インパクト時のボールの姿

picklebouya

以前、サードショットドロップのコツをお伝えした時、テニスのスピンをかけるイメージで、同じようにピックルボールで打とうとすると、うまく行かないという話をしました。

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テニスの場合は、インパクトした瞬間、ストリングにボールが食いつき、引っかかるように持ち上げられ、縦回転がかかる、という、あのイメージ。

ストリングがないピックルボールの場合は、物理的にそうはならない、と話しました。

実際にそうなのか、はっきりと分かる動画を見つけたので、今回ご紹介させていただきます。

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テニスの場合は?

まずはテニスの場合のスーパースローを見てみましょう。次の動画をお借りします。

インパクトの瞬間、ストリングが大きくたわみ

ボールが潰されて

ストリングの上をへばりつくようにして転がり

ストリングのたわみが復元されるのと同時にボールの形状もよみがえり

縦回転がかかりながら前方へと打ち出されていきます。

次の動画はオーバーハンドからのサーブの際でしょうが、ボールが粘土のように半分以下にまで潰れていることがよく分かります。

これだけ潰れる時間があるということは、ボールとラケット面が接触している時間が長いということを表していますね。

ピックルボールの場合は?

次にピックルボールの場合を見てみましょう。

激しく打った際、ボールがわずかに圧縮されていることが分かります。

数ミリ程度でしょうか?

最後には軽く打った際の状況も見られます。

この場合はほとんど潰れていないようですね。

ストリングにボールがへばりつくようになるテニスとは、かなり違います。

ボールのへこみは?

まとめて見ましょう。ピックルボールは硬質プラスチック(ポリプロピレンなど)製で、内部が空洞のウィッフルボール状になっています。

  • 硬いとはいえ、インパクト時には ごくわずかに変形(へこみ) します
  • テニスボールや卓球ボールほど顕著ではありませんが、数ミリ程度つぶれます

パドルの変形は?

パドルのフェイス(カーボン、グラスファイバーなど)はストリングが張られたテニスラケットに比べ、剛性が高いです。

  • 変形はほぼありません
  • ただしコア(ポリプロピレンハニカムなど)がわずかにたわむため、エネルギーの一部を吸収・反発に変えます
  • このたわみ+ボールの変形によって、打球感が決まります

接触時間は?

実験やシミュレーションなどの推定をもとにすると

  • ピックルボールのパドルとボールの接触時間は約2〜5ミリ秒(0.002〜0.005秒)
  • テニスの4~6ミリ秒の半分程度
  • 卓球の1~2ミリ秒よりは長い
  • 打球スピードやパドル素材によって多少変動

回転をかける難しさ

ボールもパドル表面もテニスに比べれば圧倒的にたわまないことが、よく分かりましたよね。

テニスのトップスピンの回転数は4000RPMS。一般プレーヤーでも2000~3000RPMSほど。

一方でピックルボールはトッププレーヤーでも1400~1500RPMS。

テニスの半分以下の回転数しかかからない理由が、より頭の中できっちりとイメージできたのではないでしょうか?

無理に回転をかけようとすればするほど、体に力が入り、パドルの先端が大きく動き、一貫性が損なわれてしまいます。

ストリングではなく、パドルの下から上への動作できっちりと持ち上げる。

そのスイングの必要性を、まずは頭で理解することが、上達への近道になると思います。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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