最初に覚えるサーブの基本②

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ピックルボールを始めたばかりの方向けにサーブにまつわる悩みを解決する第2弾。

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今回はサーブのスタンス、スイングなど、実際に打つにあたって必要となる要素をお伝えします。

テニス歴20年以上の私は、テニスの球出しを何万回とやってきたので、ほとんど苦になることはありませんでしたが、それでもピックルボールのサーブ特有のコツはあります。

初心者の方に向けて、なるべくシンプルに考えられるよう、5つのポイントに絞って解説します。

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①最初はクローズドスタンスから

まずはスタンスから。

初心者の場合は、クローズドスタンスというベースラインに対して縦向きになる形から入ることをオススメします。

ベースラインと平行に立つオープンスタンスで打つトッププロもたくさんいます。

ですが、まずは打ち出す方向に自然と勢いが出しやすい、この形が良いでしょう。

前回お伝えしたように、1度コートにバウンドさせるドロップサーブ、自然と下向きにトスしてダイレクトで打つサーブ(通称ボレーサーブ)の主に2種類があります。

明らかにバウンドさせた方がタイミングが取りやすい場合は、ドロップサーブから始めましょう。

あまりよく違いが分からないという方は、

よりノーマルなノーバウンドで打つサーブからスタートしましょう。

ドロップサーブ、ボレーサーブのいずれもスタンスは肩幅よりやや広いぐらい開きましょう。

右利きの場合、前に来る左足は、ベースラインに対して45°ほどの角度で構えます。

この方が、体が早く開くことを抑えられ、パワーロスを防ぎやすいからです。

サーブを打ち出すターゲット方向は、左腰の向きを目安にしましょう。そのままうまく真っ直ぐ飛ぶことが多い人は、そのまま。少し左右のどちらかにズレやすい人は、腰の位置を調整してください。

②グリップ リストワーク

グリップは打ちやすいもので構いませんが、

一般的に最もオーソドックスとされるのが、イースタングリップです。

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真っ直ぐボールにパドルを当てる(フラット)という打ち方が基本になります。

グリップは力いっぱい握らなくて構いません。6~7割の力加減で十分です。

最初から十分に飛距離が出せるという方は、相手コートに入りやすいよう、トップスピンという縦回転を少しかけていきましょう。

ややパドルを閉じる(パドル面を少し地面側へ傾ける)ようにして構えます。この場合、イースタングリップよりやや厚い、セミウエスタンで握る方がうまくいく方もいるかもしれません。

パドルフェイスが相手にずっと見えたままで、スイングしている方も多く見かけます。

これだとなかなかスイングスピードが上がらず、ボールに勢いが出ません。

コツとしては、テイクバックの時点で、少しリストを使って、グリップエンドを相手に見せた後、パドルの先端が手首を追い越すように走って、インパクトへ向かうようにします。

腕より手首が遅れて出てきて、先にグリップエンドが見え、最後にパドルが見える。

このムチのような動き、手首とパドルヘッドのタイムラグが出てくると、

非常にパワーが生まれます。

一旦グリップエンドを相手に見せた後、最後はパドル先端が打ちたい方向に向くというフィニッシュを意識してみてください。

③Cの字を描く

次の動画でイメージをつかんでみてください。絶対女王と呼ばれる若きトッププロ、アンナ・リー・ウォーターズが語るサーブのコツです。

「サーブの動きはCの字を描くのに似ています」と語っています。

「ナイキのマークを描く」と言われることもあります。

Cの字と同じくループを描くという意味ではありますが、インパクトからフォロースルーにかけて、より直線的な動きを意識するイメージです。

どちらか、うまく行くなと感じる方を採用してみてください。

いずれにしろ直線的なスイングではなく、腰をうまくローテーションさせた

よどみのない滑らかなループスイングを心がけましょう。

アンナは「ボールを体に近づけすぎず、ベースラインよりやや内側に落下させ、へその真下でインパクトします」ともアドバイスしてくれています。

うまくスイングするためには、必ずある程度のスペースが必要になります。

脇が窮屈でスイングしづらいなと感じる人は、

前めにボールを離し、少し距離を空けるようにしてみてください。

より具体化するため、1度パドルを持たず、腰の位置でインパクトするような形にした右手で壁を押してみましょう。

一番力が入りやすい位置を探ります。

腕が体の真横付近に来るのではなく、やや前方の方が、力が入りやすいですよね。

逆に腕が真っ直ぐになるほど突っ張りすぎても、力は入りづらいです。

やや肘が曲がった位置、脇にボール1個分挟めるぐらいの位置が、心地よいと思いませんか?

こここそが理想のインパクトの場所だと覚えましょう。

④体重を乗せる

スイングが終わったら、右利きの場合、

後ろ足の右足がベースラインの1歩前に出てくるまで勢いよく体重移動するのが理想です。

ベースラインの中に右足を一旦入れ、その後、次のリターンに備えて素早くベースラインやや後方に下がり、スプリットステップを踏みます。

ここまでが一連の流れです。

前に踏み出すのが難しいと感じたら、右足から左腰に乗せた体重をインパクトの瞬間、パドル先端に伝えてボールにぶつける、イメージを持ってみてください。

パドルの先端が「ビュン」と音を出して走る感覚が出てきたら、かなりサーブの速度も上がり、飛距離も出るようになるはずです。

⑤大事なのは一貫性

周りの人と比べて、スピードが出ない、威力が出ない、回転がかからない。そんな悩みもあるかもしれません。ですが、ピックルボールでは、それほど、その3点は重要ではありません。

大事なのは「一貫性」と「深さ」です。

サービスボックスの真ん中でもよいので、なるべく深く打つように心がけましょう。

サーブを深く打った場合、リターンする側は、ネットに詰めるために進む移動距離が長くなります。勢いよく返すと、キッチンラインに到達するのが間に合わないので、それほどハードヒットしてくることは少ないでしょう。

厳しいリターンをされるようなら、強く打とうとせず、まずは深く。

それでもダメなら、なるべく相手のバックを狙いましょう。

バックで強打できるプレーヤーは、それほど多くありません。

まずは入れるところから

力んでサーブミスするよりは、まず入れる。

誰もがここからのスタートです。

慣れれば、日増しにスピードも勢いも上がってくるはずです。

最後に「Enhance Pickleball」の動画をご紹介しておきます。初心者にありがちなサーブと上級者のサーブを比較して、相違点をうまく整理してくれています。

サーブに自信が出てきたら、よりリストワークを使う、ワイパースイングの動きなどが参考になると思います。

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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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