ネットインで知っておくこと

picklebouya

ピックルボールにはネットやキッチン周辺で起こるプレーについて、少し分かりにくくて戸惑うルールがあります。

これまでも触れてきましたが、今回は主にボールがネットに当たった後、相手コートに落ちる、いわゆる「ネットイン」の際に気をつけるべきことに絞って、学びたいと思います。

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ネット付近のルールおさらい

基本的にはネットに当たって相手コートに落ちるボールはすべて有効となります。テニスではサーブがネットに触れた場合は「レット」とコールされ、やり直しになりますが、ピックルボールでは「ノーレットルール」です。

どんなに不規則な位置に落下しても、キッチンラインを越えてサービスボックスに入っている限りはインプレーです。(※ただし2025年現在、PPAではレットを採用中)

ネットイン、ネットタッチに関するルールまとめ
状況判定
サーブネットイン後にサービスコート内に落ちるイン
サービスコート外に落ちるフォルト
ラリー中ネットインしてコート内に落ちるイン
ネットタッチ体がパドルがネットに触れるフォルト
オーバーネットボールが相手コートに戻ったのを打つ
ただし1度自陣に入った後、ネットには触れずに
有効

ネットを越えて打つ「オーバーネット」は基本できませんが、例外としてボールに強烈な回転がかかって、1度自陣のコートに落ちた後、相手コートに戻っていくような場合は、身を乗り出して打つことは許されるのでしたね。ただしその際、ネットに触れてはいけません。

もっと判断が難しい時が

ここまでは皆さんご存知でしょうが、もっと判断が難しい場合がありますよね。

なかなか現実には起こらないテニスと違って、ピックルボールでは十分に起こり得る状況なので、覚えておきたいルールです。

まずは簡単なものから。ピックルボールのネット下部に水平バーがある場合、そこにボールが跳ねてネットを越え相手コーチに入りました。これは有効打となるでしょうか?

フォルト! 有効打にはなりません

ピックル坊や
ピックル坊や

そもそも到底ネットを越えるとは思えない偶発的なショットですから、当然打った方の失点になります(サーブ権がある場合はサーブ権の交代、以下同様)。

次にネットタッチしたボールがネットを這うようにして水平バーに当たった場合はどうでしょう? これは実際によくありますよね。

リプレイ! やり直しになります

ピックル坊や
ピックル坊や

水平バーが邪魔しなければ返球できたかもしれません。ルール11.L.5で記されています。

水平バーとネットの間に挟まってボールが止まってしまうような場合も同様にリプレイです。

ただしラリー中ではなく、サーブの場合はリプレイになりません。そもそもキッチンラインを越えるようなショットではなかったわけですから、これも当然ですね。

一旦、ネットを越えて相手コートに落ちたボールに逆回転がかかっていて、ネット側に戻るような軌道になり、水平バーに当たりました。この場合はどうでしょう?

リプレイ! やり直しになります

ピックル坊や
ピックル坊や

これも先ほどと同じ考え方で返球できる可能性がありました。ルール11.L.5で記されています。センターベースがあるネットの場合は、そこに当たっても同様にリプレイ。水平バーとネットの間に挟まっても同様です。

ここまで見てきてお気づきになった方も多いでしょう。

実は水平バーやセンターベースはルール上「ネットの一部ではない」と解釈されています。

ネットとは

  • ネットメッシュ(網の部分)
  • 白帯(上部のバンド部分)
  • ポール(サイドの固定部分)

本来なら以上3点だけの恒久的なネットが存在するべきですが、ピックルボールの場合はそうでないことも多いです。

水平ポールやセンターベースはネット以外にやむを得ず存在している「構造物扱い」です。

あくまで簡易的に備えられたネットを支えるための、本来あるべきものではない物体。

こう考えると覚えやすいですね。

ではラストです。

ボールが相手コートに落ちた後、先ほどと同じように逆回転がかかっていてポールの脚の部分に当たった場合はどうでしょう?

そのショットを打った方の得点!

ピックル坊や
ピックル坊や

ポールの脚はポールと見なされネットの一部となります。

よってネットに当たって返球できなかったのと同じですから、ポールに当てるショットを打った方のポイントになります。

私「ピックル坊や」の場合は、

コート内にあるもので、金属音がするモノに当たって

返球できる可能性があった際のみ「やり直し」になる

と覚えています。

言うまでもありませんが、①のケースのようにネットを越えず音がしたものはダメですよ。

その他 気をつける点

以下のルールを確認しておきましょう。

その他で覚えておきたいこととしては

  • ネットの網目やポールとネットの隙間を通って相手コートに入っても「フォルト」
  • 風などでネットが動いたり倒れたり外れたりしたら「リプレイ」

ピックルボールの代名詞とも言えるショット、ATP(アラウンド・ザ・ポスト)を打つ場合、ポールの外側をキッチリと通す必要があります。

いずれにしろ、大会によってはローカルルールで違うケースもあるかもしれないので、その際は審判や運営に確認してください。

ネットインをどう返す?

最後に頻繁に起こるネットイン。そのボールをどう返球するのかも勉強しておきましょう。

次の動画を参考にしてください。次のようなアドバイスがあります。

ほとんどのプレーヤーはネットするか、ポップアップするかのどちらかです。

そのショットを簡単にする方法は、ボールの外側の斜めに入り込んで、オープンパドルでクロスに返球することです。

エラーの余地ができ、ボールがネットを越える高さに達するだけのスペースが生まれやすくなります

自らがネットに突っ込んでネットタッチしては意味がないので、大きな1歩のステップでバランスを維持しながら、パドルをボールの下に潜り込ませ、「カップディンク」の要領ですくい上げてください。

カップディンクとは?
カップディンクって何だ?
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コースは距離の長いクロスです。

簡単に諦めてしまわず、コツさえ掴めば、意外にラリーは続くものですよ!

「ネットを制するものはピックルボールを制す」と笑い声をあげられるといいですね~。

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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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