ナイキがピックルボール界参入

ナイキがピックルボール界参入

ピックルボールが次の「フェーズ」に入ったと言ってもいい「事件」がありました。
ナイキ(Nike)が、若き女王アンナ・リー・ウォーターズ(Anna Leigh Waters)と大型契約を結んだというニュースが、ピックルボール界に、大きな衝撃として伝わりました。
単なる「有名選手がスポンサーを得た」という話ではありません。
この契約は、ピックルボールという競技、そのものの、立ち位置が、変わり始めたことを示していると言えそうなのです。
▶「ppatour」インスタグラムより
パドルをフランクリンに変更
経緯を追ってご説明しましょう。
まずは1月8日、パドル契約に動きがありました。
16歳でプロ転向し、そのほとんどをパドルテック(PADDLETEK)で過ごしてきたアンナですが、そのパートナーシップを終了。
フランクリン・スポーツ(Franklin Sports)との長期契約が発表されました。
▶「franklinpickleball_jp」インスタグラムより
業界では8桁の契約、1000万ドル(15億円)以上になると噂されており、
ベン・ジョンズが2022年4月にJoola(ヨーラ)に加入して以来、最も大規模な契約となる、とされています。
ナイキのグローバルアンバサダーに
そして、そのわずか5日後、1月13日にナイキと契約のニュースが飛び込んできました。
「フィラ」のウェアを愛用してきたアンナですが、そのアパレル契約を破棄。
ウェアとシューズは今後、ナイキで統一されることが発表されました。
単なる用具提供ではなく
ピックルボール界ではナイキ史上初となる「グローバルアンバサダー」として。
サッカー界のクリスティアーノ・ロナウド、キリアン・ムバッペや、NBAのレブロン・ジェームズ、スケートボードの堀米雄斗ら、極一部としか結んでいない、希少な契約です。
こちらも金銭面は明かされていませんが、フランクリン同様の大型契約と見られるそうです。
もはや一過性のものではない
そもそもナイキは金銭条件が良い一方、投資回収が見込めないような案件には、あまり手を出さない戦略で有名です。
世界的な成長が見込まれるか、競技人口が広がり文化として定着するか、など厳しい条件が揃わなければ、このような本格契約には踏み込みません。
アンナは若さ、金メダル150個以上という圧倒的な戦績、女性アスリートとしての象徴性、SNSでの発信力など、すべてを兼ね備えた圧倒的な存在です。
そんな彼女を、ナイキが選んだという事実は、
「ピックルボールは、もはや一過性のものではない」と、
明確にナイキが結論付けたことを表していると言えます。
ピックルボールがサッカーやバスケットボールといった競技と同等に扱われる時代が来たと言っても言い過ぎではないかも知れません。
ピックル界に与える影響
この契約がもたらす影響はアンナ個人やアメリカだけに留まりません。
男子トップのフェデリコ・スタクスルードらと契約したアディダスを始め、アンダーアーマー、ウィルソンなど
大手ブランドがピックルボール市場をますます無視できなくなるでしょう。
そしてピックルボールで生計を立てる未来が、完全に可視化されました。これにより、世界中の次世代の選手たちが、アンナを追いかけ、その熱量がますます増加することが予想されます。
アンナ自身が、こう語っています。
子どもの頃、憧れの選手たちが人生の最高の瞬間にスウッシュ(マークのこと)を履いているのを見てきました。ですから、ナイキファミリーに加わることは夢の実現です。
このパートナーシップを通して、ピックルボールの可能性の限界を押し広げていきます。
アンナが子どもの時、描いた夢を叶えたように、プロスポーツとして、ピックルボールの可能性はまた大きく広がりました。
単なる新興リクレエーションの立場を超えて、世界的スポーツビジネスの1つに昇格したことだけは間違いなさそうです。











