テニスとのテイクバックの違い①

テニスとのテイクバックの違い①

私、大阪からピックルボール発信中の「ピックル坊や」は20年以上のテニス経験者でした。ピックルボールを始めてすぐにアドバイスを受けたのは「テイクバックは小さくした方がいいですよ」というもの。
ですが、小さくといってもどれぐらい? 変えてしまったらテニスに影響でないかな? そんな疑問がわきませんか?
今回はピックルボールとテニスのテイクバックの違いを、できる限り明確にしたいと思います。
フォア:視線からパドルを外さない
まずフォアのテイクバックから見ていきましょう。今回の「テイクバック」とは、すべてボールをバウンドさせた後、ストロークのテイクバックを指します。
私が実践しているコツは、
とにかくパドルの先端は自分の視線の中に入れるというものです。
下の図を見て下さい。右の小さなテイクバックの場合は、自分の視線の先にパドルとボールの両方が入っていることが分かると思います。
逆に左のテイクバックは自分の左手の先とボールで距離を図り、インパクトへと向かっていくと思います。ですが、これだとパドルが自分の視界から消える時間ができます。この動き自体を削るということです。

右利きの場合、自分の右膝のほぼ横にパドルが来るという感覚です。
もちろん、サーブやベースライン後方からのドライブはもう少しテイクバックが大きくなります。またトップスピンやスライスなど回転を強くかけたい場合も多少変わってくるでしょうが、大事なのは極力無駄な動きを削ることです。
テニスより繊細なショットが必要になるピックルボールでは、
ボールの威力よりも一貫性の方が大事になるからです。
テニスと違って回転がかからないなと感じている方がいるとすれば、それはあなたのショットのせいではなく、物理的な問題です。決して回転をかけるために、テイクバックを大きくしようとしないで下さい。

コートサイズの違い
ここでテニスコートとピックルボールコートのサイズの違いをおさらいしてみましょう。
自分がピックルボールコートのベースラインから1歩中に入って打っている時を想像して下さい。
テニスコートに当てはめれば、サービスラインのやや内側から打っているのと同じ距離です。
いくらボールの反発力が違うとはいえ、この距離からフルにテイクバックを構える必要はない、ということに、改めて気付かされませんか?

さらに1、2歩入ってサードショット、フィフスショットのドロップを打つ場合は、なおさらテイクバックは要らないということが分かりますよね。
まずは背中側にテイクバックを入れない形を、自分の「ベース」にしてみてはいかがでしょう。
そうすることで、キッチンに攻め上がった時のテイクバックとの差が非常に小さくなり、一貫性が増すことにつながります。
バック:ただ腰の横にセット
バックハンドの場合も考え方はフォアと同じです。
テニスではよく顎が右肩に乗るぐらい、肩を入れると言われますが、そんなに回す必要はありません。片手の場合、後方でループスイングをして、ラケットの重みを借りて加速する、とも言われますが、その動きはピックルボールには不要です。

クローズドスタンス、ユニットターン、肩を入れるのは同じですが、
ただパドルを自然に引いた状態で十分です。
右利きの場合、右手が左膝の横にある状態です。
自分の視界にギリギリ、パドルが入っているのではないでしょうか。
次の「Enhance Pickleball」動画では、バックハンドのテイクバックについて非常に詳しく解説してくれています。ぜひ参考にして見て下さい。
▶「Enhance Pickleball」YouTubeより
リターン時 下半身を意識
その他にも、テイクバックの大きさを小さくするうえで、大事になるコツをいくつかお伝えしておきます。
私が一番テイクバックは小さくあるべき、と感じるショットがリターンです。
通常のドライブならある程度、パドルを引く時間はあります。ですが、正確なプレースメントが不可欠なリターンで、テイクバックを大きくすると、どうしてもミスショットにつながる誤差が生まれてしまいます。
右利きの場合、右膝にしっかりと体重を乗せ、1歩大きくステップインしながらリターンを打ってみて下さい。
テイクバックを意識するより、下半身でパワーを生み出すことに集中するのです。
タイミングが合えば、素晴らしい勢いで深く相手コートに突き刺さるようなボールが返球されることに気付くでしょう。
ピックルボールではテニスのファーストサーブほど勢いはありません。それでも、相手のフラットサーブを小さくブロックリターンするのと同じような感覚で打つと、非常にうまくいきます。
ドロップ時 低く構える
もう1つは、キッチンにいる相手の足元を狙って打つショットの場合の注意です。
ドロップショットを打つ際は、通常のテイクバックよりも低い位置にセットすることが大事です。
本来は下から上へ持ち上げるスイングになるわけですが、テニス経験者の場合、C字で持ち上げようとする感覚をどうしても追い求めてしまう方が多いように思います。
そのため、通常のテイクバックより、どうしても高い位置にセットしてして、無駄な動きが出来てしまうというわけです。

私もそうだったのですが、下から上という直線的な動きを意識することで、精度は増していきました。
テニスでも応用効く?
最後に面白い動画をご紹介します。
「ピックルボールをした直後にテニスをすると、フォームが崩れてしまう?」という疑問を検証したテニスコーチの方のプレー風景です。
コンパクトなテイクバックになり、意外にうまくいっていると思いませんか?
▶「intuitivetennis」TikTokより
ピックルボールでテイクバックを小さくしたからといって、テニスが下手になるわけではない?
少なくとも上級者なら、その影響が小さいのは確かなようです(笑)。
ここまで一貫性を重視するためにテイクバックを小さくした方が良いという話でしたが、次回は、もう1つ、コンパクトなテイクバックが大きな利点となる、決定的な理由をお話したいと思います。











