コート&ネット設置法

コート&ネット設置法

ピックルボールを体育館や、テニスコート、空き地などで楽しむ際、移動式ネットがスムーズに設置できるかどうかで、プレー開始までの時間や安全性が大きく変わります。
今回は、初心者でも簡単にできる、ピックルボールコートの作り方、ネットの設置手順と、トラブルを防ぐコツを紹介します。
✅ 準備するもの
- 移動式ピックルボールネット(標準サイズ:横6.7m×高さ91.4cm)
- コート用メジャーor巻き尺
- フロアテープ (剥がしやすいタイプ、屋外ならラインテープ)
- ラインマーカー(必要に応じて)
- 2人以上のサポートメンバー(可能であれば)
✅ 必要な数字まとめ
必要となる数字 | |
ネット幅 | 6.70m |
ネットの高さ (ポール) | 91.44~92cm |
ネットの高さ (中央) | 86.36cm |
コートサイズ | 縦13.4m × 横6.10m |
コート対角線 | 14.73m (左右揃えると歪まない) |
コート縦半分 | 縦6.7m × 横6.10m |
コート横半分 (サービスボックス用) | 3.05m |
ノンボレーゾーン | ネットから2.13m |
ラインの太さ | 5.08cm |


✅ コートサイズ

周辺の目安は以下ですが、実際はこれより狭いところもあります。
- 天井の高さ:推奨5.5m(最低3.5m以上)
- サイドライン外側:1.5m以上
- ベースライン後方:3m以上
✅ コートの作り方
1. コートの中央ラインを確認
- ネットを置く位置を決め、中央ラインをチェック。
- 体育館ではバドミントンのラインが使えるケースが多いので積極的に利用しましょう。
ピックルとバドミントンのコート主な違い | |||
ピックル | バドミントン | 相違点 | |
横幅 | 6.10m | 6.10m | 同じ |
縦幅 | 13.41m | 13.40m | 単位の誤差 同じ |
ライン幅 | 5.08cm | 4.0cm | 少し太い |
NVZ | 2.13m | 1.98m | 15cm後ろに |
ノンボレーゾーンはバドミントンのショートサービスラインを利用する場合 |
👉 バドミントンのダブルスコートの大外の枠を使って、ネットを挟んで短い方のサービスラインを15cmずつ(スマホ約1つ分)後方に下げれば、ノンボレーソーン(キッチン)のラインが完成します。

👉 事前にメジャーでセンター位置を軽くチェックしておくと設置が早いです。
2. ラインを引く
- コートサイズに合わせてメジャーで計測。
- 目印を置いてからテープを貼ると歪みにくい。
- ライン幅は5.08cm。剥がしやすいフロアテープを推奨。
⚡ コツ:左右コーナーからコーナーへの対角線の長さを揃えると、コート全体が歪まずきれいに仕上がります。その長さは14.73mです。
習慣的に利用する場合、許されるなら各コーナーに目印を残しておくと便利です。テープの保管場所に、必要な数字を記したメモを残しておくと良いでしょう。
✅ ネットの設置手順
1度引いたラインを、ほぼそのまま残すことができる場合は、ここからの説明に沿って移動式ネットを設置していってください。
バドミントンとピックルボール、同じネットで両方使えるタイプも販売されていますが、体育館の場合は固定式が多いでしょう。
用意した移動式ネットを設置していきましょう。
1. ネット支柱のベース部分をセット
- 移動式ネットのフレームを並べ、左右のベースを設置。
- ベースの間隔は約6.7m。サイドラインより少し外側に置きましょう。
★ ポイント:ネットが少したるむので、少し内側からテンションをかけるように支柱を立てると安定します。
2. 中央ポールを取り付ける
- 左右の支柱の間に中央ポールを取り付けます。
- ポールの上にネットを通し、引っ張りながら全体を均等に張ります。
3. ネットを張る(テンション調整)
- ネットの端にあるテンションベルトなどで、ネットの張り具合を調整します。
- ピンと張りすぎず、かといって緩すぎないのが良いです。
⚠️ 注意:テンションを強くかけすぎると、支柱が浮いたり傾いたりする原因になります。
★ポイント:ネットの中央は高さ91.4cm、端は約91.4~92cmになるよう調整しましょう。
★こんなネットの高さを測れるキーホルダー型の巻き尺もあります↓
4. 最終チェック
- ネットの高さを再度確認(中央が約91.4cm)。
- 支柱のぐらつきがないか、ベースがしっかり床に接しているかを確認。
- プレーエリア付近に危ない障害物などがないかチェックして完成です。
✅ 映像で確認
すべて英語になってしまいますが、役立ちそうな動画をピックアップしました。
▶「PlayPickleball.com」より コート、ネットサイズがわかるもの
▶「Rackets & Runners」より 移動式ネットの組み立て方
▶「RacquetGuys」より ラインの引き方手順
▶「PickleballCentral」より ラインマーカーを使っての引き方
✅ よくあるトラブルと対策
以下のような点がないか、改めて確認してください。
トラブル | 原因 | 対策 |
ラインがたるむ | 粘着力不足 きちんと貼れてない | たわまないよう貼り直す ピックル用が◎ |
ネットがたるむ | テンション不足 ポールの設置場所のズレ | ポール付近にあるネットベルトを締める |
ポールが不安定 | ポール設置場所のズレ 設置部分の傾斜など | 安定した床面を選び設置 |
センターの高さ | 中央支柱がない ネット張り時の誤差 | 中央支柱ありモデルが◎ |
✅ 誰もが気持ちよく
本来ならピックルボールの専用コートでプレーしたいところでしょう。
コートのライン貼りや移動式ネットは、面倒に感じるかもしれませんが、正しい順序とポイントを押さえれば10分程度で設置可能です。チームで役割分担するとさらにスムーズになります!
体育館やテニスコートなど、他の競技のプレーヤーがプレーする場所を使用することもまだまだ多いと思います。
誰もが気持ちよくプレーできるよう、丁寧で安全なネット設置を心がけましょう。
✅ 移動式ネットの購入先
移動可能なポータブルネットをまとめました。上にある方が高価です。価格帯にはかなりの差がありますが、中央の補強さえあれば、快適に使用できると思います。
価格が安くても標準サイズではない、練習用のミニサイズのものも販売されています。試合をする場合は、間違わず標準サイズを選んでください。
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