初めてのスタッキング

初めてのスタッキング

「スタッキング」という戦術をご存知でしょうか?
左利き+右利きのペアで、特に有効と言われる戦略で、以前にも、詳しく紹介しました。

ですが、実際には
右利き同士のペアだし、レベルも同じぐらいだし。
- 右利き同士だし
- レベルも同じくらいだし
- 何となく複雑そうだし…
そんな理由で「知っているけど使ってない」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、最近になって、私は「スタッキングが思った以上に使える」と感じています。今回は、スタッキング初心者が、どんな時に、どう使うと効果的なのかを、提案してみたいと思います。
覚えるべきタイミングは?
「Better Pickleball」動画では次の4つの条件をクリアしていれば、すぐにでも「スタッキング」を導入するべきだと紹介しています。
- スコアの数え方が分かる。
- サーブ/リターンの立ち位置に迷わない
- フォア/バックのショット選択に慣れている
- ラリー後、誰がどこからサーブしたか思い出せる
▶「Better Pickleball」YouTubeより
中級者レベルの方であれば、みなさんほぼ全員クリアしているのではないでしょうか。
ということは、
習得のタイミングはすでに来ている
ということになりますね(笑)。
誰でもスタッキングは有効?
動画ではさらに次のように言い切っています。
スタッキングは、どんなレベルのプレーヤーにも適しています
プロが使っている戦術を、初中級者に求めるのは、少し無理があるんじゃない? と思われるでしょう。
かくいう、私も以前までは、そうでした。
しかし、実は初中級者にこそメリットが多いと思われる部分があるのです。
私も疑っていましたが、次の動画を見て「これは取り組むべきだ」と、妙に納得したのです。
嫌なフォーメーションを回避する
「In2Pickle」の試合解説動画では、こんな場面が紹介されます。
21点制で「17ー14」でリードしていた画面の奥のチームが、最終的には「18ー21」で逆転を許して敗れてしまいます。
▶「In2Pickle」YouTubeより
敗れたチームは、大事な終盤で右サイド=男性、左サイド=女性
のフォーメーションに入ってしまい、この形でわずか1ポイントしか取れなかったのです。
そして私をいつも楽しませてくれるピックルボール愛好家、トニー・ロイグ氏はこう締めくくります。
自分にとって機能しないフォーメーションになったら最も簡単な形である 「サーブでのスタッキング」 を使うべきだ。
相手に違った印象を与え、ミスの流れを断ち切るために。
右利き同士でも必要か?
私自身、以前はこう考えていました。
「右利き同士ならフォアもバックもそこそこ打てるし、スタッキングの必要はないだろう」
しかし最近は、居心地の良いフォーメーションは確実に存在すると痛感しています。
右利き同士でも必要か?
本来、右側が得意なプレーヤーが、ネットに向かって左側でサーブを打たなければならない状況になった、としましょう。
このような場面がゲーム終盤、大事な場面でやって来たとしたらー。
「スタッキング」を実行するチャンスです。
相手に追い上げられ、逆転を許しそうになっていたら、流れを変えるため、なおさら実行しない手はありません。

- ①通常立つべき右側プレーヤー「L」が、サーバー「R」の外側(サイドライン付近)に立つ
- ②サーバー「R」は打ったあと、得意な右サイドへスライド、「L」はそのまま左コートに入る
これだけです。
成功してポイントを取れば、次も同じ得意サイドからサーブできます。
さらにポイントすれば、もう1度「スタッキング」するか、今度は、相手の目先を変えることを重視して、元のフォーメーションに戻すこともできます。
勝負どころのみ、短い時間帯で使うと考えれば、決して難しくはありませんね。
相手の狙いをズラせる
「スタッキング」を実行する、メリットはたくさん考えられます。
相手がパートナーばかりを狙ってリターンしてきた場合を想定してみましょう。
- 自分が3球目を打てるかもしれない
- それでもパートナーを狙おうとして、リターンミスするかもしれない
- 動きに目を取られた相手から、ミートミスを引き出せるかもしれない
- 多く走らそうとショートコーナーにリターンしてきたら前に出られる可能性が高まる
苦手のバックを隠せる
さらに本来、右サイドが好きな私の最大の理由を考えると、「スタッキング」した方が得策だということがハッキリします。
バックでのディンクが不得意で、スライスでポップアップさせてしまうことが極端に多いため、左サイドにいるのが、どうも落ち着かないのです。

相手のレベルが高く、キッチンラインに4人が並ぶ形でしか得点が取れないような状況になった場合は、なおさら私の「弱点」を狙われる可能性が高くなります。
「スタッキング」すれば、本来バックのディンクが得意な左サイドプレーヤーに、バックのクロスディンクを任せることができます。
フォアのクロスディンクと、バックのクロスディンクなら、私は圧倒的にフォアの方が得意です。
私と同じタイプのプレーヤーは意外に多いのではないでしょうか?
苦手を隠せるだけで、プレッシャーが大きく軽減します。
対峙する相手を制御できる
先の動画のように「このフォーメーションの時はどうもポイントが取れない」となる原因は、他にもいくつか考えられます。
相手の1人が、スピードアップを多用するプレーヤーで、そこが相手の得点源だった場合を考えてみましょう。
主な攻撃コースは当然センターですが、もう一方向はストレートになります。
距離の短い場所にいる相手を狙うためです。
あなたのパートナーが、このスピード勝負を不得意としていたら、
スピードアップする相手には、あなたが対峙した方が良いかもしれません。
普段から練習していてクロスディンクで絶対的に勝てると思う相手がいるとしたら、そのプレーヤーとクロスになるようにすればいいとは思いませんか?
思惑通りのフォーメーションになるように
「スタッキング」を使ってコントロールすれば良いのです。
サーバー側の「特権」使わないと損
相手が、複雑な「リターンスタッキング」を駆使してこない限り、
サーバー側が、フォーメーションを自由に作れる権利を持っています。
これを活かさない手はないですよね!
まずは、
ここで連続得点すればゲームをモノにできる、
あるいは圧倒的に相手が優勢で流れを変えたい、
そんな時間帯に、短時間、局所的に使うだけで、十分に効果を発揮します。
慣れてくれば、「サーブスタッキング」→「フルスタッキング」(リターンでも行なうこと)と順序立てて、取り入れていけば良いでしょう。
事前に予測できず、瞬時にリターン場所を判断しなければならない相手は、きっと戸惑ってくれるはずです。
もちろん、いきなり試合で使わず、練習で何度かパートナーとの「呼吸」を確認してから実行して下さいね。












