テニスとのテイクバックの違い②

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なぜテニスと違ってテイクバックを小さくした方が良いのか? 前回は「一貫性を保つため」という理由に基づいてお伝えしました。

今回はそれだけでない、もう2つの理由を、お伝えします。

「一貫性」については自分でミスが重なった理由を考えれば、すぐ解消に動けるでしょうが、この残り2つについては、なかなか自分で気付けないかもしれません。

実はこれ、ゲームの勝敗を決する上で、実に重大なポイントになるのです。

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シナーの球を打つようなもの?

テイクバックを小さくするべき、

もう1つ目の理由は「少しでも多くの反応時間を生み出すため」です。

テニスから転向して、ピックルボールを少し経験した方なら、意外にボールが速く感じることにお気付きになったことでしょう。

キッチン前で向かい合った時の互いの距離は4.2m。反応時間はわずか0.24秒しかありません。

ベースライン上のラリーでも、テニスより圧倒的に反応時間は少ないです。

以下の図は、以前、ご紹介した有名テニスコーチ、ジョー・ディノファー氏の指摘による「テニスとピックルボールの主な違い」です。

同じ時速64キロのボールに対してテニスが約2秒時間があるのに対して、ピックルボールでは半分の1秒になります。

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テニスコートの縦幅は23.77メートル、それに対してピックルボールコートは13.4メートルと距離は約半分。

世界ナンバーワン、ヤニック・シナーのフォア平均速度は125キロほど。先ほどの例に挙がった64キロの、ほぼ倍です。

距離が半分ということですから、

シナーのフォアを打ち返すのと同じぐらいの反応時間しかないということです。

もちろん、球威やバウンド後の高さ、角度、そもそも守備範囲が狭いなどの差はありますが、

とはいえ、この話を聞いてもまだ、あなたはテイクバックを小さくする必要性を感じませんか?

できる限り小さなテイクバック、小さなフォロースルーで、とにかく次のショットに備えなければなりません。

キッチンで大事な偽装

もう1つの理由は「打つ前から相手にサインを送ってしまっている」という視点です。

「The Art of Pickleball」の動画では、次のような点を指摘しています。

「大事なのはキッチンラインからバウンドしたボールを攻撃する際、自分のディンクと全く同じフォームでスピードアップを打つことです」

これは本当にピックルボールの真理をついています。

ベースライン上ではなく、キッチンライン上に立った場合を想像して下さい。互いのプレーヤーの距離は4.2mほどしかありません。

相手がテイクバックを大きく振りかぶった場合、ある程度のボールに対応できます。ですが、ディンクと思っていたのに急にスピードアップされると、まったく反応できなかった経験、ありませんか?

そのボールが対して速くなかったとしてもスーッと真横を通り抜けていきます。

予測できる60キロより、予測できなかった40キロの方がはるかに速く感じるということです。

大きなテイクバックで相手に「打ちますよ」と教えてしまっては、少し浮いても反撃され、少しのアウトでも見逃されるでしょう。

レベルが上がれば上がるほど、相手はあなたのフォームの違いを読み取ります。スピードアップしてもうまくブロックしたりウォッチでかわされてしまいます。

しっかりとディンクかスピードアップか、わからないように偽装して、見た目に違いがないように隠す必要が出てきます。

やや遅めでもよいから正確なショットを打つ方が、よほど効率的なことがお分かりいただけるのではないでしょうか。

同じフォームで打つには?

次の「Universal Rackets」の動画では、タイラー・ストロイエック・コーチが、スピードアップを成功させるための具体的な策を解説してくれています。

「ディンクをスピードアップのように見せるか」

「スピードアップをディンクのように見せるか」

そのいずれかを習得しなければならないとしています。

動画の中では、ディンクが得意な人はスピードアップに近いフォームでディンクをする。逆にスピードアップが得意な人は、ディンクに近いフォームでスピードアップする、というコツが語られています。

私は動画内のタイラーコーチと同じく、スピードアップをいつでも打てる、下半身をしっかり落としたフォームでディンクをしています。

1球1球腰を落として非常に疲れますが、相手を欺くためには、やむを得ません(笑)。

滑らかにグッドショットを

それでもまだ、ベースライン上ではテイクバックを大きくして、キッチンで小さくすればいいんでしょ、という声が聞こえてきそうです。

ですが、ベースラインやミドルゾーンからでも、打ってこない、ドロップだろう、と予測していて、ドライブを打たれても、非常に対応が遅れます。

また大きなテイクバックをキッチンに来たときだけ変えるという変化の大きさは、やはり一貫性という面では不利になりますよね。

「一貫性」だけならまだしも「反応時間」「相手にバレる」の2点が加わると、これはもうテイクバックは小さくせざるを得ないとの結論に至ります。

私もテニスへの悪影響を懸念してためらっていましたが、軽く打ってるように見えて、強いボールが飛んでくるのって、テニスでも相手にとってはイヤなショットですよね。

ロジャー・フェデラーのように、滑らかにスイートスポットを確実にとらえ、グッドショットを打つ。そんなイメージでぜひテイクバックも小さく変える「勇気」を持ってみてください。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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