シングルスコートが小さくなる!?

シングルスコートが小さくなる!?

ピックルボールのプロツアー団体「PPA」(Professional Pickleball Association)がプロのシングルスマッチにおいて、コート幅を狭くする試験的な取り組みを行なうと発表し、競技者やファンの間で話題になっています。
日本ではあまり知られていませんが、今回は、この取り組みにどのような狙いがあるのか、それがどのような波紋を読んでいるのかを詳細にレポートしたいと思います。
従来のコートvsテスト版のサイズ
通常のピックルボールコートのサイズは幅20フィート(約6.1メートル)✕長さ44フィート(約13.4メートル)です。シングルス、ダブルスとも、同じくこのサイズでプレーします。
しかし、今回のPPAのテストでは幅を17フィート(約5.2メートル)に縮めます。
両サイドのラインをそれぞれ1.5フィート(約45センチ)ずつ内側に狭めた形になります。

この試みは、まだ正式なルール変更ではありません。PPA Challenger Series(チャレンジャーシリーズ)における限定的な実験です。2026年の複数大会で適用され、プロ選手や観客からのフィードバックを集めようとしている段階です。
ですが、幅を狭めることを検討しているのは間違いなく、将来的にこのサイズになる可能性は少なからずあります。
なぜ狭くするか?PPA側の狙い
PPA Challenger Seriesのタナー・グロフ(Tanner Groff )副社長は、今回の試験についてこのようなコメントをしています。
ポイントがより長く、より激しい戦いが可能になり、プレイヤーと観客の体験がよりエキサイティングになる。
新しいアイディアを試す場としてチャレンジャーシリーズが最適です。
PPAは、コート幅を狭めることでラリーが長くなり、戦術面やネットプレーがより活性化し、
見応えが増すと考えているようです。
近年のピックルボールではパドル性能の向上が顕著でドライブ、パッシングショットなどの強打のスピードが増しています。特にディフェンスするゾーンが広くなる、シングルスではサイドを簡単に抜かれる傾向が目立っています。
抜くかミスか、両極端な結果が生まれやすく、これがゲームを単調化させているという意見も少なからずあります。
コート幅を狭めることで、数十年前のような
ネット対ベースラインの均衡度合いを保ったり、
ドロップショットで互いに前に行くなど、多様な戦術を誘発したい意図もあるようです。
SNS上からの反応
PPAの公式発表を受けて、SNSでは賛否両論の意見が飛び交っています。
「シングルスがミニテニスみたいになっている今、狭いコートはより戦術的でおもしろいと思う」
「長いラリーが増えるから、観ている人にも伝わるドラマ性が生まれやすくなるはず」
実際にやってみてラリーが長く続くことを体感したプレーヤーから
好意的な声が上がっています。
一方で
「プロ選手のフィジカル面やアスレチックなプレーを見せることと逆行している」
「現行サイズのままの方が素早いフットワークなど見応えがあっていい」
という反対の声も起きています。
どう進化するか注目
現段階では4大会の限定的な試験で、将来的にPPAツアー全体に導入されるかは未定です。
ただプロ側やファンのリアルなフィードバック次第では、2026年シーズン以降のシングルスのフォーマットが変わる可能性も示唆されています。
そうなると、ダブルスはよくても、シングルスは体力的に厳しいと感じているような、
我々一般プレーヤーにも少なからず影響がでそうです。
ピックルボールは、まだ歴史の浅いスポーツです。今回の取り組みはシングルスの本質や魅力を問う、重要な一歩となるかもしれません。
今後の議論や試験結果の発表にも、ぜひ注目していきたいと思います。











