ラインコールのタイミング

picklebouya

「アウト」「イン」のジャッジは前回深堀りしました。今回は、そのジャッジの声を上げる「ラインコール」について考えます。

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ジャッジの「アウト」「イン」の見解の相違と同じぐらい、

揉める原因によくなるのが、この「アウト」コールのタイミングだからです。

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なるべく早くコールする

一番最初に理解しておくことは、どのタイミングでコールするべきか、についてです。

少し長いですが、以下のルールを読んでみてください。

端的に言えば、相手が打つか、自分の打ったボールが地面に着地する前までに、その直前のボールの「コール」しないといけない、ということです。

それ以降は「レイトコール」(遅いコール)として揉め事の対象となってしまいます。

ラインの微妙な位置にボールが落ち、アウトと思いながらも、もしもラインにかかっていた場合に備えて打つことは、仕方ありません。打った後すぐ、相手が打つより前に「アウト」のコールをしましょう。

ボールを打ち続けてプレーが終わった後、「実はあの3球目のあなたのボールはアウトだった」などと言うのは、もっての外です。

声だけでは聞こえていないと言われかねませんから、

アウトの場合は、人差し指や手を上に向けるサインも付けた方が確実です。

発した言葉がコールか否か

ゲーム中にパートナーと連係を取るために、「アウト」と叫ぶことはよくあります。

次に理解しておくべきことは、

その「アウト」と叫んだ言葉がコールになるか、ならないかの「境界線」についてです。

ボールがバウンドする前なら「アウト」と言っても、それは単なるコミュニケーションですが、ボールがバウンドした瞬間、「アウト」の声はジャッジの「コール」となってしまうというわけですね。

わずかな差が問題に

次の動画では具体的な例が挙げられています。

PPAトーナメントで主審が付いていた試合でした。竸ったスコアの最終局面、ディンク勝負でパートナーがクロスディンクを打ちました。

ワンバウンドさせた相手は「アウト」とコールして、こちらに打ち返してきました。

解説をしている方は「アウト」の声が聞こえたので、真ん中に返球しました。相手パートナーもそのボールを打ち返し、再度打った自らのパートナーのボールは「サイドアウト」していた記憶があるそうです。

しかし最初のディンクのショットは、真正面から見ていた説明者の方には「イン」に見えました。そして審判に確認すると「インだ」と認めました。ただ一旦は「アウト」の声はパートナーとのコミュニケーションで、プレーには影響していないと判断されたそうです。

しかし最終的にはトーナメントディレクターの裁定で「アウト」の声は、

ワンバウンド後で、ルール通り「コール」として認められました。

それが誤った「コール」だったことから、こちらのポイントになったという話です。

▶「Better Pickleball」動画より

この話から分かる教訓は

①ディンクなどの短い距離でワンバウンドさせる場合、相手が打つまでの時間は短く、

正しい「コール」する時間は一瞬しかない。

②落ちた瞬間の判断を、誤っていた場合は取り返しがつかない。

よってより「疑わしきは相手に有利に」の倫理規定がより一層、大事になる。

③パートナーのウォッチを促す声掛けを、バウンドするか、しないかの、微妙なタイミングで言ってしまうと無用な混乱を生むことがある。

ということです。

気にしすぎても楽しくプレーできませんが、ルールはルールとして声出しのタイミングを体に染み込ませるのも大事になっきます。

誤りの判定は起こるもの

説明者の方は、結びの章で

「私たちは誤った判定を必ずするという前提で行動しましょう」と提言してくれています。

仮に「アウト」と判定されても、その判定者からは「アウト」に見えただけで、その人がわざとウソをついていると疑ってもなんの得もありません。むしろ、そのギリギリのラインに打つ選択をしてしまった自分のせいだと割り切ってください、と。正しいジャッジを行うことだけにとらわれていては、多くの集中力を削がれてしまいます、と。

本当にその通りだと思います。

自分を不利には覆せる

最後にモヤモヤを解消できる、とっておきのルールをお知らせしておきます。

審判がいる試合以外、観衆や相手チームは判定を覆せません。しかし、唯一、覆せる人がいます。

それが本当はアウトなのに「イン」にしてもらったと感じている、あなた自身です。

ポイントやサーブ権は減りますが、あなたへの信頼や敬意は確実に増えることでしょう。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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