ピックルもAI時代突入

ピックルもAI時代突入

セルフジャッジにおけるラインコールは非常に難しいという話をさせてもらいましたが、ピックルボールのプロの世界では、正確なラインジャッジを目指して様々な取り組みがなされています。今回は、その最新の動向をお伝えしたいと思います。

75%ルールとは?
2024年9月にPPAで導入された「Close Call Replay」をご存知でしょうか?
カメラによる毎秒240フレームの録画を行い、必要とあらば、それを用いてリプレイ検証し、審判のコールに役立てようというものです。
その判別の中で、次のような1つの基準が定められました。
それが「75%ルール」です。
ボールがコートに着地した時点で、ボールの75%以上がベースラインまたはサイドラインを越えた場合にのみ「アウト」となると定めています。

言い換えれば、接触点においてボールの25%以上がベースラインまたはサイドラインに触れているように見える場合、「イン」と見なされるという訳です。
このルールは、少なからず混乱を招きました。
最終的にその判断は審判に委ねられています。75%の微妙なラインでアウトかインか、人の目が決めるというのは、やはり難しい作業で、個人差が出てしまいますよね。
実際、大事な試合のマッチポイントで、何度か議論の対象となるような判定が起こってしまったようです。
PlayReplayと提携
そこでPPAやMLPなどのプロツアーを取り仕切る「Pickleball Inc.」が動きました。
2025年7月、AIを活用したラインコールとパフォーマンス分析を専門とするスポーツテクノロジー企業「PlayReplay」との提携を発表したのです。
今後、さらなる高額な賞金にしたり、スポーツ規模を発展させて行こうとする上で、公平性のある正確なジャッジは欠かせません。
選手間で生まれつつある判定への不信感を拭うためにも、AIの導入を先んじて決断したのです。
4台の高性能カメラ
「PlayReplay 」システムは、ネットポストに取り付けられた小型高性能 4 台のカメラを使用して、ラインコール、フットフォルト、キッチン違反などを直ちに検証します。
テニスの「ホークアイ」と同じようなモノと考えてよいでしょう。
▶「PlayReplay」公式ホームページより

25万以上の試合で1 億回を超えるラインコールを記録しているそうです。
その蓄積されたデータの実証によると、精度は99%と謳っています。
2026年より自動判定へ
2つのモードがあり、コート上でリアルな判定をコールするもの、選手から異議を唱えるコールがあった際には、アニメーションやリプレイを見ることができるものがあります。
2026年には実際にPPA、MLPで実用化することを目指しているそうです。
我々も活用できる時代へ
実はプロの世界だけではなく、将来的に同社はアマチュアの世界にも参入を目論んでいます。
「PlayReplay」のCEO兼共同創設者であるハンス・ルンドスタム氏は、「アマチュア選手にもエリートレベルの洞察とフェアプレーへのアクセスを提供することを目指しています」と語っているそうです。
普及し、安価に設置できるようになれば、近い将来、自動判定してもらえるコートでプレーするのも夢ではありません。
また、そのカメラはカメラは、ショットの種類、いわゆるフォアハンド、バックハンド、ボレーからボールの速度、スピン量、ショットの配置まで、あらゆる情報を記録できます。
あなたのフォアハンドの割合、ミスの割合、ネットプレーでのポイント割合など、即座に自分のアプリなどで反映できるようになり、敗因分析や、苦手克服のドリル作成などができるという訳です。
どれぐらい先の未来かはまだハッキリとは分からないですが、ワクワクして、そんな時代の到来を待ちわびつつ、プレー技術を磨いていこうではありませんか!