勝てるスコアの積み上げ方

勝てるスコアの積み上げ方

今回はダブルスの「中級者が知っておきたいサイドアウト制の戦い方」を考えたいと思います。
前回、プロのミックスダブルス決勝を分析し、連続得点が勝敗を左右する傾向にあることを紹介しました。

今回は、そのデータを見ながら、私たちアマチュアが試合中にどのようなことを考えて、スコアをコントロールしていけばよいのかを整理してみたいと思います。
テニスには短期的な目標がある
テニスをしていた方なら、スコアの積み上げ方に興味があるでしょう。
必ず1度や2度、流れが変わる長い戦い。
「まずはサービスキープ」
「先に4ゲームを取ろう」
という合言葉で戦っていたペアも多いのではないでしょうか。
6ゲーム先取の場合、4-0、4-1、4-2まで行けばかなり精神的に有利に試合を運べます。
また「このサービスゲームは絶対にキープしたい」という場合は、
「まず先リード」
次に「先に40(フォーティー)」
すなわち、そのゲームの3つ目のポイント、先に40-30、40-15などにすることを、目指したのではないでしょうか?
ここでも先に優位になることで、ある程度、思い切ったプレーができ、相手にプレッシャーを与えることができます。
こうした、短期的な目標を設定しながら試合を進めることは非常に大事です。
ピックルボールは目標を作りにくい
一方でピックルボールはどうでしょう?
多くの場合、11点先取(もしくは15点)。
さらに、サイドアウト制です。
得点できるのはサーブ権がある時だけ。
しかもサーブ権は頻繁に入れ替わります。
そのため、「今どこを目指しているのか」が少し見えにくい競技だと感じています。
サービスキープなどという言葉はありません。
もちろん、ピックルボールには「最初の4点で試合の80%以上が決まる」といった考え方もあります。先制点の重要性を示した有名なデータです。

ただ実際には、5-5、6-5、6-6あたりまでもつれる試合も少なくありません。
プロの試合から見えてきたこと
前回分析した試合では、4連続得点、6連続得点といったラッシュがゲームの流れを大きく変えていました。
逆に接戦になったゲームでは、0点で終わるサーブターンの数が勝敗を分けていました。
そこで思ったのです。
ピックルボールでは、
「今回のサーブ権で何点取るか」を短期的な目標として考えてみてもよいのではないかと。

サーブ権をひとつの単位として考える
テニスではサービスゲームがあります。
ピックルボールにはありません。
しかし、第1サーバーと第2サーバーの2人でサーブ権を共有しています。
そう考えると、ピックルボールにも小さな区切りが見えてきます。
それが「今回のサーブ権」で、ペアの目標を設定することです。
まずは0点ターンを減らしたい
例えばパートナーが先にサーブして0点で終わったとします。
すると次にサーブする自分には、
「なんとか1点は取りたい」
という目標が生まれます。
もちろん実際には簡単ではありません。
ただ、2人とも0点で終わるのと、
どちらかが1点取るのとでは大きな違いがあります。
1点取れたら少し景色が変わる
逆にパートナーが先に1点取ったとします。
すると今度は、
「もう1点追加できないか」と考えましょう。
サービスゲームで先に40(フォーティー)としたように積極性が生まれます。
逆に相手にはこれ以上点差を離されたくないというプレッシャーがかかります。
2点取れれば、さらに3連続ポイントのチャンス。ここを取れれば、試合の流れはイッキに自らのペアに傾くでしょう。
さらにアグレッシブに攻める価値は十分にあります。
1点できたらまずは及第点、
2点取れたらいわばテニスの「サービスキープ」と考えます。
リターンゲームで2点取られてもスコア上は五分になる訳ですから。
中盤の2~4点が試合を動かす
私の実感ですが、試合は序盤でポイント差がつかなかった場合、中盤で流れが動くことが多いように感じます。
5-5、6-6、7-6このあたりから、どちらかがサーブ権を活かして
2点、3点、4点と連続得点する。
すると、その差が最後まで残るケースが少なくありません。
もちろん追いつくこともありますが、そこからは、なお均衡状態が続くことが多いと感じます。
終盤は少し運の要素も入ってくる
10-9、10-10、11-10あたりになると、どちらにサーブ権があるかも気になります。
サーブ側が不利と言われる競技ですが、
それ以上に、マッチポイントを握られているリターン側には大きなプレッシャーがあります。
テニスのタイブレークに似ていて、相手サーブで相手マッチポイントなら、もう開き直って戦うしかないように思います。
できることなら、こうなる前に、中盤にスコアを引き離しておきたいところでしょう。
大事になる短い目標
ピックルボールは常に1点ずつポイントが動く競技ではありません。
サイドアウト制では、サーブ権を得た時に何点取るかが試合を左右します。
中級者が意識したいのは、
- 0点ターンを減らす
- サーブ権1回を1つの単位として考える
- 中盤で2~4点のラッシュを狙う
- パートナーの結果によってリスクを調整する
ことではないでしょうか。
リターンゲームの場合は相手のサービス権の間、0点、あるいは1点の失点で抑えたいところです。
意外に集中力を維持するのが難しい11点、15点。
短い目標を決め、順次クリアしていくことで、うまく試合を運べるようになると感じています。











