ファストハンドを手に入れる②

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前回は相手のボールに対する反応を早くする工夫をお伝えしましたが、自分から攻撃もできないと「ハンドバトル」には勝てません。今回は攻撃面に焦点を当てて「ファストハンド」を手に入れる方法を、考えたいと思います。

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「上手いピックルボールのプレーヤーはパドルを縦に使う」という言葉を聞いたことはありませんか? 

次の動画では「ピックルボールを始めたばかりの頃、カウンターボレーで手首を使ってはいけないと教わりましたよね」と問いかけから始まります。

ですが、手首を完全にロックするのではなく「パドル面を立てて、リストを使って打つようにしたら劇的に良くなった」と話しています。

横にパドルを倒すと相手からの角度に対して、直線的な方向にしか打ち返せませんが、

確かに、手首を立てれば、相手の足元に向かって打つことができますよね。

▶「tanner.pickleball」動画より

次の動画では、キッチンライン前でディンク合戦を行い、相手にスピードアップを仕掛けるシチュエーションです。

プロはパドルヘッドが下がっているそうです。

今度は一方、アマチュアのパドルは横向きでヘッドは地面と平行といいます。

なぜこのような違いが起こるのでしょう?

▶「tanner.pickleball」動画より

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2つの利点がある

テニスでも高い球に対してラケットを立てるのは一般的に教えられていますが、ボレーで低い球に対してヘッドダウンとは、なかなか教えられませんよね。

ピックルボールのプロがヘッドダウンするには2つの理由があるそうです。

ネットより高いゾーンに来たら良いですが、相手がうまくネットより下に配球した場合を想像してみてください。横向きのパドルでは持ち上げるのが難しいのは分かりますね。この形では、頻繁にネットミスが起こるわけです。

ですので、相手はそれほど脅威に感じず、自分からミスをすることも少なくなります。

一方、プロのようにヘッドダウンされると、いつでも攻撃されるという恐怖感があります。ネットより下に配球しても、縦回転をかけられてコートに収める確率が上がります。

またタイミングをズラされた時のことを想像してみてください。右利きのバックで構えていて思っていたより遅いと、大きく右方向に外してしまいます。逆に遅れると左方向に外してしまいます。これでは相手に簡単にウォッチされてしまいます。

ですが縦にパドルを使っていると、タイミングエラーが起きたとしても、それは上下の差となります。

もちろんネットミスもありますが、アウトミスの場合でも、相手の顔付近にボールが返るでしょうから、横にズレるよりは、触ってくれる可能性は格段に上がるという訳です。

いかにグリップを緩められるか

プロのアンドレイ・ダエスク選手のスピードアップのアドバイスです。

「パドル先端は時計の6時の位置を指差す状態になるまでグリップを緩くしてください。加速は上向き、多くの場合、6時から12時の方向に擦り上げることに集中します」と語っています。

▶「The Pickleball Clinic」動画より

フォアのデモンストレーションですが、ここでもグリップは緩くと、パドルヘッドは地面まで落ちる、という2点は共通します。

この一連の動きをダエスク選手は「ロールリストアクション」と呼んでいます。スピードアップだけでなく、ロールやフリックと言われる、ボレーでも応用できるテクニックです。

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もちろん、基本通りリストを使いすぎないことも大事ですが、上級者を目指すには、ケースバイケースでリストワークをうまく使う必要がでてきます。そのためには

いかにグリップを緩められるか、が勝負という訳ですね。

リストワークの練習法

バックスイングをせず、リストワークだけでスピードアップした方が、当然、相手からも読まれにくくなり、効果的です。

次の動画では、絶対にテイクバックしなくなる練習法を教えてくれます。

▶「Universal Rackets」動画より

ネットの前に立ち、ネットをまたぐ形で腕は反対側のコートへ出します。そして自らの手でボールを打ってみてください。

少しでもテイクバックするとネットにパドルが当たってしまいます。ネットに触れないように、どれぐらいの力加減で打てば相手コート内に収まるか、簡単にイメージできるようになるでしょう。

グリップを緩めヘッドダウン、そしてスピードアップの非常に良い練習になりそうです。

なお、この動画ではグリップを10段階のうちの0~1に緩めてから打つ、ともアドバイスしてくれています。文字通り親指と人差指でただ支えているような状態のイメージですね。

リラックスで反応も早くなる

グリップを緩めて打つと、もう1つ大きなメリットがあります。

スピードアップはタイミングをズラし、次の攻撃につなげるショットでウィナーを狙うものではありません。当然、次のカウンターに備えなければなりません。

うまくリストワークを使えず、スイングしてしまうと、次の反応が遅れてしまいます。これが手が遅く見えてしまう人の、最大の原因でしたよね。

リラックスしてグリップを緩く維持することこそが、「ファストハンド」「素早い手」を手に入れるコツをつかむ、大きなヒントです。

イメージトレーニング用にプロの「ハンドバトル」集の動画も置いておきます。

▶「Voitto Sports」動画より

格好良い曲のリズム同様、こんなテンポよくナイスショットを決めたいものです!

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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