深いサーブを打つコツ①

深いサーブを打つコツ①

良いサーブとは「深いサーブ」に尽きる、という話は以前もご説明しました。

スピードや威力よりも、深さが大事。
初心者の方は、ピックルボール特有のルールをもう1度思い出しながら、
その理由を完全に理解しましょう。それこそが上達の近道です。
なぜ深い必要があるか?
ピックルボールではサーブ&ボレーが許されません。
サーブの後返ってきたリターンを必ずワンバウンドさせなければならない、というルールがありましたよね。
そう「ツーバウンドルール」です。

このルールの存在により、通常相手はリターンを打つと、そのままキッチンラインへ前進してきます。
サーバー側はワンバウンドさせるまで打つことができません。
よってリターンが深いとベースライン付近にとどまってから、次のショットを打たなければなりません。
この3打目までの攻防が、どちら側がポイントを奪うかを決める、大きな分岐点となるのです。

どちらが先にネットに着くか
万全の状態でネットに先に着いた側が、ポイント獲得の上で圧倒的に有利になります。
サーブが深く、リターナーのキッチンラインに進む動きを1歩、いや半歩でも遅らせることができれば、どうでしょう。
ベースライン付近から3打目のサードショットを打っても、それほど前に詰めていられないので、相手に即座の攻撃を許さない可能性が高くなります。
さらに深いサーブのリターンは往々にして浅くなりがちです。
あなたは前に駆け出し3打目を打つことができるでしょう。キッチンラインにたどり着く時間的余裕が生まれ、さらに相手の時間を奪うことができます。
相手が余裕のないまま、なんとかキッチンにたどり着くような状況にできれば、
ドロップで前進してくるリターナーの足元を狙えるスペースは広くなります。
ドライブでセンターを突いたり、ダウンザラインでサイドを抜くこともできるでしょう。
3打目で決まらなくても、甘い4打目を引き出すこともできるかもしれません。
そうなると、サーバー側がポイントを挙げるチャンスはイッキに広がるというわけです。
かといってフォルトも禁物
とはいえ、深いサーブはバックアウトのリスクを伴います。
テニスと違って、ピックルボールのサーブは1回しか打てませんから2本のチャンスを使って深さ調整はできません。
次の動画でもベースラインとキッチンラインの間のサービスボックスの後方3分の1を狙うドリルを推奨しています。
▶「Selkirk TV」YouTubeより
まずは確実に後方3分の1に入れれるようになりましょう。
ボックスの縦は4.6mですから、
3分の1は1.5m。
そう聞くと結構、余裕がありそうに感じます(笑)。
その後、その3分の1の半分後方部分、80cmほどに収まるように練習するのが良いのではないでしょうか。ベースラインからパドル2個分の位置が目安になります。

コーンがなければ、ボールを並べてもカゴを置いても良いでしょう。
視覚的に分かりやすくした方が感覚をつかみやすいと思います。
リスクを伴う分どうする?
ここまで見てきてサーブ深くしなければならない理由は、よく分かっていただけたと思います。
それでも、
常にベースライン付近に突き刺さるような深いサーブを打つのは、なかなか難しいですよね。
何も工夫せず、ひたすら練習すれば、良いというのも、考えものです。
次回は私が実践している深いサーブを打つコツ5選をご紹介します。












