ボールに息を吹きかけるのはありか?

ボールに息を吹く行為をイメージさせる画像
picklebouya
ボールに息を吹くのは?のイメージ画像

ネット際で、ふわりと浮いたボール。

「これ、息でフーッとやれば、相手コートに落ちるんじゃないか?」

一度はそんなことを考えたこと、ありませんか?

ピックルボールで時々話題になる「ブリーズショット」(そよ風ショット)。

今回はそんなユニークなテーマについて、物理とルールの両面から考えてみたいと思います。

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ブリーズショットとは何か?

「ブリーズショット」と呼ばれることもありますが、もちろん正式な用語ではありません。

いわゆるネット付近にあるボールに対して、口で息を吹きかけて相手コートに落とそうとする行為を、まるで何らかの力が働くかのように、「ショット」と面白く呼んでいるだけです(笑)。

周囲を笑わせるような遊び感覚で生まれた「行為」と思われます。

息でボールは動くのか?

ではここからが本題です。

人が息を吹きかけることで、ピックルボールが動くなんてことはあるのでしょうか?

結論から言うと、

理屈の上ではわずかに影響する可能性はありますが、

プレーに影響するレベルまで動くことは、ほぼありません。

ピックルボールのボールは約23gと軽めですが、

  • 直径が大きい
  • 表面に穴が開いている

という特徴があります。

この構造は、空気をしっかり受け止めるというより、むしろ逃がしてしまう性質が強いのです。

口から吐く息の限界

口から吹く息も風ではありますが、人の息には限界があります。

  • 距離とともにすぐ弱くなる
  • 力が分散してしまう
  • 押し続ける力がない

といった制約があります。そのため、ボールがわずかに揺れることはあっても、コースを変えたり落としたりするのはかなり難しいです。

一生懸命、練習している方の動画です。

鼻に当たったり、息が切れたりと、実に大変そうです(笑)。

ほぼ不可能

現実的な話として、例えば、

  • ボールが完全に止まっている
  • ネットに当たって今にも落ちそう
  • 無風の状態

こういった条件が揃えば、わずかに動いたように見えることはあり得ます。

ただし、それは安定して再現できるようなレベルの「ショット」ではありません。

ルール的にはどうなのか?

ではルールとして認められているのでしょうか?

ピックルボールのルールを定めているUSA Pickleballの考え方では

「息を吹くこと」そのものを直接禁止する条文は今のところありません。

2024年に「ラリー中のボールの吹き飛ばしの禁止」の追加を求める改正案が出されましたが、結果、ルール委員会によって却下されています。

理由は以下のようなものでした。

これは規則を設ける必要のない稀なケースである。いずれにせよ、この戦術が効果的であるとは考えにくい。

では合法なのか?

では、合法なのか?というと、ここはシンプルに「はい」とは言えません。

判断のポイントになるのは、いわゆる「ディストラクション」(妨害)です。

  • 目立たないレベルで、相手にも影響がない
     → 特に問題にならない可能性あり
  • 明らかに息を吹いている、相手が気づく
     → 妨害と判断される可能性あり
  • 意図的に繰り返す、パフォーマンス化する
     → ほぼ止められる(フォルト)

ブリーズショットは明確に禁止されてこそいませんが、状況によっては妨害と判断される可能性が高いでしょう。

わざわざルールを作ってまで禁止することはない、起こった場合は別のルールで禁止できるという考えなのでしょう。

ちなみに先ほど却下された改正案には申請理由として以下のような文言が付け加えられていました。

ボールに息を吹きかけて動きを変えるという不公平な行為であり、スポーツマンシップの精神を損なうものです。また、健康と衛生面にも有害です。

スポーツマンシップはもちろん、衛生的にも良くないというのはごもっともですね。

ちなみにもっとシャトルの軽いバドミントンではどうか? こちらにも、明確な禁止条文があるわけではないですが、既存のフォルト規定(通常のプレー以外でシャトルに影響を与える)で十分にアウトと判断されるため、実質的には認められていない行為とされているそうです。

「遊び心」は楽しいが

そもそもピックルボールには、

  • コートが近く
  • ネットが低く
  • ボールが軽い

という特徴があります。

その結果、「もしかしたら、ちょっとした風で何か起こせるかもしれない」との感覚についついとらわれてしまうのかもしれません。

これはこれで「遊び心」がある競技性を考えると、個人的にはユーモラスで好きなパフォーマンスですが、あくまでレクリエーションレベルの話。

公式戦ではNGと認識した方が無難と言えるでしょう。

ブリーズショットは

  • 物理的にはほとんど成立せず
  • 再現性のあるテクニックもなく
  • ルール上もグレーで、実戦ではほぼNG

というのが結論です。

何よりウィルスや口臭を撒き散らす可能性すらあります。

息の話ではありますが、あまり「粋」ではない行為として覚えておきましょう(笑)。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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