ディンク練習の優先度を考える

picklebouya

みなさんは、全体の練習時間のうちディンクにどれくらい時間を使っていますか?

私は最近、試合形式以外の練習では、半分ほどをディンクに使っています。

でも実際、試合でディンクを使う頻度は、どれぐらいあるのでしょう?

今回は、そんな疑問をデータから紐解きます。

スポンサーリンク

アマチュアほどディンクが少ない?

きっかけになったのは、次の「Backpaddle Pickleball」の動画です。

4.0 以下のアマチュア2試合を1ショットずつ数えるという、とても貴重な検証でした。

  • 全ポイント49回のうちディンクを挟んだのはわずか13回(約26.5%)
  • 全339ショット中ディンクは49ショット(約14.5%)
  • 全ポイント49回のうちディンクを挟んだのはわずか7回(約14.3%)
  • 全305ショット中ディンクは14ショット(約4.6%) 

しかも

ディンクラリーが2回以上続いたのは、前チームで4回、後チームでわずか1回というのです。

えっ、これって、想像以上にディンクの割合が少ないと驚きませんか? 

動画制作者の方自身も、練習時間の70%をディンクとキッチンで使っていたにも関わらず、実際の試合ではディンク割合が5%未満だったことに大きなショックを受けたそうです。

ではプロはどうなのか?

アマは「ディンクを軽視してよい」と、言いたい訳では決してありません。

ここからが重要なポイントです。

アマとプロでは、ディンクの割合が全く違うということです。

私は以前、10月12日の「バージニア・ビーチカップ(ミックスダブルス決勝)」の全ショットをデータ化していましたが、今回改めて見直してみました。

あわせて読みたい
プロの試合の統計を見る①
プロの試合の統計を見る①

第1ゲーム:アマの約2倍

  • 37 ポイント中15回でディンクが絡む(約40%)
  • 353ショット中125ショットがディンク(約35%)

アマ(5~15%)と比べると 約2倍の割合

第2、3ゲーム:アマの約3倍

  • 31ポイント中15ポイント(約48%)
  • 388ショット中171ショット(約44%)
  • 37ポイント中18ポイント(約49%)
  • 392ショット中165ショット(約42%)

アマ(5~15%)と比べると 約3倍の割合

プロは好きでディンクをしているのではなく、

スピードアップがハイリスクであり、次の攻撃機会を作るためにディンクを重ねる必要があるという理解に基づいてハイレベルな攻防を繰り広げているのです。

アマとプロの差から見える練習配分

アマチュアは同じ「中級者」でも、実は以下の3タイプに分かれるのではないでしょうか。

  • サーブ
  • レシーブ
  • サードショット
  • フォースボレー

ここまでの基本ショットが怪しいまま、ディンクの練習ばかりをするのは、やはり非効率です。

試合で発生する頻度が、あまりに違います。

サーブ・リターン・ドライブまでは自然に上手くいくが、ディンクやスピードアップが苦手。

その分、ディンク練習に時間を割きすぎがち。

ただし、練習仲間の中には①のタイプもいるため、全員でディンクばかり練習するとレベル差が出てしまいます。

卓球やバドミントン経験者など、ある程度の協応動作やフットワークはマスターしていますが、サーブ、レシーブ、ドライブ、ボレー、ディンクなど、まんべんなく練習が必要。

練習内容の偏りが大きいと、成長に時間がかかってしまいます。

グループ分けなどの工夫を

①のラケット競技未経験者にとってはディンクは全体の10~20%で十分ではないしょうか。まずは5打目までの安定を最優先するべきだと考えます。

②のテニス経験者など5打目までが安定しているプレーヤーは、ディンク30~40%が適量。ただし、ただ続けるのではなく、フォアバックの切り替え、ペース変化、スピードアップへの移行など「攻撃につながるディンク」に重点を置くべきでしょう。

③は5打目までの反復とディンク20~35%といったバランスの良い練習が必要です。

現実的でレベル差を埋めやすい工夫としては

  • 最初の基礎練習では①と②のグループに分ける
  • ③は、日ごとに①②の基礎練に交互に入る
  • グループで時間配分やメニューを変える
  • 最後に全員でゲーム形式

などが良いのではないでしょうか。

アマ(5~15%)とプロ(35~45%)のディンク割合の差は歴然でした。

永遠に続くかのようなプロのディンクを見る時間が多いせいか、

プロでも全ポイントの半分以上がディンクを使わず、スピードアップなどで終わっているのも意外でした。

これらの事実は、一般レベルにとって、本当に必要な練習とは何か? 

を見直す大きなヒントをくれています。

特に中級者レベルでは、個々の課題と練習内容の偏りがズレやすいため、それぞれが、試合でどれぐらいの頻度で使うショットかを意識するのは、非常に大切なことと思います。

About Me
ピックル坊や
ピックル坊や
勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました