カップディンクって何だ?

picklebouya

カップディンク(Cup Dink)と聞いてイメージできるショットはあるでしょうか?

手のひらをカップのように使い、包み込むようにスローなテンポで打つショットのことを、アメリカでは、こう表現するそうです。

他にもスクープディンク(Scoop Dink)、シャベルディンク(Shovel Dink)、クレードルディンク(Cradle Dink)という呼び方もあるそうです。

Scoop=すくい上げる、Shovel=すくう、Cradle=ゆりかご、の意味ですから、すべて同じ意味合いのショットと考えて良いでしょう。

以前、主にサードショットドロップとして使うシャベルショットをご紹介しましたが、今回はディンクでの用い方をご紹介します。

シャベルショットとは
シャベルドロップって何だ?
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L字型の腕ですくいアンダースピン

まずは動画を見ていただいた方が分かりやすいでしょう。

フォアでもバックでも可能ですが、まずは一般的なフォアで見ていきましょう。

手首を折り曲げ、手首とパドルの角度を90度ほどのL字型にします。

そのままシャベルやスコップで、すくい上げるようにボールの下を持ち上げます。

わずかにアンダースピンをかけ、相手キッチンに柔らかいタッチで返します。

後方に広い打点域

次の場合を想定してみてください。

キッチンライン手前で一旦はボレーしようとしましたが、予想以上に低めの難しい位置に来ました。

ワンバウンドさせて打つように切り替えようとしますが、この遅れたタイミングから通常通り下がって打っていては、かなり厳しい体勢を強いられそうです。

そんな時に、

右利きの場合、半歩だけ右足を下げ、かなり後方まで広い打点がある、このカップディンクで逃れるのです。

トッププロでは、ベン・ジョンズやJW・ジョンソンが、このショットを得意としています。

時間をつくり体勢を維持する

練習さえしておけば比較的、簡単に安定したショットが打てるようになり、

かつスローテンポに返球することで自分に時間をつくることができます。

ショット自体は必殺技と言えるほどの威力はないでしょうが、ボディーバランスを維持し、

ニュートラルに戻すためのリカバリーショットとしては、非常に有効なショットです。

ダブルス左サイドで有効

次の動画では、スライスとカップ・ディンクとの打ち分けを具体的に示してくれています。

スライスは外側から回り込むようにしてパドルを出していきます。その際はパドルは横を向きます。

一方、カップディンクの場合は、文字通り「ゆりかご」のように後方に下げて構えます。パドルヘッドは下を向きます。

まずダブルスの右側に立った際を考えてください。

この場合、スライスが非常に用途が広いです。

クロス、センター、時には回り込むようにしてストレートにも打ち出しやすいです。トップスピンよりも打点が後方になる分、ディフェンス面にも優れています。

カップディンクは、思ったより体に近い深い位置に来た際、正面方向に浅く返したい時にだけ、使うぐらいでしょうか。

ですが、ダブルスの左側に立った際には、カップ・ディンクの使い所は一気に増えます。

基本はバックのクロスディンクでの攻防。ですがフォア側にボールを送られた際は、スライスで逆クロス方向に打ち出すのは難しくなります。

パドルフェイスをボールの外側を回り込ますのは困難です。ボールの内側にサイドスピンをかけて逆クロスに打てなくはないでしょうが、一貫性を保つのは簡単ではありません。

そこでカップディンクの出番です。

センター付近に柔らかく短いボールを送れば、完全にリセットできます。

角度をうまく調整すれば逆クロス方向に短く打つことも可能です。

手首を固定 肩を中心にスイング

手首を90度の角度で固定して、ゴルフのピッチングウェッジのように、きっちりとロフトを付けます。

肩を中心にスイングするのがコツです。

次の動画ではバックでも披露してくれています。

バックは普段なかなか使わない動きで慣れが必要ですが、練習さえしておけば、咄嗟の際に役立ちそうです。

フォア、バック、両方で使えるようになれば、こんな便利なショットはなかなかありませんよ。まずはコートで試してみてください。

次の動画ではバックスピンを強くかけて、相手をネット前ギリギリに誘い込み、返球させなくするショットを披露しています。

同じ理屈ですが、相手のボールがネットインして手前に落ちた場合にも、このように返球すれば相手は簡単に攻撃できませんね。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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