試合前ウォーミングアップ

picklebouya

初めて試合に出た際「自由にコートを使っていいですよ」と運営側に言われましたが、パートナーと顔を見合わせ「どう練習するのかな」と顔を見合わせたことがありました。

結局、互いに好きな練習をして時間は過ぎ去ってしまったのですが、プロは、この貴重な時間をどう使っているのでしょうか?

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ベンとアンナの場合

言わずと知れたベン・ジョンズとアンナ・リー・ウォーターズの黄金ミックスペアの試合前練習の様子の動画を借りて、各メニューの時間を計測しました。

テニス経験者の私「ピックル坊や」は、テニスでもツアープロの練習の様子を見るのが大好きでした。スローなテンポ、スイングからスタートするので、その精度がいかに高いか容易に見ることができるからです。

またプロがミスした際に見せるちょっとした仕草も、何が原因でミスになったのかを教えてくれる大きなヒントになりました。

ですので、ベンとアンナの様子をじっくり観察してみましょう。

▶「5IVEZERO PickleBall」動画より

まずはディンク4分

全体の目安時間は12~13分間だったと思われます。相手ペアはいなかったので、2人で全面を使える状況です。

基本通り互いにキッチンライン前に立ち、非常にゆっくりとしたストレートディンクからスタートします。

様々な回転やショットを交えること。スピードアップでボレーもして反応具合を確認しています。

続いて逆クロスのディンクでまずは難しいとされるバックを確認します。

ジョンは両手バックのスピン、スライスを織り交ぜます。

その後はクロスディンク。スピンのかかりをキッチリ確認している様子が伺えます。

チャンスボールが来たら確認の意味でしょう、互いにストレートに決めてしまっています。

驚くべきことに、時計は見ていないはずなのに逆クロス、クロスとも1分40秒でぴったり同じ。

計4分間の間、完全なミスが確認できたのはジョンの4回だけ。

アンナはほぼノーミスでやり遂げました。

ストレートラリー6分30秒

続けて、最初のストレートディンクのポジションに移ります。ここからジョンだけが徐々にミッドコート、ベースラインへと下がっていきます。

最初はドロップでフォアバックを打ち分け、徐々にペースアップ。続いてドライブとドロップのコンビネーション。

バックのドライブを入念に確認した後、再びミッドコートに戻り、リセットの練習。

これでベンのターンは終了です。

次はアンナが徐々に後ろに下がっていきます。まずはミッドコートで入念にリセットの練習。

その後、ベースラインからドロップ、ドロップとドライブへのコンビネーション。さらにベンとは違って右サイドでプレーするからでしょう。

アンナは右サイドのベースラインからクロスへのドロップを確認します。

試合ではこれほどドロップを続けることはないでしょう。

非常に高いスピンのかかった軌道で、キッチンライン手前に確実に落としていることがよくわかります。

計6分を費やしてドライブ&ドロップ系の練習を終えます。ここまでで10分間ちょうどです。

最後はサービス2分40秒

ラストはサービス練習。

ジョンは右サイドから相手のバックに2本続け、フォアに2本とキレイに打ち分けます。次にボディー寄りのバックに2本。さらにフォアに1本打った後、バック寄りに1本。

コースの明確な狙い所がわかります。

8本打ってアンナに交代です。

アンナは右サイドに立ちます。ドライブのかかり具合を確認するようにフォア側に6本。

続いて左サイドへ移るようベンに促し、ベンにサーブを4本、打ってもらいます。

アンナはキッチリと返球の意思を見せ、リターンの反応具合を確認します。

続いて自らも左サイドからサーブ。今度は5本キッチリとフォア、バックに打ち分けました。

これですべて終了。

サービスにかけた時間は2分40秒でした。

短い場合はどうする?

次の動画では、大半がベン&アンナと同じメニューですが、最初に反応を見るボレーボレーを行うことや、ベースラインからキッチンまで前進する練習を加えています。

75秒しかない場合の超ショートアップも実演してくれています。

実際はこのような状況になることもあるでしょうから、非常に参考になります。

▶「ThatPickleballGuy」動画より

できる限り情報収集

試合で初めて打つショットをなるべく無くせるように、パートナーと互いに、まんべんなくすべてのショットを打てるようにするのがコツです。

主に眼と手による反応時間のチェック、足の筋肉などの動き具合の確認は、必ず行いましょう。

さらに太陽の位置や風、サーフェスの遅い早い、バウンドの跳ね具合、その他コート環境の状況などの情報も、できる限りインプットしてください。

また気になる相手ペアの得意、不得意ショット、力量の差なども伺いたいところですね。

大会によっては、試合前練習が確実に確保されている訳ではないでしょうから、うまく時間を使いたいところです。

ほんのちょっとした心持ちの差が勝敗を分けるかも知れませんよ。

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ピックル坊や
ピックル坊や
勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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