戦術にロブを加える

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ピックルのロブは攻撃的なショット

以前、ピックルボールのロブはテニスと違って、ベースライン上から打つディフェンシブなショットではない。

主にキッチンライン手前にいる時に使うアグレッシブなショットだと説明しました。

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その点を理解した上で、どのように攻撃のオプションとして用いればいいのか。

今回は戦術に盛り込むための具体的な例を深堀りしていきたいと思います。

ロブはスピードアップと同じ?

トップ女子プロのアリス・ジョーンズがロブを教えてくれる動画です。

「まずロブはスピードアップのようなものだと考えてください」。

聞いているみんなの頭の中が「?」となる言葉から始まりますが、

この大真面目で語る「名言」は、なかなか真理をついているようです。

「ロブは成功すれば攻撃なのです。ほとんどの人は、ただロブを打ち上げて相手が届かないことを願っているだけと、とらえているようですが、私は実際、ロブに続く2番目のショットを狙っています」とジョーンズは胸を張ります。

後方3分の1に相手を下げる

サイドアウトする可能性が高いコーナーを狙うのではなく、

相手をベースラインからネットまでの距離の後方3分の1に下げる意識を持ちます。

その位置に相手を追いやれれば、たとえ頭上からスマッシュされても、十分対応可能だとジョーンズ選手は言います。

また背中側、相手のバックでうまく取らすことができれば、

イッキに次のショットでウィナーを狙えるという理論です。

ディンク+スピードアップ+ロブ

キッチンライン前、右側に立っての実戦では、ジョーンズ選手はパドルヘッドを下げたフォアのまったく同じフォームから、3種類のショットを見事に打ち分けます。

通常のディンク、スピードアップ、そしてセンター付近へトップスピンをかけたロブ。

ディンクのクロス、スピードアップのセンター、センターやクロスのロブ。

どれもボールに当たるパドルの角度は寸分違わず同じに見えます。

来ると分かっている大男たちが頭上に来るボールを今か今かと待ち受けていますが、なかなかポイントを奪えません。

相手がバランスを崩す絶妙なタイミング、位置にボールを送り、返球が少しでも甘くなると、すかさず第2攻撃を繰り出してきます。

まさに確実に相手の次の反応を遅らせる「スピードアップ」になっているようです。

ロブを積極的に使う意味

相手をコート3分の1後方にまで下げて、スマッシュではない状態にするのが第1目標です。

こうしてバックのハイボレーやカットする状態になれば、

相手との距離は7メートルほど生まれています。

この距離のある状況からボールを自分の足元に打ち落として来る可能性は、かなり減ります。

バックのドライブボレーではないと分かれば、キッチンライン手前でしっかり陣取って構え、イッキに上から攻撃していきましょう。

相手はキッチンラインにまで戻れていないはずです。

相手からのミスもあるでしょうし、何より頭上を意識させられることで、前に詰めづらくなった

相手の攻撃力は試合を通じて低下することでしょう。

低いディンク、センターへのスピードアップの意識が強くあるところに、頭上という3方向目が加わったら、イッキにバランスが崩れやすくなるのは、みなさんも実際に体験済みではないでしょうか。

ディンクボレーと見せかけてロブボレーも相手の反応を遅らせる効果はバツグンです。

狭いピックルボールのコートですが、速くて低いショットが多い分、前後の動きは予想以上に相手に効くはずですよ。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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