ピックルの基礎知識

最初に覚えるサーブの基本①

picklebouya

ピックルボールを始めたばかりの方が、意外に戸惑っているのを見かけるのが、サーブです。

今回の第1弾は、どこから誰が、どこに向かって、打つのか分からない! そんな方のサーブにまつわるお悩みを、少しでも解決するように、できるだけ分かりやすく解説します。

第2弾ではテニスなどラケットスポーツの経験があまりない、ピックルボール初心者に向けて実際のサーブの打ち方、そのコツをお伝えします。

スポンサーリンク

最初のサーブ権は1回

まずは最低限のルールと順番を覚えましょう。

いざゲームスタート。「0-0-2」(ゼロ ゼロ ツー)と呪文のようなものを言ってからサーブを打ち始める様子に、あなたはキョトンとしてしまうかもしれません。

これは「0対0で2番目のサーバーが打ちますよ」というコールです。

ダブルスの場合、通常、サーブ権は1人対して1回ずつ、チームとしては計2回あります。

1回目に打つ人を第1サーバー、2回目に打つ人を第2サーバーという呼びます。

ただし、ゲームの公平性を維持するために、ゲームスタート時だけは、

最初にサーブを打つチームのサーブ権は1回と決まっています。

打つのはコートの右側に立った人(立ち位置はペアで相談して自由に決めれます)。

テニスのファーストサーブ、セカンドサーブのように2回打つことは出来ません。

1回のミス(フォルト)すれば、「失敗」ということになります。

まずは慎重にサーブを打ちましょう。

  • ジャンケンを勝ってサーブ権をゲットしたのは犬猫チーム
  • コートの右側に立った犬がサーブ
  • 犬猫チームが勝てばサーブ権継続
  • 負ければ相手の兎狸チームにサーブ権移動

打つ方向は右側から対角線

ではサーブはどこに向かって打つのでしょう? 

サーブ権がある時(ターンオーバーで移動してきた時)の

始まりは、常に右サイドから、その対角線に向かって打つと決まっています。

入れるのはネットを越えたノンボレーゾーン(キッチン)のさらに先、

サービスボックスと呼ばれる場所です。

右サイドの対角線ですから、センターラインを少しでも越えて左サイドのサービスボックスに落ちてしまってはダメですよ。

まずは参考程度に覚えてもらえばよいのですが、

サーブは「キッチンラインを越えて」サービスボックス内に入れなければなりません。キッチンラインに少しでも触れてはダメということです。あくまで「越えなければ」なりません。

それ以外のベースラインやセンターラインは、ライン上に少しでも触れていれば「イン」と判定します

2バウンドルール

さて無事、サーブは相手サービスボックスに入りました。

相手はワンバウンドさせて、相手コートに返球します。

サーブを打ったチームは、ここで必ず守らなければならないルールがあります。

それが「2バウンドルール」という呼称のピックルボール特有のルールです。

この名称が少し誤解を生む原因だと思うのですが、2バウンドさせるという意味ではありません。

「必ずワンバウンドさせる」という意味です。

相手のリターンがワンバウンド→次のボールもワンバウンド

合わせて2バウンドという意味だと解釈して下さい。

男女、子どもなど、性別や年齢差、体格差に関係なくラリーを楽しめるように発展してきたのが、ピックルボールです。サーブからの早期決着、優位性を減らすために考えられた、という基本概念を知れば、理解しやすいのではないでしょうか。

テニスをしていた方は「ピックルボールはサーブ&ボレー禁止」と覚えた方がわかりやすいかもしれません。

「必ずワンバウンドさせる」ルールは、サーブを打った人だけではなく、味方のパートナーにも当てはまります。

ですので、サーバー側は通常ペアの2人ともがベースライン付近に立つことになるのです。

  • 犬から狸に向かってサーブ
  • 狸はワンバウンドさせてリターン
  • 犬猫チーム(犬猫両方とも)は次のボールも必ずワンバウンドさせて打つ

ワンバウンドさせて打つ3球目のボールのことを、「サードショット」と言います。

ここから以降はノーバウンドでも、ワンバウンドでも、どちらも自由に決めてOKです。

あわせて読みたい
サードショットって何?
サードショットって何?

狸はリターンすると、通常ネットに詰めてきます。これを犬猫チームが、相手の足元に沈めるのを「サードショットドロップ」、ドライブで打つことを「サードショットドライブ」と言います。

右側で得点したら左側へ

犬がサードショットドライブを打ち、狸がボレーをミスしたとしましょう。得点が犬猫チームに入ります(1-0-2)。

ピックルボールは、サーブ権がある方にだけ得点が入る「サイドアウト制」を採用しています。すべてを得点として数える「ラリーポイント制」とは違います。

リターンの時にポイントを挙げても得点とはなりません。

相手のサーブ権2回の場合は、次の人へサーブ権の移動させた、1回の場合はサーブ権を奪い返した、ということになります。

まずはプレーに専念してカウントは周囲の方にお任せするところからスタート、徐々に慣れてきたら覚えることをオススメします。気になる方は下記を読んでみて下さい。

あわせて読みたい
ピックルボールのカウント方法
ピックルボールのカウント方法

次にサーブを打つのは、誰でしょう?

得点を取り、サーブ権を持ったままですから、犬ですね。

打つ方向は?

先ほどと反対の左側から左側のサービスボックスを狙って、兎に向かってサーブを打ちます。

  • 犬猫チームの勝利でサーブ権は継続
  • 犬と猫の立ち位置を入れ替える
  • コートの左側に立った犬がサーブ
  • 左側対角線に立つ兎がレシーブ

負けたら相手チームにサーブ権

次のポイントは兎狸チームが取りました。

ゲームの最初にサーブ権があったチームは1回しかサーブ権がありませんでしたよね。

ですので、兎狸チームにサーブ権が移ります。

次にサーブを打つのは誰でしょう?

最初にサーブを打つのは右側に立つ人、という法則通り狸です。

打つ方向は?

対角線ですから右側のサービスボックスを狙って、猫に向かってサーブを打ちます。

  • 狸兎チームにサーブ権が移動
  • 右側に立つ狸が第1サーバー
  • 右側対角線に立つ猫に向かってサーブ

次の戦い、兎狸チームが勝利したら、第1サーバー狸のサーブ権は継続です。

  • 狸は左側に移動
  • それに伴い兎は右側へ
  • 狸が犬に向かってサーブ

ここで兎狸チームが敗北したら、サーブ権は第2サーバーの兎へ移ります

  • 兎が猫に向かってサーブ

次に狸兎チームが敗北したら、サーブ権は犬猫チームへ移動。サーブを打つのは右側に立つ猫、レシーブするのは右側に立つ兎。

次のポイントで犬猫チームが負けたら、サーブ権は第2サーバーの犬へ移動。続けて犬猫チームが敗れたら、サーブ権は狸兎チームへ移動と、一連の流れを繰り返していきます。

サービス自体のルール

ここまで順番と最低限のルールはご理解いただけたでしょうか?

次にサービスを打つ際に最低限、覚えておいた方がいいルールを5つに絞りました。

  • ベースラインを踏まずに打つ(打ち終わった後はコート内に入ってOK)
  • センターラインとサイドラインの間内で打つ
  • アンダーサーブ(おへそから下で打つ)
  • トスは手の位置から上に上げず自然落下させる
  • 一旦コートにバウンドさせた後に打つのもOK

テニスのようにオーバーヘッドでのサーブは厳禁です。

空中でジャンプして打つこともできません。

まずは腰(おへそ)から下で、フォアの球出しのようにサーブを打つことを実戦してみてください。

上級者はボールを手から離して、そのままバウンドさせずに打つのが通常ですが、ワンバウンド(実はツーバウンドでもスリーバウンドでも何度でも)させて打つのも構いません。

これを「ドロップサーブ」と言います。

以下に補足したような細かいルールを守れば、バックで打つのもOKです。

これも誰でも楽しめるよう体格差や不均一性を緩和させるための措置との、基本概念を理解すれば、整理しやすくなります。

ネットに当たってサービスボックスに入るとやり直しになる「レット」は、ありません。(一部認められているプロ大会もありますが)。ネットに当たっても、そのままプレーを継続します。

腰から下で打つアンダーハンドサーブですが、ここにも実は細かいルールがあります。

  • 手首がパドルより低い位置にあるとNG(手首を立てない)
  • 下から上へのスイング軌道を描くこと
  • トスする際、ボールに回転をかけない
  • ワンバウンドさせて打つ場合、コートにボールを叩きつけて弾ませるのもNG

サーブが安心して打てるようになったら、下記を参考にしてみてください

あわせて読みたい
意外と知らないサーブのルール
意外と知らないサーブのルール

立ち位置がわからなくなっても慌てず

プレー中、パートナーとの立ち位置が入れ替わるようなこともあるでしょう。

「あれ? 次は誰がどこからサーブだったっけ?」と一瞬、悩むかも知れません。ですが、そんな時は慌てず、元いた場所を思い出して一旦戻ってみましょう。

そして改めて、次のポイントもサーブ権継続ならパートナーと左右を入れ替わる、サーブ権を失ったら、パートナーとサーブを変わる、もしくは相手にサーブ権を渡す、という風に、順を追って判断していけば、大丈夫だと思います。

サーブ中に悩むことをなくせば、よりプレーに集中できて、もっともっとピックルボールが楽しくなるはずですよ!

第1弾はここまで。次回は初心者向けのサービスの打ち方について解説します。

あわせて読みたい
最初に覚えるサーブの基本②
最初に覚えるサーブの基本②
About Me
ピックル坊や
ピックル坊や
勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
スポンサーリンク
記事URLをコピーしました