グリップを考える②

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グリップの種類に続いて、その特徴をどう活かすか、どこでグリップチェンジするべきか否かを考えます。

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まず最も反応時間が短いノンボレーゾーン(以下キッチン)上で使うグリップを、基本グリップとして考えます。

軟式テニス出身者以外の多くの方が

コンチネンタル、もしくはイースタン寄りのコンチネンタル、イースタンになるのではないでしょうか。

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チェンジする派

ワンプレー中、あまりグリップを変えるべきではない、という考えをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、次の動画ではプロのゼイン・ナブラティル(Zane Navratil)選手(29歳)が、我々の想像以上に、プロの中には頻繁にグリップチェンジしている選手も多いことを明かしてくれています。

大事なのはショットを打つ前に、グリップチェンジをする時間がどれほどあるか、そのショットを打った後、次の返球までに、どれだけの時間があるか、を考えるかだ、としています。

具体的には、ナブラティル選手の場合、サーブ時、ベースライン上では、セミウエスタンを使うそうです。

サーブを打ち始めるまでグリップチェンジをする時間はタップリありますからね。

ストロークでもフォアはそのままセミウエスタンを継続、バックを打つ際はコンチネンタルに握り直すそうです。

距離があれば、次のショットまで時間を確保できますから。

こちらもテニス同様にグリップチェンジできます。

▶「Zane Navratil Pickleball」動画より

そしてキッチンにたどり着く手前で、自分にとって最もベーシックなグリップである、

コンチネンタルグリップに握り変えるそうです。

ベースライン付近のドライブでは、フォアのスピン量を上げ、ディンク&ボレーでは最も自在度が高いコンチネンタルグリップにする。

非常にメリットを活かした、合理的なグリップチェンジですね。

さらにキッチンでも相手が浮かせたボールを打って、時間があった場合は、フォアのトップスピン量を増やすためにイースタン寄りに変えることもあるそうです。その一方、相手がそのボールに反応して素早いボールがバックに返ってきた場合は、バックのカウンターが弱いグリップになります。

その点を理解して使い所を考えること、時間が許す限り素早くコンチネンタルグリップに戻すことの両方が必要になるとしています。

あるいは相手のリアクションが素早いと判断して、グリップを変えず、パドル面だけを調整してすべてコンチネンタルグリップで対処する場合もあるそうです。

またバックボレーでフリックを打つ際、握り変えるプレーヤーもいると紹介しています。

コンチネンタルでも手首が窮屈に感じる方は、より薄くするように試してみてもよいのではないでしょうか。

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逆に「スコーピオン」や「トマホーク」の特殊なボレーショットを打つ場合は、ウエスタン寄りにチェンジする必要があります。

チェンジしない派も

次の動画のジョーダン・ブリオネス・コーチは、ディンクではナブラティルと同じようにコンチネンタルグリップが基本、フォアのスピン量を上げたい時はイースタン寄りに握りかえるそうです。

しかし、もう1人の出演者は、

少しコンチネンタル寄りのイースタングリップ1本で、ディンクのフォアバックからサーブまで、ほぼすべてのショットを打ち分けているそうです。

▶「Briones Pickleball」動画より

次の動画のタナー・トマッシー選手も少しイースタン寄りのコンチネンタルグリップで、ほぼすべてのショットを打っています。

しかし、バックのフリック時では、中指から小指の下側3本をわずかに動かして、パドル面を閉じるように、握り変えていると語っています。

▶「tanner.pickleball」動画より

決まり事はない

反応時間が限られているピックルボール。ですが、繊細なショットを放たなければなりません。ですので、ノーマンズランドからキッチンラインに到達する時間を利用して、グリップチェンジを行っているプレーヤーも珍しくないこと。

またキッチンでもショットの正確性と威力を上げるために瞬時のグリップチェンジを行うプレーヤーもいることをお伝えしました。



まず初心者のうちは、最も打ちやすいと感じるキッチンでのグリップ、すなわち基本となるグリップを1つ定めます。多くの場合、コンチネンタル、イースタン寄りのコンチネンタル、イースタンから選ぶことになるでしょう。

慣れるに連れ、それをラリーの最中に、時間の有無、打ちたいショットの内容、次のショットの予測などに応じて、わずかに変えていくのは、全然OKということです。

私もテニスから転向してすぐはテニスと同じグリップ、フォアはセミウエスタン、バックはコンチネンタルでした。そしてキッチンに出てからはテニスと同じくコンチネンタル1本でした。キッチンではグリップチェンジしている時間はないと考えていたからです。ですが、アンダースピン系のディフェンシブなボレーでは全く勝てませんでした。攻撃に転じる際は、自然とグリップは厚くなっていきました。

今はキッチンに出たらイースタン寄りのコンチネンタル、スピン量を増やすスピードアップ時はイースタン、バックのフリックを打つ時は、コンチネンタルになっています。

テニスのようにスロート部分に左手を添えるのではなく、すべて右手の中の小指から中指までの3本を使って微妙な握り変えを行っています。握力を鍛えるハンドグリップを軽く握りしめるようなイメージです。

パドルの握り方に正解や不正解はありません。

自分に合った握り方を選び、必要に応じて徐々に変更していきましょう。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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