ピックルがテニスを超える日は目前?

ピックルがテニスを超える日は目前?

2026年2月18日、アメリカのテニス統括団体「United States Tennis Association」(USTA)が
最新の 「U.S. Tennis Participation Report」 を発表しました。
このレポートは、アメリカでどれだけの人がテニスをプレーしているのかを調査した年次報告で、スポーツ業界では重要な資料として知られています。
そして今回のレポートには、ラケットスポーツの勢力図を考える上で非常に興味深い数字が記されていました。
それはピックルボールがテニスに急接近しているという事実です。
テニスプレーヤーも過去最高
2025年の調査によると、アメリカでテニスをプレーした人は 2730万人。
前年から 160万人増(+6%) で、過去最高を更新しました。
現在アメリカでは、12人に1人がテニスをプレーしている計算になります。
テニスは依然として大きなスポーツです。
しかしこのレポートで注目されるのは、もう一つのラケットスポーツ、我らがピックルボールです。
ピックルボールが急接近
レポート内では、アメリカのラケットスポーツ人口が次のように示されています。
- テニス 2730万人
- ピックルボール 2430万人
- 卓球 1590万人
ピックルボールはすでにテニスとの差を約300万人まで縮めています。

しかも成長スピードが驚異的です。
ピックルボール人口は
- 2020年 約420万人
- 2025年 約2430万人
わずか5年で 約6倍 に増えました。
このペースが続けば、
2026年にもピックルボールがテニスを超え、
アメリカ最大のラケットスポーツになる可能性があります。
テニスの座を奪ったのか?
ただ、この現象は「ピックルボールがテニスの地位を奪った」と単純に言えるものではありません。
なぜなら、テニス人口そのものも増えているからです。
テニスは2019年の1770万人から2025年には2730万人となり、約54%増加しています。
つまりアメリカでは
- テニスも増えている
- ピックルボールはさらに速く増えている
という状況が起きています。
これはむしろラケットスポーツ全体の人気が広がっていると考えるべきでしょう。
この数字は競技人口ではなく参加人口。つまり1年間に1回以上プレーした人を含む数字です。
この基準で見ると
- バスケットボール 約2700万人
- 野球・ソフトボール 約2500万人
- テニス 2730万人
- ピックルボール 2430万人
となり、ピックルボールはすでに
アメリカでもトップクラスの参加型スポーツになっていることが分かります。
ピックルボールが入り口に?
今回のレポートからは、もう一つ興味深い点も見えてきます。
2025年には490万人が初めてテニスをプレーしました。
またテニス人口の増加は35歳以上の層で特に目立っています。
これは、近年ピックルボールの参加者が急増している年齢層と重なります。
つまりアメリカでは
ピックルボールをきっかけにラケットスポーツに触れ、その後テニスもプレーする
という流れが生まれている可能性があります。
テニスとの新しい関係
今回のレポートが示しているのは、
「テニス vs ピックルボール」という単純な対立ではありません。
むしろアメリカでは
- ピックルボールが急成長している
- テニス人口も着実に増えている
という現象が同時に起きています。
ピックルボールは近い将来、
アメリカで最もプレーされるラケットスポーツになるかもしれません。
しかしそれは、テニスを押しのけた存在というよりも、
ラケットスポーツ全体の裾野を広げた存在と考える方が実態に近いと言えそうです。
まさにお互いがお互いを牽引し合う関係です。
日本でも同じような流れとなれば、よりスムーズにピックルボールが発展していくことになるでしょう。











