ピックルとTYPTIの比較で見えること

ピックルボールコートのイメージ画像
picklebouya
「TYPITI」対「ピックルボール」」を表すイメージ画像

前回、ピックルボールに似た新競技「TYPTI」(ティピティ)を紹介しました。

考案者のスティーブ・ベラミー(Steve Bellamy)氏。スポーツ専門テレビ局「テニスチャンネル」を創設した人物で、長年ラケットスポーツビジネスに関与してきました。

彼がTYPTIという新しい競技を設計する際、明らかに意識していたのがピックルボールの存在です。

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実際、TYPTIのルールを見ると、ピックルボールの特徴をあえて逆方向に設計していることが分かります。

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ピックルボールの危険性を排除

ピックルボールは非常に完成度の高いスポーツですが、その分もあってか、逆に残された課題がよく取り立たされます。

例えば次のような点です。

  • 打球音が大きい→騒音問題
  • ボールが硬く目に当たると危険
  • ディンクが長くなる→ラリーは続くが単調
  • スピンがかかりづらい→テニスと違う

TYPTIは、これらを明らかに意識しています。

たとえば、

  • フォームボール→静音性を向上
  • 柔らかいボール→安全性を向上
  • ノンボレーゾーンを撤廃→攻撃的プレーを増加
  • ストリングラケット→球種の多様性を増加

エンタメ性をプラス

さらに、TYPTIには非常にユニークなルールがあります。

ボールが2バウンドする前なら、体のどの部分でも返球してよい。

つまり

  • ボディ

など、どこに当たってもラリーが続きます。

これにより、ラリーはより予測不能でエンターテインメント性の高いものになります。

見る者にとっては最後まで見逃せないという格好の演出になります。

また3連続ポイントでようやく1ゲームとなるテークス・スコアリング(Stakes Scoring)も同様の理由でしょう。

大逆転が起こりやすい点は面白いですが、競技の公平性という観点では個人的には少し疑問も感じます。

ピックルボール普及の理由は?

ここでピックルボールが、今日まで普及した理由を考えたいと思います。

ピックルボールの最大の魅力は「誰でもすぐプレーできてラリーが続くこと」です。

つまり

  • 年齢差が出にくい
  • 男女差が出にくい
  • フィジカル差が出にくい

つまりピックルボールは、万人の参加性を重視した設計になっています。

これは、技術習得に時間がかかるテニスやバドミントンとは大きく異なる点です。

しかし、TYPTIはその逆で、

  • ストロークが増える→運動量や筋力量の差が出やすい
  • 体を使って打てる→瞬時の反応は高齢者には危険

つまり、ピックルボールの最大の魅力である参加性をある程度捨て、よりラケットスポーツ的な方向に舵を切っているとも言えるのではないでしょうか。

我慢や一貫性は嫌いですか?

次のピックルボールの特徴を改めて見てみましょう。

  • キッチンライン→ディンク合戦→我慢のラリー
  • 穴開きボール→バウンド低い→ネット前でのプレー主体
  • スピン量に限界→男女、子どもでも一貫性重視

これをあなたは「弱点」「つまらない部分」

と感じるでしょうか。

あるいは、

戦術を磨くための要素
競技としての深み

と感じるでしょうか。

以下は私「ピックル坊や」が個人的に感じる両競技の競技特徴の評価表です。

ピックル評価項目TYPTI
静音性
安全性
初心者の入りやすさ
世代男女差の小ささ
ダイナミックさ
エンタメ性
普及のしやすさ

両競技の設計思想の違いが見えてきます。

ライバルか?それとも?

ピックルボールがここまで発展した理由は「テニスより面白いから」ではなく、

「誰でも参加できるから」だったのではないでしょうか。

言ってみればピックルボールは「ユニバーサルスポーツ」です。

子ども、シニア、男女、初心者、誰でも一緒にプレーできます。

一方でTYPTIは、エンターテイメント性を追求し、かつより競技性の強いスポーツです。

バンバン打ったり、とにかく派手に動きたいというプレーヤーには向いているでしょう。

一方で、男女差や年代差はどうしても出そうです。競技の入り口で言えば、テニスやスカッシュ経験者が有利。フィジカル、心肺機能の差などは、戦術面では完全には補えないスポーツへと発展していく可能性が強いと感じます。

ピックルボールコートという、巨大な既存インフラをターゲットに登場した「TYPTI」。

ピックルボールの「引き立て役」として、

その魅力を改めて浮き彫りにしてくれる存在に終わるのか。

それともプレー場所やプレーヤーを奪い合う、強烈なライバルになるのか。

しばらくは、今後の発展に注目した方がいい、新競技なのは、間違いなさそうです。

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ピックル坊や
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勝手に広めるンルン
大阪府生まれ。大学までテニス部。大阪から情報発信。ピックルに目覚め、ルンルン楽しく上手くなれるのか検証中
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