる用具はパドルと呼ばれますが、こちらも板上で、

ガットがなく、多くのトランポリン効果が出ないように設計されています。

これらの理由からスピンの回転量は半分ほどになります。空気中ではスピンによる落下効果は、ほぼないことも分かっています。

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ボレーにしろ、ストロークにしろ、トップスピンはもちろん打てますが、

テニスよりややフラットに当てた方が飛距離が出て、うまくいきます。

テニスの際、ウエスタングリップだった人はセミウエスタン、セミウエスタンだった人はイースタンぐらいに、やや薄くした方がよい感覚が出るかも知れません。

⑤サーブはオーバヘッドNG

ある程度のショットを練習したら、ゲーム形式に移ると思います。ここまで30分ほどでしょうか。

わずかな習得時間でゲームが楽しめるのがピックルボールの最大の理由です。

さてゲームはサーブから始まります。細かいルールはおいおい覚えるとして、最初に確認すべきことは次の3つです。

①腰から下でインパクトしなくてはいけない

②下から上へのスイング軌道を守らなければならない

③サーブ機会は1回(テニスのように2本打てません、1度ミスすると失敗です)

右サイドから始め、クロスのボックスに収める(次は逆サイドへ)、ベースラインは踏まないなどは、テニスと同じです。

コート上にバウンドさせて打ってもいいのですが、これには上方向にボールをトスしてはダメ、回転をかけてはダメなどのルールがあります。

テニス経験者であれば、最初からノーバウンドで打てるのではないでしょうか。

とにかく「オーバーヘッドはダメ」「フォアの球出しによるクロスラリースタート」と覚えて下さい。(もちろんバックで打つこともできますが)

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⑥2バウンドルールを知る

サーブを打った後にも、覚えなければならない大事なルールがあります。

「2バウンドルール」(2バウンスルール)と呼ばれるものです。

テニスもサーブを打ったボールはワンバウンドで打ち返しますよね。これを「1」と数えます。

次にサーバーは

返ってきたリターンを必ずワンバウンドさせなければならない、というものです。

これを「2」と数えます。

サーブから始まって2回は、必ずワンバウンドさせて始めます、という意味でのツーバウンドです。

テニスにおける「サーブ&ボレー」は禁止、と覚えて下さい。

あなたがサーバーの隣りに立つパートナーとしても、このルールは同じです。

ですので、あなたがサーバー側の場合は通常、2人でベースライン付近、ダブルバックの陣形で構えます。

リターン側の場合はテニスと同じ。リターンしない方のプレーヤーはキッチンライン前方で構えます。

そしてリターナーは、先にネットに詰めた方が圧倒的に有利なため、

リターンダッシュすることを第1目標としています。

サーバー有利のテニスとは逆にピックルボールでは完全にリターン有利です。

⑦ドロップの重要性を知る

テニスをしていたあなたは、微妙な感覚の違いさえあれ、十分に相手コートにボールを打ち返せているはずです。

自信を持ってください!

そして、いくらベースライン付近から強打しても簡単にはポイントを奪えないことを悟るでしょう。

「あれ? なんかテニスと違うな?」。

そう感じたら、もうピックルボールの沼にハマり込んだ証拠です(笑)。

「なんか、みんなが私の足元にユル~い球ばかり返してくるんだけど」

「手を抜いてくれてるのかと思ったら、打ちにくいんですけど」

「遅い球を普通に返したら突然、すごいスピードボール打ってくるんですけど」

次の第2段階の感想を持ったら、間違いなくピックルボーラーの一員です。

「足元に緩く返すボールは『ドロップ』って言うんだよ」

お隣の方から、その用語を興味津々で覚えたら、

あなたは、きっともうピックルの沼に「ドロップ」しちゃってます。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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