ソフトタッチを身につける

picklebouya

最近知った言葉に次のようなものがあります。

「ピックルボールで一番難しいショットは打たないショット」

非常に緊張した場面。スイングせずに、タッチだけで勝負する、ゆっくりとしたショットほど難しいと、みなさんもお思いになりませんか?

私は激しく同意します。

どんな場面でもソフトに打てるようになるのは、非常に難易度が高いことと感じます。

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必要な場面はたくさん

どんな時に必要となるのか、具体的に書き出してみましょう。

  • ディンク合戦
  • ミッドコートからリセットする時
  • サードショットドロップを打つ時
  • ボレーで前に落とす時

意外に多いですよね。

どれもネットの上を通すゾーンが限られた非常に繊細なショットです。

テニスのように体格差を利用するなどして、試合を通じてパワーで押し切るのは難しいのがピックルボールです。

しかも、中級以上の方であれば、勝敗を左右するような重要な場面で、不可欠なショットであることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

上級者に共通するテクニック

では、まるで魔法のようにキッチンに吸い込まれていくようなショットを打つには、どうすればいいのでしょう。

一言で言えば数をこなす、練習あるのみなのでしょうが、上手い方から聞くと必ず共通するアドバイスがあります。

感覚を掴むというのは、言葉で説明するのは非常に難しいですが、いくつかそれを挙げていきましょう。

普段からウエスタン寄りの厚いグリップで握っているプレーヤーは、なかなかタッチの感覚を得るのが難しいです。

どうしてもオープン気味のフェイスでアンダースピンをかけていくことが多いため、

薄めのコンチネンタルグリップが推奨されます。

厚いのが好みだとして、コンチネンタル寄りのイースタングリップまでにした方が良いでしょう。

グリップはできる限り緩く握ります。普段のドライブショットやサーブが10段階の7~8だとしたら、1~2を目指します。

もっと緩く出来そうだと感じたら、迷わず0.5や0.8も試してみてください。

きっとこれだという感覚が出てくるはずです。

握るというよりただパドルを支える。

こんなにユルユルでいいの、というような力加減になるのが理想です。

緩く打とうとすると、つい体から離れた力の入りにくい場所で処理してしまいがちです。

ですが、きちんといつも通り適切なポジションで打てるまで足を動かし、

きちんと目でパドルとボールを見られる位置でインパクトを迎えることが大事です。

ただでさえ繊細なショットですから、横着しない丁寧さは不可欠です。

飛ばしたい距離の長さによっても変わりますが、

テークバックはもちろん、フォロスルーも要らないことがほとんどです。

相手のボールに威力があり、それを一気にペースダウンするような場合、インパクトの瞬間、むしろパドルを後方に引いて相手の勢いを吸収するような動作が必要になることさえあります。

振らないというのは確かに不安で、一貫性を出すのは難しそうですが、もうこれは体に染み付くようになるまで繰り返すしかありませんね。

オススメのドリル

オススメの練習法をいくつかご紹介します。

片方がキッチンライン前に立ち、もう片方がミッドコートからベースラインにかけて、すべてドロップショットでカバーする練習が一般的ですが、他にもゲーム性を取り入れたドリルがいくつかあります。

ネットインを意図的に作り出す練習です。ネットの上部に当たって、相手キッチンに落ちれば1点というふうにスコアを数えて短いショットを互いに打ち続けます。

次の動画を参考にしてください。

出してもらったボールをキッチンライン手前に置いたカゴの中に入れる練習です。

球出しのボールは手で投げてもらっても、軽くパドルで回転をかけてもらっても良いでしょう。

カゴの中に10球入れば終了。次はカゴをもっと前に出すか、カゴのサイドに当てると決めて、10球成功させるように練習しましょう。

次の動画を参考にしてください。

互いのキッチン前に小さなコーンや何かのフタなどを置いて的を作ります。そこを目掛けて打ち、当てれば得点です。

お互い当てられるようになれば、今度は、その目標物の上にパドルを差し出してノーバウンドで打つことをOKとします。

自分側の的に当てられそうになっても守ってよいルールに変えることで、ゲーム性は一気に増します。

タッチとともに、ディンクにするかボレーディンクにするかの判断力も鍛えられます。

普段から強く意識

他にもディンクやボレーボレーの際、1度自分のパドルでワンバウンドさせてから相手に返す、ツーバウンドドリルは練習前アップとして毎日行うと良いでしょう。

テニスでいうところのショートテニスのようなものですね。

プロのゴルファーが短いパットで動きが硬くなってしまうように、緊張する場面では、動かす動作が小さければ小さいほど難しいものです。

ただの「センス」問題と片付けるのではなく、普段からきっちりと意識して練習することが大事です。

ここぞの場面で破れかぶれのショットを打つのではなく、きっちりと相手にミスさせるプレーヤーになりたいものです。

タッチセンスは磨けば必ず輝きを増します。

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ピックル坊や
ピックル坊や
勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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